私は2012年から2016年まで日系企業の海外駐在員としてインドネシアで働いていました。職種は営業で、家族とともにジャカルタ近郊に住んでいました。
インドネシアに駐在する日本人はどんな風に仕事をし、日本と何が違うのでしょうか。ここでは、当時の私の典型的な一日のタイムスケジュールを紹介したいと思います。
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インドネシアで働く日本人の通勤事情
スケジュールをご紹介する前に、インドネシアの通勤事情について少し説明します。
インドネシアは日本と違ってまだまだ公共交通機関が発達していないので、日本人駐在員は会社から車と運転手が支給され、毎朝迎えに来る車に乗って通勤します。とても贅沢なことのようですが、インドネシアやタイなどでは普通のことです。
日本人が住むのはジャカルタ近郊か工業団地周辺
インドネシアで日本人が勤めている会社は首都ジャカルタ近郊にあるか、ジャカルタから東に50~80キロの高速道路沿いにある工業団地に集約されています。
ジャカルタから離れた郊外や工業団地に会社がある場合は、ジャカルタ近郊の自宅から通うか工業団地周辺にあるアパートに住んでいる方が多いと思います。私の感覚としては、単身で駐在している方の60%がジャカルタから通勤、40%が会社の近くに住んでいます。
住む場所によって異なるそれぞれのメリット
ジャカルタ近郊に住む理由としては、郊外や工業団地周辺に比べて病院や日本食レストラン、娯楽施設が多いからです。また、小学校や幼稚園がジャカルタ近郊にあり、家族と住むならインフラは圧倒的にジャカルタの方が発達しています。
家族連れの方はほぼ100%ジャカルタ近郊に住んでいます。冒頭でも触れましたが、私も家族連れで、ジャカルタ近郊から事務所がある工業団地まで通っていました。
一方、郊外や工業団地周辺に住んでいるのは会社への通勤時間を短くしたい人です。郊外の場合は、近隣に外国人が住むアパートや日本食屋もありますが、ジャカルタ近郊に比べて数はぐっと減ります。
それでは、その通勤から私の一日をお伝えしていきます。
午前6時:出発
会社の始業時刻は午前8時なので、それに合わせて家を出ます。
自宅から会社まではほとんど全行程高速道路を使用して60キロくらいの場所にあります。日本であれば1時間も見ておけば到着しますが、インドネシアは世界一渋滞がひどい国と言われており、1時間で1キロも進まないことが頻繁にあります。
朝は大体1時間半~2時間かかるので、7時半に到着しようとすると6時には出発しなければなりません。起床時間は5時15分です。
余談ですが、日本人幼稚園や小学校は毎朝アパートまでバスが迎えに来てくれます。始業時間が早いため幼稚園児は7時半、小学生は6時半には出発します。
午前8時:出社
会社に到着してまずすることは、メールの確認及び一日の行動スケジュールの確認です。
インドネシアは日本と2時間の時差があり、日本の方が2時間進んでいます。よって8時に始業するころ日本は10時なので、日本からの連絡事項がメールでたくさん届いています。
メールを一通りチェックした後は一日の行動スケジュールの確認です。職種は前述した通り営業なので、お客様への訪問が日々のメイン業務になります。
一日に平均4件訪問するので、訪問時間・訪問先・訪問内容・担当者などを確認します。ローカルスタッフと一緒に行くことも多いため、事前に訪問内容についてシェアしておきます。
午前8時半:メール返信など
8時半から9時半まではメールの返信、見積作業、お客様から問い合わせを受けていた項目についての回答など、自分の業務をこなします。
私は営業責任者という立場だったので、承認依頼がある社内書類に目を通し承認、またローカルスタッフからの報告・連絡・相談を受けていました。
午前9時半:顧客訪問開始
大体9時半に会社を出発し10時に1社目のお客様を訪問。日によりますが2社目は11時、お昼を挟んで3社目は13時、4社目は15時というパターンが多かったです。
昼食は状況に合わせて
工業団地周辺にはさまざまな日本食レストランがあったので、お昼ご飯は日本食でした。全く時間が無い場合はマクドナルドやケンタッキーでテイクアウトをして車の中で食べていました。
インドネシアはイスラム教徒が90%以上を占める国で、教義としてお祈りをしなければいけません。中でも金曜日は特別な日でお昼時間中にお祈りをするため、その時間はドライバーがいなくなってしまいます。そのため、昼食の時間を早く、または遅くして調整していました。
午後5時:帰社
15時に最後のお客さんを訪問し、事務所に帰るのは17時近くです。
戻ってからはまず一日の受注金額、売上金額に目を通します。予定していたものが計上されていなかった場合は各担当者へ確認したり、お客様に確認の連絡をしたりします。
その後、その日中に行わなければいけないことを優先度が高いものから順に行います。例えば見積業務、業務日報、月末の場合は業務報告などです。
大体19時くらいに事務所での仕事を切り上げるようにしていました。
午後9時:帰宅
自宅に戻る際は朝より渋滞がひどいため、2時間から2時間半かかります。これがもし毎日電車通勤で、満員電車の中でずっと立って帰るのだったらと想像するとぞっとしますが、車に乗るだけなので楽です。
車内も貴重な仕事の時間です。19時までに終わらなかったものは車の中で片付けるようにしていました。
自宅には大体21時頃に着きます。
ジムで汗を流しゆっくり過ごして就寝
マンションのジムが22時まで開いているので平日に2日通うようにしていました。
ジムから帰るとお風呂、夕食です。食べた後にすぐ寝るのは良くないので、読書したりテレビを見たりして0時半に就寝します。ジムに行かない日は23時半です。
まとめ~大変な分、大きく成長できる
ドライバーがいる程度で、日本と仕事内容・量はあまり変わらないことが分かって頂けると思います。ただし、限られた人数しかいないため1人何役もこなさなければならず、また意思決定をしなければいけないので責任感は重いです。
睡眠時間5時間では足りないのですが、移動中に車の中で寝ることができたのが救いです。休日は基本的にオフですが、ゴルフ接待が日本より多いのでつぶれることもしばしばありました。
大変なことは多々ありますが、海外での成長スピードは日本の2倍、3倍も速いですよ。
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