中国では金盾(グレートファイヤーウォール)と呼ばれる検閲システムがインターネットを常時監視しており、FacebookやTwitter、YouTubeなどの有名なサービスへの接続が遮断され、使用できなくなっています。
その為、それらのサービスとほぼ同じ機能を持っている別のWebサービスが中国独自に発達しています。
今回は中国独自のWEBサービスをご紹介します。
検索サイトといえばgoogleではなくは百度(バイドゥ)
検索サイトといえばgoogleですが、googleは中国でのサービスから撤退しているため、アクセスができません。
中国で最も利用されている検索サイトは百度(バイドゥ)です。実は百度は全世界の検索エンジン市場においてもgoogleについて第2位となっています。
動画共有サイトはYouTubeではなく……
動画共有サイトといえば世界的にはYouTubeですが、中国ではYouTubeはアクセス規制されていて見ることができません。そこで中国ではいく幾つかの国産動画サービスが存在しています。
以下にその一部をご紹介します。
优酷(Youku)/土豆(Tudou)
优酷と土豆は元々動画共有サイトのNo1、No2として競合していましたが、2012年にお互いの株を持ちあう形で合併しました。2006年にサービスを開始しています。
愛奇芸(iQIYI)
サービス開始時期は2010年と比較的新しく始まったサービスですが、優酷/土豆を抑えて現在最も大きな動画共有サイトと言われています。
ビリビリ動画 (bilibili)
日本のニコニコ動画のように、動画にコメントをして共有するという楽しみ方ができる動画共有サイトです。日本のアニメコンテンツが充実しています。
収益は広告の他、CMをキャンセルすることができたり有料コンテンツを見ることができる会員からの月額費用から得ています。
動画共有サービスは違法アップロード等、ライセンスの問題が起こりがちで中国は特にそういった面ではルーズですが、ここ数年は日本のアニメ等、優良なコンテンツについては正式に放映権を買って、合法的に配信を行い違法アップロードがあると削除する等の管理をするようになってきています。
地図サービスもgoogleではなく百度(バイドゥ)
googleのサービスは検索サービスやGmailを含めて全、てのサービスが部利用できないのですが、google mapも利用することができません。
その為間接的にgoogle mapを使用しているウェブサイトも見ることができなくなっています。 地図サービスも複数の会社がサービス展開していますが、やはり百度が提供している百度地図がメジャーですね。
Web版の他、スマートフォン向けのアプリもありますので、中国へ出張や旅行等の場合にはインストールしておくと便利です。
但し、場所の入力は中国語で行う必要がありますので注意してください。
また、百度地図にはオフラインでも使用できるモードがありますので、滞在予定地周辺のデータをあらかじめダウンロードしておけばWiFi接続ができない場合でもサービスを利用することができます。
中国ではLINEではなく微信(Wechat)
中国でのメッセージアプリといえば LINEではなく微信(Wechat)が圧倒的主流です。
主な機能は1対1のメッセージのやり取りやグループチャット、ボイスチャット、動画チャット、タイムラインへの投稿等、 LINEとほぼ同じ機能の他、銀行口座と連動した決済機能やショッピングモールでのショッピング、金融商品の取り扱いなど多岐に渡ります。
驚くべきはそのユーザー数で、2015年2月時点で登録ユーザー数が11億2000万人、アクティブユーザー数は4億4000万人と言われています。
微信の特徴はメッセージ機能とSNS機能を併せ持っている点にあり、友人同士での情報共有ツールとして強い影響力を持っています。
微信(Wechat):http://weixin.qq.com/
Facebookは人人網が代替
Facebookも金盾のアクセス制限の対象となっているため、代替サービスが存在しています。
最も有名なのが人人網というサービスで、ユーザー数は1億6000万人と言われていますが、中国では圧倒的な普及率の微信(Wechat)がSNS機能も内包しているため競合しており、伸び悩んでいる印象です。
微博(Weibo)は中国版Twitter
日本でも芸能人等が多数のフォロワーを集めているTwitterですが、中国では微博というサービスが代替しています。
文字制限がある点等も含めてほぼ同じサービスです。
日本のセクシー女優、蒼井そらさんがなんと1500万人以上のフォロワーを集めていることで日本でも報道されたことがありますので、何となく聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
不特定多数への情報の拡散性に優れている為、フォロワーの多いアカウントは“紅人”と呼ばれ、広告媒体としての価値が発生しています。
まとめ
いかがでしたか?
googleの各種サービスをはじめ、多くのサービスが中国国内では利用できなくなっていますが、中国独自のほぼ同じ機能を持つサービスがリリースされていますので、そちらを利用しましょう。
どうしても利用したいサービスがある場合、VPNサービスを利用すれば金盾のブロックを抜けて各種サービスを利用することができます。
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