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オーストラリアで美容師として就職!仕事中に体験した驚きのハプニングやうれしいサプライズ

仕事

海外で仕事をしていると、日本では考えられないような会社のルールや同僚との関係に戸惑うというのは、よくあることです。文化も習慣もまったく異なる国で働くので、当然と言えば当然ですよね。

それでも、日本ではありえない!というお客様に出くわしたりすると、それってありなの?と叫びたくなる気持ちを抑えることは難しいものです。

ここでは、オーストラリアで美容師として勤務していた私が経験した、いい意味でも悪い意味でも驚きの出来事をいくつかご紹介したいと思います。

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目次

オーストラリアでは日本人は皆、指圧師?

マッサージ師

オーストラリアの美容院で働き始めたばかりの頃のことです。当時は、まだオーストラリアの美容資格取得前だったので、主にシャンプーとブローを担当していました。

ある日、サロンオーナーのお得意さんのシャンプーを頼まれました。その方は私が日本人だと分かった途端、「日本人なら、指圧マッサージができるでしょ?シャンプーは後でいいから背中をマッサージしてちょうだい」と言って、その場でうつ伏せに横たわりました。

急なことでビックリした私は、戸惑いながら「私は日本人ですが、指圧マッサージのことはわかりかねます。それに、他のお客様のご迷惑になりますので……」と言うのが精いっぱいでした。

足で背中を押しただけなのに絶賛!

それでも彼女はめげずに、「邪魔なら奥の給湯室で横になるわ。日本人なら指圧ぐらいできるでしょ?足でギュッと押してちょうだい」とズカズカ奥に移動し、また床にうつ伏せになってしまいました。

「指圧」と言えば、指でツボを押すマッサージのこと。オーストラリアでも「Shiatsu」と呼ばれ、人気のマッサージの一つです。ところが、その方は何を思ってか「足で押されること」にこだわり床に寝転がったのです。私は呆然とするしかありませんでした。

結局、言われるがまま給湯室の床で背中を足でギュギュッと押してみると、「さすが日本人ね!素晴らしい技術よ!」と大絶賛されました。

その後、マッサージも担当することに

お得意さんにシャンプーをしてオーナーの元へお連れすると、「彼女は素晴らしいマッサージ師よ。美容師だけにさせておくのはもったいないわよ」と褒めていただいたんです。

帰りがけにはチップを20ドル(約1,680円)も置いて帰られました。オーストラリアにはチップを渡す習慣がないので、20ドルものチップなんて大変光栄なことなんです。
※1AUドル=約84円(2017年6月現在)

オーナーも彼女の意見を聞いてか、その後エステティシャンになるトレーニングを積ませてくれ、結局サロンで「マッサージ師」としても勤務することになりました。

ひょうたんからこまが出た

「日本人だから○○だろう」と勝手な連想をされることは、海外で生活しているとたびたびあることです。でも、「日本人だから足で指圧ができるだろう」と、目の前で誰かに床に寝転がられた経験のある方はあまりいないのではないでしょうか。

意外な展開でしたが、仕事の幅が広がったことに感謝しています。

オーストラリアのマッサージサロンでは「Shiatsu」がメニューに記載されるほどメジャーなマッサージになっています。ただ、日本でいう指でツボを押す「指圧」と、オーストラリアでいう「Shiatsu」は別物だと理解してくださいね。

クリスマスはオーナーによるサプライズ企画が恒例

クリスマス

勤務先のサロンのオーナーはパーティが大好き。毎年クリスマスシーズンになると、従業員全員を招待しての「クリスマスパーティ」を企画していました。

しかし、どこでどんなパーティが開かれるのかは、その日になるまでのお楽しみ。ある年は5つ星ホテルでの「豪華朝食ビュッフェ」、またある年はラッピングのプロを招いての「クリスマスプレゼントのラッピング教室」など、毎年テーマの違うクリスマスパーティだったので、従業員みんな「今年はどんなパーティだろう?」と楽しみにしていました。

その中でも、一番印象に残ったクリスマスパーティは「クリスマスライト鑑賞ツアー」でした。

イルミネーションが美しい家をバスで巡る

「クリスマスライト」は、家の屋根や窓、庭などにたくさんのイルミネーションを飾る、主に欧米のクリスマスの習慣です。

オーストラリアでも毎年たくさんの家がカラフルなイルミネーションに包まれます。どの家のイルミネーションが素晴らしいかを住民投票して決めるコンテストも毎年行われています。

「クリスマスライト鑑賞ツアー」は、このコンテストで受賞した数々の家をチャーターバスで巡るものでした。常連のお客様十数名も招待し、ツアーの後にはサロンでワインとフィンガーフードが振る舞われ、大盛り上がりでした。

クリスマスと言えば、日本の商業的なクリスマスのイメージしかなかったので、「こういう楽しみ方もあるのだ」と新鮮な気持ちになった夜でした。

オーストラリアの残念な習慣…お客様の前で同僚の悪口

クレーム

一緒に働いていたサロンの同僚に、どうしても苦手なスタッフが一人いました。

いつも明るく、フレンドリーな彼女。でも、平気で他の美容師の悪口を自分のお客さんに愚痴る人だったので、「私のいないところで、こうして私の悪口も言っているのだろうか」と思わざるを得ませんでした。

日本では、お客さんの目の前で同僚や仕事の愚痴を言うことなんてあり得ません。顧客からの「従業員の教育がなっていない」というクレームにもつながる行動だと思います。

オーストラリアではよくあること

でも、この残念な態度は私の勤めていたサロンだけでなく、オーストラリアではよく見られる光景です。

スーパーのレジに並べば、客の目の前で「今日は土曜日だから客が多くてうざいよね」と、隣でレジ打ちをしている同僚に愚痴をこぼす。歯医者さんが歯の治療をしながら「○○の治療方法は絶対にありえない」など、同僚の歯医者の悪口を歯科衛生士と言い合う。

確かにみんなそれぞれ、不満を抱えながら仕事をしています。でも、それをお客さんの前で愚痴るというのは常識に欠ける行動です。国や文化に関係なく許されてはいけないことだと私は強く思っています。

まとめ〜マイナスの経験もプラスに変換

オーストラリアに限らず海外で働くことは、良くも悪くも異文化を体験できる機会です。

確かに嫌なこともあるかもしれません。でも、日本でできないことを経験できるのは海外で仕事をすることの醍醐味であり、視野を広げるチャンスだと思います。

海外就職でのさまざまな経験をプラスに変え、自分の考えや行動を改めるきっかけにできればいいですよね。

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この記事を書いた人

オーストラリアの第三の都市ブリスベン在住歴十数年の三人娘の母。
都会ではないけれど田舎でもないこの街から、ブリスベン生活情報をリアルタイムでお届けします。

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