ゼロから新しく生活を始めるとしたら、皆さんはまずどこから準備を始めますか?2度の海外移住を経験した私が出した結論は「まず海外での連絡手段(スマートフォン)を用意すること」!
家を借りるにも、銀行口座を作るにも、はたまた仕事を探すにしたって、「連絡先」がないことには先に進めません。今回は日本を脱出する準備には欠かせない、海外のスマートフォン事情をご紹介します。
今のスマートフォン、海外でも使える?
日本でお使いのスマートフォン、どのような契約にされていますか?日本のキャリアで契約をしているスマートフォンをお使いであれば、そのまま海外に持っていくのはちょっと心配です。
日本の大手キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンクなど)で契約をしているスマートフォンは、渡航先に持ち込むと、国際ローミング機能により、各キャリアが提携している海外の携帯会社の電波を受信し、通常よりもかなり高い使用料金が請求される可能性があるためです。
海外でのネット使用専用のプランも各キャリア用意しているようですが、どれも使用料金は安くて1日千円程度と、通常の料金と比較するとかなり値が張ります。
余程の理由がない限り、現在日本で使用しているスマートフォンをそのまま海外に持っていく、というのは避けたほうが良いでしょう。
そのスマホ、SIMロック解除できる?
前出のとおり、日本で使用しているスマートフォンを「そのまま」渡航先に持っていくのは、かなりコストがかかりますが、スマートフォン本体を捨ててしまうのはちょっと待ってください!
そのまま海外で使えないといっても、それ以外の使い方はいくつかあります。
一番便利なのは、スマートフォンのSIMロックを解除して、現地のSIMカードを入れて使うこと。これができれば、かなり事はシンプルになります。
もちろんスマートフォン本体の購入は海外でも可能ですが、iPhoneやXperiaといった有名な機種は本体の値段もかなり張るため、海外でも日本と同じように2年程度の契約を結び、携帯会社からさまざまな特典や割引を受けて購入する人がほとんどです。
既に2年以上の滞在が決定している人は、この方法で購入するのも一つの手ですが、滞在期間の決まっていない人、いきなり2年近くの契約を交わすのは不安という人は、まず自分が今使っているスマートフォンがSIMフリーなのか、ロックの解除がしてもらえそうなのか、携帯会社のショップに問い合わせてみましょう。
ここ2年程の間に購入した機種であれば、基本的には3,000円ほどでロックを解除してもらえるはずですよ。
SIMロック解除できなくても捨てないで!日本のスマホを海外で使う方法
SIMロックが解除できなかった場合でも、日本で使用していたスマートフォンを海外で使用できる方法はあります。海外でモバイルルーターを購入、レンタルするなどしてwifiを確保し、スマートフォンをタブレットの要領で使用する方法です。
近年ではクレジットをチャージすれば固定電話に電話をかけることができたり、電話番号自体を付与してもらえるアプリ(テキストメッセージのやり取りは不可の場合が多い)などもあるため、渡航後しばらく手続きの時間が取れない場合や、海外でのキャリアを決めきれない場合の代替案としても利用できますね。
日本にいても海外で使用可能なスマートフォンはゲットできる?
wifiを使用してスマートフォンが使えるといっても、海外での電話番号はあると何かと便利なものです。とくに仕事で赴任、駐在をされる方は現地での電話番号の取得は必須ですよね。
日本国内で海外でも使用できるスマートフォンをあらかじめ確保するのであれば、家電量販店で「SIMロックフリー」のスマートフォンを購入しておき、到着後に渡航先で現地のSIMカードを購入するのが良いでしょう。
この場合、スマートフォンの設定がすでに日本語表示になっているので、セッティングが簡単、というメリットもあります。
スマートフォンは連絡が取れればそれでいい!という事であれば、家族やお友達に今使っていないスマートフォンがあるか聞いてみるのも手です。
SIMロックの解除ができる機種を譲ってもらえれば、現在使用していない機種でも、その携帯を購入したキャリアのショップでSIMロック解除の手続きをしてもらえます。
海外でスマートフォン、SIMカードを購入するには?
海外でスマートフォンを購入する場合でも、ほとんどの国では日本と同じように、各キャリアのショップか、家電量販店のスマートフォン売り場で購入をするのが一般的です。
スマートフォン本体と合わせての契約でも、本体持込でSIMカードのみの購入(契約)でもどちらでも対応してもらえます。
観光客や留学生の多い国では、期間(1週間、1ヶ月、3ヶ月有効など)が決められたプリペイドのSIMカードが販売されている国も多いので、購入の際にはSIMカードの有効期限を確認することをお忘れなく。
SIMカードだけの購入でもスマートフォン本体での設定は手伝ってもらえるショップがほとんどです。店員さんはプロですので、機会が苦手な人は、遠慮せずに設定をお願いしてみましょう。
海外のスマートフォンと日本のスマートフォンの違い
海外で購入したスマートフォンでも、i phoneやXperiaのような有名な機種であれば、購入後に設定を変更し、表記や入力を日本語に変更できる機種がほとんどのようです。
スマートフォン自体の機能は日本国内外どちらで購入しても変わりないといえるでしょう。しかし海外で販売されているSIMカードには、ほとんどの場合電話番号が付与されるのみで、キャリアのメールアドレスは含まれません。
メッセージの交換をLINEやメッセンジャーといった専用のアプリ以外でしたい場合は、テキストメッセージ(携帯電話でいうところのショートメッセージやCメールなど)が主流となります。
また、アプリの中には、携帯番号やメールアドレスの登録がないと使用できないものもありますので、日本国内の契約を解約してから渡航する場合には注意が必要です。
メールアドレスに関してはご自分でお持ちのPCのメールアドレスや、無料のメールアドレスを取得して登録を切り替えればOKですが、携帯番号に関してはなかなか代替が利きませんので、どうしても仕事や生活で必要なアプリがあり、日本の電話番号の登録がいる場合は、携帯会社のショップで相談をして、基本使用料を下げて契約は維持、海外での使用はWIFIを使うなどの方法で、日本の契約を残すのがよいでしょう。
まとめ
今回は海外に長期で行くことになった場合の、スマートフォンに関する情報を紹介させていただきました。
いまや生活の必需品となったスマートフォン。
これ一台で、電話やメールはもちろん、地図やさまざまな情報の収集ができるため、知らない土地でも心強い味方となりますが、スマートフォンがないだけで、急に心細くなり、不便さが昔以上に増してしまうことも事実です。
あらかじめある程度の知識をつけておき、渡航後にスマートに移行ができるように準備をしておきましょう!
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