フランスでの結婚式。そこではテモワンが行われます。
テモワンと言われても、ピンと来る方は少ないと思います。テモワンとは結婚式のブライドメイドのような存在。でも、少しニュアンスが違うのです。別に同じ色のドレスを着るわけではないのです。
今回はフランスでの市役所で行われる結婚式でのテモワンについてご紹介します。
テモワンとは
「Témoin」フランス語で証人という意味になります。テモワンの結婚式での役割は、結婚する二人が無事に夫婦になる誓いのサインをするのに立ち会い、その結婚の証人としてサインをする事です。
なのでとても重要なポジションなのです。場合によりますが花嫁と花婿に一人か二人のテモワンが必要です。
大体お願いするのはもちろん親友で、フランスでテモワンに選ばれるということは、とても光栄なことなのです。今回は幸運にも、そんなテモワンに選んで頂けたので、私のエピソードも含めてご紹介させて頂きます。
事前準備
テモワンをお願いされた方には、事前準備というまでのものはありませんが、市役所に書類を提出しなければなりません。
今回は、私は外国人に相当するので、自分のパスポートまたは、パスポートに相当する身分証明書と有効なビザのコピーを提出する必要があります。
これは、移民の多いフランス(たまに違法滞在している人もいるので)で、不法はしてないと証明するために必要な書類になります。
そして、私はフランスの友達に4月頃にこのテモワンをお願いされて、多分6月くらいに行うと思うと言われていたのですが、結局、伸びに伸びて11月に参加してきました。
そして、結婚式を告知されたのが、3日前。やはりフランスは書類関係長く待たされ、そして決まるとなるといつも急に行われる気がします。
結婚式当日
「この結婚式が始まる10分前までに来て下さい」と友達に言われたので、大事な結婚式なので、遅刻はできないと思い20分前くらいに市役所に到着しました。
今回私が行った市役所は11区にある駅のすぐ近くでした。
市役所に入る前に荷物チェックの方に荷物をチェックしてもらい。「今日は結婚式のテモワンで来たのですが、どこに行けばいいでしょう?」と訪ねるも「わからないので、受付で聞いてみて下さい」とのこと。
受付にて、再度尋ねると「わからないので、荷物チェックの人に聞いて」とのことで、たらい回しでした。結婚式の儀式の時間等、受付は一切知らないようで、不思議です。
どこに行けばいいのだろうと、ふらふらしていると、看板を発見、読んでみると、結婚式会場階段上ったところにあり、と記載してありました。しかもこの看板、荷物チェックの人のすぐ後ろにあったのです。
自分の仕事に関係ないことは、きっと知らないのでしょうね……。
とりあえず階段を上ると、一人のフランス人がいたので、質問してみると、どうやらそこであってるようでした。彼女は新郎側のテモワンの奥さんでした。
二人で話していると式の始まる5分前くらいに、新郎新婦が合流し、他のテモワンも合流し、なんだかギリギリなような気がしますが、やっと皆が集合しました。このくらいに集まるので丁度いいようです。
結婚式
さてみんなで上に上がると綺麗なシャンデリアがついた、結婚式の為の部屋があり、そこに3人の方が待っていました。一人は全てを見守る男性、牧師さま的な役割の女性、そして、その牧師様の秘書的な役割の女性でした。
まず秘書的な方に、身分証をチェックされます。その後真ん中の新郎新婦その両端にテモワンが座ります。秘書的な方が、新郎新婦の生い立ちを記した本を読みます。その後、テモワンの生い立ちも読まれます。
今回は、その新郎の生い立ちの年数が間違っていて、一瞬、牧師さまと相談するも、5分で書き換えるから大丈夫とのことでまとまりました。
その後、牧師様から、新郎新婦へ結婚をちかいますか?と聞かれお互い、返事を「はい」とします。用意されていた本にまず新郎新婦がサインをし、その後、同じページにテモワンもサイン。
そのときの牧師様の一言、「写真を撮るなら今です」とのことで、洗礼された式のはずですが、サイン中はみんなで新郎新婦をパシャパシャ撮ってました。
このサインは、これから先ずっとフランスのこの市役所に残るのです。なんだか自分のサインがずっと残るだなんて不思議ですよね。
式が終ると、先ほど間違えていた所を直して、小さな本が新郎新婦に送られます。これで結婚式は終了です。約30分ほど、市役所にての法的な手続きは、意外と早く終るのです。
まとめ
フランス人でもなかなか体験しないという、テモワン。幸運にもやらせて頂き、短い時間でしたが、とても感動のひと時でした。日本にはないテモワンという存在、この記事を読んで頂き、少し知って頂けたでしょうか?
もしもテモワンをお願いされることがあったら、みなさんも是非、テモワンとして結婚式に参加してみて下さいね。
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