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ヤンゴン(ミャンマー)のホテル事情とおすすめのホテル

パークロイヤル・ヤンゴン

ホテル事情というのはその国々の状況に応じて異なるものですが、ミャンマーに関しては、各国による経済制裁の解除があって以来、ヤンゴンのホテル事情は大きく様変わりし、ホテル不足が叫ばれています。

日本だけでなく世界中のビジネスマンが押し寄せているのが一因です。1日に訪問する外国人渡航者1万人に対して、8000人のキャパシティしかないとさえ言われているほどです。

今回はそんなヤンゴンのホテル事情や、暮らしているからこそよさがわかる、滞在して快適な、おすすめホテルをご紹介します。

目次

ヤンゴンのホテル事情とは

先のアメリカ大統領選挙でトランプ氏と火花を散らしたヒラリークリントン氏。クリントン氏が2011年にミャンマーを訪問したことで、ミャンマーに対する経済制裁解除が決定的になったとも報じられました。

この訪問を契機に、ミャンマーには各国からビジネスのチャンスを得ようと、多くのビジネスマンがミャンマーを訪れるようになったと言われています。

ホテルの料金が高騰

これによりホテルの料金も高騰し、東南アジアの各国に比べてかなり高いというのが現状です。しかも、外国人が宿泊できそうなホテルは、50~70軒程度と言われています。

何故なら、ミャンマーで一口にホテルといっても、家族経営で部屋数は室数といった施設も含まれているからです。

また、国際的なホテルチェーンもありますが、本格的な進出はまだこれからという段階にあるため、中級ホテルは日本のホテル並みか、それ以上の料金となっています。ホテル側の売り手市場なのです。

現在ヤンゴン市内には高級ホテルや国際的なホテルなど、ホテルの建設が次々と進められており、数年後には料金は落ち着くのではないかという話も聞こえてきます。

しかし、ヤンゴンで暮らす私も、家にはシャワーはあっても湯船がないので、週末にちょっとホテルでお泊りし、リフレッシュしたいと思っても、料金を考えるとそうそう気軽にはできない状況です。(尚、日本とは違い、欧米系のホテルが多いため、湯船があるホテルも限られています。)

ヤンゴンのホテル料金相場

では、実際にヤンゴンのホテルの相場がどれぐらいなのか、参考文献を元にお伝えしましょう。ダイヤモンド社発行の「ミャンマービジネス・出張・駐在ガイド」によると、ヤンゴンのホテルで標準的なツインルームを一人で利用した場合の朝食・税込価格は次の通りです。

  • 5つ星ホテル:200~250米ドル
  • 4つ星ホテル:150~220米ドル
  • 3つ星ホテル:100~180米ドル
  • 2つ星ホテル:60~120米ドル
  • 1つ星ホテル:30~70米ドル

上記のように、ヤンゴンのホテルは他の東南アジアに比べても高い水準です。

  • 最低価格保証のExpediaで見る:エクスペディア
  • アジアのホテルに強いagodaで見る:agoda
  • 通算10泊すると1泊無料になるHotels.comで見る:Hotels.com

ただ、季節によってこの価格も変動するということも、住んでみてわかった事実です。ヤンゴンのベストシーズンである乾季(11月から2月頃)は高いですが、半年間ほど日本の梅雨のような季節が続く雨季(5月~10月頃)は、比較的安いという傾向になっていて、ホテルによってはかなりお得に泊まれるところもあります。

ベストシーズンではありませんが逆にこの雨季の時期が、ホテル宿泊のチャンスです。出張で利用となると季節は選べませんが、観光するなら、涼しくなる雨季にすれば、ホテルの料金も安く抑えられるはずです。

ヤンゴンのホテル予約のポイント

いざ予約の段階になったとき、そのときに予約が確定したとしても、ダブルブッキングなどのトラブルを想定し、メールでの予約確認を忘れないようにしましょう。再確認(リコンファーム)は行っておいたほうがトラブルを防げます。

また、ホテル予約そのものはインターネットのサイト経由でも問題ないかと思いますが、英語に自信のない方は、やはり日本語対応している旅行会社へ直接依頼するのが安心です。旅行会社を通してホテル手配を依頼しておけば、何かトラブルが発生したときにもその会社のスタッフに解決を任せることができるというメリットがあります。

もし、自分でホテルを探したいという場合は、ミャンマー各地のホテルをカバーしている予約サイト「agoda」「Hotels.com」がおすすめです。ヤンゴン駐在者もこのサイトを使って、休日のリフレッシュホテルを検索したりしていて口コミでも高評価のサイトです。

ヤンゴンのホテルのエリア

近年ヤンゴンの街中は通勤ラッシュの時間帯に限らず、激しい渋滞が各地で見られます。誰かと待ち合わせをしていて、早めに出かけても、ラッシュの時間が読めず、遅刻してしまうこともよくあります。

そんなことから、目的別に応じて、ホテルのエリアも選んだほうが時間に余裕をもって滞在できます。

ダウンタウンエリア

訪問先や観光のメインをダウンタウンエリアにしていて、徒歩でも散策をしたい人向け。

インヤーレイク周辺

インヤーレイクの夕焼けを見ながらの散策を予定している人や、インヤーレイク周辺のレストランを予約している人向け。渋滞は比較的ひどくはないエリア。ただし、立地上、郊外に行く予定があまりない人向け。

