海外に滞在するなら、その街の治安は気になりますよね。
南米、さらにブラジルと聞くと治安が悪く、危険だというイメージがある人も多いと思います。実際スラム街が存在したり、銃が出回っていたり、銀行強盗があったりと、日本よりは危険な国です。
ですが、ちゃんと自衛することで危険を避けて生活することができます。
今回はブラジル最大の都市、サンパウロで安全に暮らせるように、治安や気をつけるべきこと、危険な地域をご紹介します。
ブラジル・サンパウロの治安とは
サンパウロは南米最大の都市だけあって、きらびやかな大通りに高層ビルが建ち並びます。
しかしその一方で、ブラジル中の貧困地域や隣国から職を求めてやってきた人たちが溢れかえっていて、スラムやホームレスも多い貧富の差が激しい都市です。
- 反政府デモ
- スリ
- 強盗
- 銀行強盗
なども多く、夜はもちろん、昼も周りに注意を払う必要があります。
バスや地下鉄でも強盗にあう危険もありますし、自家用車で外出していても、交差点などで信号待ちをしているとストリートチルドレンが小銭をもらいに窓を叩いてきたりします。
街を歩いてみれば、一般家庭でも塀の上に有刺鉄線が設置されていたりと、治安の悪さが見てとれます。
サンパウロでの治安対策:服装や持ち物に注意
海外でもおしゃれを目一杯楽しみたい人も多いと思いますが、サンパウロではブランド品を身に着けないのが一番です。
スマートフォンはなるべく人目のあるところでは使わないようにして、大金を持ち歩いたりせず、小分けにして所持しておくとよいでしょう。
サンパウロではサンダルを履こう
Nikeなどのスニーカーでも、場所によっては強盗にあった時にその場で「脱げ」と言われてナイフなどで脅されることもあります。
日本製のものは質が良いのと、日本人=お金持ちのイメージがあるブラジルでは、日本で安く買った靴が高額に思われることも少なくありません。
ブラジルに長期滞在するなら、ビーチサンダルを買うことをおすすめします。スーパーなどでもカラフルなサンダルを見つけることができます。
ブラジル人みんなが値段を知っている、有名なHavaianas等のビーチサンダルを使用した方が安全です。
サンダルがあれば使い勝手も良い
家の中でも土足であることが多いブラジルでは、朝起きてから出かけるまでや、帰ってからのリラックスタイムなどはビーチサンダルを使う人が大半です。一つ買っておけば損はしないので、なおさらオススメです!
夜間や危険なところを歩く際は女性はアクセサリー、男性は腕時計などに気をつけてください。
武器をつきつけられて脅されることもありますし、ピアスなどは無理やり引っぱっていってしまうので、怪我をする危険があります。
サンパウロの治安の悪い地域
映画などの題材にされることも多いブラジルのスラム街、ファヴェーラは廃材などで作られていて、町並みは車が入れないほど狭く、複雑です。麻薬や銃火器を持つギャングが取り仕切っているので、とても危険です。
遠目に見てもわかりやすい町並みなので、絶対に近寄らないようにしましょう。
東区と西区は特に治安が悪い
また、民事警察によるサンパウロ内でもっとも自動車強盗の多い危険な20の通り(道)ランキングでは、一番犯罪発生率が高いのは10の通りがランクインしたマテオ・ベイ大通り、アトゥアイー通りなどがある東区、次いで西区です。
南区のIpirangaにも注意
また、南区ではIpirangaと呼ばれる地域に注意が必要で、4つの通りがランクインしています。
地元のタクシー運転手なら危険なことを知っているので近づくことはないと思いますが、近寄らないように絶対の注意を払いましょう。
ご紹介したこれらの地域は、サンパウロでも特に治安のよくない地域です。
サンパウロで気をつけるべき行動
夜間の行動には注意を払う
まず、夜に出歩くときは信頼できる地元の人と一緒に行動するか、なるべく人の多いところを通るようにして、強盗にあった際には抵抗せず、要求されたものはすぐに差し出しましょう。
ですが、必要がないようなら夜歩きはできるだけ控えてください。とても危険です。バスターミナルや空港の駐車場も強盗が多い場所です。細心の注意を払ってください。
銀行強盗などでも同様で、大切なのは抵抗しないことです。
ブラジルの家屋は防犯のために窓に柵がついていたり、門扉と壁が家を覆うようにできていたりします。ホテルやコンシェルジュ付のアパートなどでも、夜はしっかりと戸締りを確認して、門扉などには南京錠をかけるようにしましょう。
長期滞在や移住をするようなら、防犯のために犬を飼うのもおすすめです。
デモには近づかない
大都市ではよく反政府デモが行われています。警察と衝突する可能性が大なので、見かけたらすぐにその場を離れることが大切です。
事件に巻き込まれても冷静に
ポルトガル語に自信がない場合は、とりあえず両手を上げて抵抗の意思がないことを示してください。
何かを聞かれてわからなかったりする場合は、なるべく英語で対応してください。
「待った」はポルトガル語で殺せ
日本人がブラジルで拳銃を持った強盗にあった際に、焦って「待った!」「待って!」と言ってしまい、射殺された実例があります。
「待った」はポルトガル語で「殺せ」、「待って」はさらに語気の強い命令調になってしまい、「やれるものならやってみろ」と挑発したように聞こえてしまったせいです。
思いがけない言葉が誤解を生むことがあります。
非常時はなるべく相手を刺激しないように、無抵抗と無言でふるまうようにしてください。
ブラジル滞在での万が一に備えて
ブラジルなど治安の心配な地域で滞在する場合には、海外旅行保険に加入し万が一の事故やトラブルに備えることが大切です。損保ジャパンや東京海上日動などの海外旅行保険に1週間加入するとなると、約7,000円〜10,000円前後の費用が必要になります。
しかし、そんな費用を抑えたい人も多いはず。そんな時に便利に使えるのがクレジットカードです。クレジットカードには海外旅行障害保険が付帯しているものがあり、節約しながら万が一に備えることができます。
内容に関しては、損保ジャパンや東京海上日動には劣りますが、約7,000円〜10,000円前後の保険料の節約ができるのはお得です。海外旅行障害保険が付帯しているクレジットカードには「楽天カード」や「三井住友VISAカード」などがあり、航空券代をクレジットカードで決済するだけで海外旅行障害保険が適用されます。
保証内容を比較しながら検討してみることをおすすめします。
詳しくは「【楽天カード編】海外で便利にクレジットカードを使いこなそう!」にて解説しているので、あわせてご参照ください。
ブラジルへ持っていくと便利な持ち物
そのほか、日本から持っていくと便利なものは「もう用意した?海外へ行く準備を便利にするおすすめ小物9選」にて紹介しています。
まとめ
今回はブラジルの怖いところや危険なところばかり書いてみましたが、気をつけて行動すれば犯罪に巻き込まれることは少ないと思います。
実際、筆者はブラジル生活4年目になりますが、サンパウロで犯罪に巻き込まれたことは1度もありません。どんな国でも、未知の場所で油断すれば「危険なところ」になってしまいます。
しっかり防犯に注意を払って、ブラジル生活を満喫してください!少しでもお役に立てたなら嬉しいです。
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