退職制度や年金制度がないインドネシアでは、地元の人たちはいろんな仕事をして生計を立てています。
日本では考えられないような、見たこともないような職業がここインドネシアでは普通に仕事として行われています。
そこで今回はインドネシアのこんなおもしろい仕事をご紹介したいと思います。
駐車係(tukang parkir:トゥカン パーキル)
インドネシアのどの街やどの道でも見かけるのがこの駐車係です。
日本のパーキング駐車場では、パーキングチケットや料金の支払いを設置されている自動精算機、出口の駐車場係に支払う方法が一般的です。
でもインドネシアでは路上駐車していた車が出発するときに、その車を誘導して運転手から小銭をもらう、または信号のない交差点やUターンスポットに立って、対向車線の車を停めて駐車係側の車やバイクを誘導し、それぞれの運転手から車は2,000ルピア(約20円)、バイクは500ルピア(約5円)をもらっています。
受け取る金額は少額ですが、1日に何十台から何百台を誘導すると考えると、なかなか率のいい仕事になるかもしれませんね。
路上の流し(pengamen:プンガメン)
プンガメンと呼ばれる人達は、それぞれギター、バイオリン、フルート、などの楽器を演奏したり、歌を歌って聴き手からお金をもらうという職業です。
プンガメンは街中、食堂、公共バン、屋台、交差点、そして家から家にも回ってとにかく人がいるところならどこにでも現れて数分の演奏をします。
おもにプンガメンは若い男性が多いですが、中には子供たちも手を叩きながら歌を歌って小銭を稼いでる事もあります。
聴き手は上手だと思えば、それぞれ思い思いの金額をプンガメンに渡します。渡している金額は500ルピア(約5円)〜2,000ルピア(約20円)が多いようです。
インドネシアでは若者達にとって路上の流しも毎日朝から晩まで働きがいのある仕事のようですね。
道路上のドライブスルー
インドネシアで車に乗って交差点の信号で止まっていると、信号待ちの車の間を行ったり来たりして飲み物、お菓子、新聞、おもちゃ、などを売る人達がいます。
車に乗っているお客さんのニーズに合わせて氷の中に冷やしてあるアイスドリンクから、お湯の入ったポットまで持ち歩いているので、ホットコーヒー(インスタント)を買うこともできます。
街中の交差点には飲食料品を売るだけではなく、車のフロントガラスを洗う人達も待機しています。インドネシアの主な都市は毎日のように渋滞します。
渋滞にはまるとお店に行くよりは、道路上にお店があってくれたら助かりますよね。そんなニーズにぴったりなのがこのドライブスルーなのですね。
何でも屋さん(Gojek:ゴジェック)
ゴジェックはおもにタクシー代わりに使える交通手段(配車アプリ)です。
このGojekのアプリをインストールすると、インターネットで予約ができます。バイクまたは車どちらかを選ぶことができ、氏名、電話番号、住所、または現在地、日時、目的地を入力しゴジェックが来るのを待ちます。
目的地までの金額はタクシーよりもはるかに安いので、地元では日常的にこのゴジェックが交通手段として利用されています。
他にも代理の買い出し、荷物郵送、病院から薬の配送、家の掃除、引越しの手伝い等があり、本当に何でも屋さんという言葉がぴったりの職業がこのゴジェックです。
街角の健康チェック
インドネシアでは政府系の病院はとても混んでいます。
検査や手術となると何ヶ月も順番待ちということが問題にもなっています。インドネシアの富裕層の人達は、精密検査や治療で病院へ行くときには、飛行機でマレーシアやシンガポールに行き検査や治療を受けてくるのです。
では普段一般の街の人々は、どのように健康チェックをしているのでしょうか?
パサール(市場)や街角などの人の多いところで、血圧計と体重計を使って健康チェックの仕事をしている人がいます。
通りすがりの人々はそこで健康チェックを受けていたのです。
時間のかかる病院に行かずにすみ、なお買い物ついでに健康チェックができる!まさに街の人々のニーズに合うこんなお仕事がインドネシアにはあるのですね。
まとめ
駐車係、道路上のドライブスルー、街角の健康チェックの仕事をしている人の中には、かなり高齢の方々もおられます。
退職制度がないインドネシアではこのようにいろんな職業があるからこそ、何歳になっても働き口があり、仕事を行うことができるのです。このインドネシアで今度はどんなおもしろい仕事を見聞きできるかがとても楽しみです。
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