カンドージ湖周辺

ダウンタウンと空港のほぼ中間あたりに位置しているので、ダウンタウンへも行きやすい。カンドージ湖周辺は朝散歩している人も多く、散歩したり、ジョギングをしたりして、リフレッシュもできる。

空港周辺

渋滞に巻き込まれることなくホテルに着けて、疲れることなく次の日に備え休むことができる。また次の日、空港から移動を考えている人にも向いている。

ヤンゴンのおすすめホテル

ヤンゴンへ引っ越してから、余暇を利用して様々なホテルへ泊まりましたが、結論として、家族、特に女性や子供を一緒に連れて行くなら、安いホテルはおすすめできません。

何故なら、ジェネレーター(発電機)がない場合、お風呂に入っていてもテレビを見ていても、容赦なく停電し、長時間真っ暗になったり、窓やドア枠がしっかりしておらず、虫が大量に入ってきたり、Wi-Fiも弱く全然つながらなかったり……。泣きたくなるようなことがたくさんありました。

安いホテルだと、安いからとは割り切れない、ストレスフルなことがヤンゴンのホテルでは起こってしまうのです。そこで様々な苦い経験を経て、周りの口コミも参考にしながら泊まってみて、実際に快適に過ごせたおすすめ

ホテルを3つご紹介します。

パークロイヤル・ヤンゴン(PARKROYAL Yangon)

パークロイヤル・ヤンゴン

日本の大臣クラスの要人の方も宿泊するという5つ星ホテル。5つ星といっても上から目線な接客やサービスではなく、私のような庶民にも優しい気持ちのよいサービスをしてくれるホテルです。

パークロイヤル・ヤンゴン

ダウンタウンの中心にあり、日本食レストランも備え、Wi-Fiも早いなど、快適に滞在できるホテルです。 日本人ビジネスマンも多く滞在しています。

また、誕生日や記念日には、あらかじめ伝えておくと部屋に花束を用意してくれるなど、細やかなサービスも提供してくれて、日本の高級ホテルと同等のサービスが可能なホテルでもあります。

セドナホテル

セドナホテル

インヤーレイクそば、空港とダウンタウンに位置するセドナホテルも、高級ホテルの部類に入りますが、最近新館がオープンしたことにより、プロモーションで時にお得に滞在できるホテルでもあり、こちらも快適に滞在できるホテルです。Wi-Fiも早かったです。

プールもリゾートホテル並みにおしゃれで、リゾート気分も味わえますが、何より朝食のビュッフェの品ぞろえがヤンゴン一ではないかという豊富さです。

セドナホテル

物が不足し、駐在妻のみなさんが苦労して買い出しをしている中であの豊富な食料の中からおいしいものを選べる喜びは、ヤンゴンの事情を知っている人なら特にひとしおでしょう。

サミットパークビューホテル(Summit Parkview Hotel)

サミットパークビューホテル

ビジネスホテルクラスで、お得に泊まれるホテルの中でおすすめは、シュエダゴンパゴダのほど近く、人民公園の向かいにあるこのホテル。

セーフボックスは各部屋にないというデメリットはあるものの、他に比べて比較的安い価格で、ビジネスに観光にと快適に利用できます。特に夜は部屋から、黄金に輝くシュエダゴンパゴダが見えて圧巻です。

一階にあるバーも、洗練された雰囲気とはあまり言えませんが、ハッピーアワーがあってお得においしいお酒を楽しめ、また店員さんの接客が素晴らしく居心地よく過ごせます。このバーでは生演奏やダンスパーティもあるそうでおすすめです。

まとめ

ミャンマーには快適に過ごせるホテルも複数あるものの、需要と供給の関係かまだまだ高い料金であるのが残念なところです。そして、ある程度のレベルのホテルではないと、停電が多かったり、虫が多く出てきたり、Wi-Fiが遅かったりするなど、ホテル選びはしっかり見極める必要があります。

しかし、現在、街中は高級ホテルやビジネスホテルクラスなどの素敵なホテルの建設ラッシュとなっています。他の東南アジアと同様に、素敵なホテルにお得に泊まれる日もそう遠くはなさそうです。実際ホテル関係者の話でも、2~3年後にはホテル不足などの状況も緩和されるということが伝えられています。

世界から注目され発展を続けるミャンマー。その勢いは、こちらに暮らしていると肌で感じるものがあります。ビジネスや観光でこの国を訪れた人が、疲れた体を休める快適なホテルが、今よりももっとお得に、かつ気軽に泊まれる日はもうすぐそこまできています。

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この記事を書いた人

出身地である宮城県で、十年ほどラジオのアナウンサーを経験後、2016年春より夫の海外転勤により、ミャンマーの最大都市ヤンゴンに在住。

若いころは海外への憧れが強く、旅行で訪れた国は二十数カ国にのぼる。
東日本大震災を経験し、地元宮城で復興を見守りながら生きていこうとしていたところ、主人と出会い結婚。その後結婚半年で転勤によりミャンマーへ。
海外に住むのは初めてで、途上国での暮らしは不便なことが多いが様々な出会いに助けられ、様々な経験をして、ライターとしても活動中。

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