上海には多くの日本人が住んでおり、2か所の日本人学校をはじめ飲食店、スーパー等があり、日本と同じような生活を送ることができますが、本についてはアマゾン等で輸入するか日本の書籍を輸入図書として扱う店で買うしかなく、本好きの筆者としては日本語の本が入手しづらいというのは非常にストレスです。
そこでおすすめなのが上海図書館の利用です。
上海図書館は中国で2番目に大きい図書館
2010年時点の蔵書がなんと5000万冊以上と言われる上海図書館は上海の中心部、地下鉄10号線の上海図書館駅に直結している24階建ての巨大な建物で、図書館はもちろん、多目的ホールや食堂、カフェ等も備えています。
ちなみに中国で最も大きい図書館は北京の中国国家図書館とのことです。ここでは日本語書籍を含む蔵書の閲覧や貸し出しをすることができます。
上海図書館のウェブサイトは日本語もあり!
公式サイト:http://www.library.sh.cn/
上海図書館のウェブサイトには中国語ページはもちろん、英語、日本語のページもありますので、利用方法の確認や書籍検索等を簡単に行うことができます。
試しに中国でも人気の村上春樹の作品がどのくらいあるのか、検索してみました。
大ヒットが記憶に新しい「1Q84」をはじめ、80件がヒットしました。中には文庫版、ハードカバー版等同一作品が登録されているものもありますが、かなりのタイトル数をカバーしています。
ちょうど仕事の参考になりそうな書籍を検索したところ、良さそうなものが見つかったので、早速ウェブサイトの案内を参考に上海図書館に行って本を借りることにしました。
会員カードを発行して上海図書館を活用しよう!
上海図書館の施設のうちセルフ閲覧室、パソコン学習室他の一部の施設は会員登録をしなくても利用することができますが、書籍を借りたりと図書館をフルに活用するためには会員登録を行い、会員カードを発行する必要があります。
会員カードには下記の3つの種類があり、保証金が必要な場合があります
- リファレンス閲覧カード(有効期間2年)保証金不要
- 一般貸し出しカード(有効期間2年):保証金100元(約1,650円)
- リファレンス貸し出しカード(有効期間2年):保証金1000元(約1万6500円)
日本語を含む外国語の書籍はリファレンス貸し出しカードを発行しないと借りることができませんので、今回は保証金1000元を支払いリファレンス会員として登録を行いました。
図書館入口から入って右奥、エスカレーター付近に会員情報を入力するPCがありますので、持参したパスポートの情報等を入力します。
必要事項を入力した後、レシートを持って受付カウンターに行き、保証金を支払ってカードを受け取ります。
これが会員カードです。リファレンス貸し出しカードを日本人を含む外国人が申込する場合は居留許可証が必要です。上海で許可を得て就労している人はパスポートに居留許可証が貼ってありますので問題ありません。
カード発行の受付時間は毎日8:30~16:30、祝祭日に限り9:00~15:30となっていますので、仕事に忙しくて足を運ぶ時間がない、という場合でもなんとかなりそうです。
リファレンス貸し出しカードの保証金は1000元です。
保証金を返金してもらう際には受付カウンターに申請を行います。念のため、保証金のレシートは保管しておきましょう。
日本語・外国語書籍は4階
カードを作ったので早速日本語書籍がある4階へと行ってみます。入口のゲートにカードをかざして中へと入ります。
4階に限らず上海図書館は非常に静かで清潔な空間となっていますが、4階は特に静かです。保証金が高いからそもそも人が少ないということかもしれません。
閲覧用の席が用意されており、読書を楽しむ人、PCを持ち込んでレポート作成等の作業を行っている人等、皆がそれぞれの時間を過ごしていました。
WI-FI環境もありますので(接続するにはカードを使って申請が必要)、ここで調べものをしながら仕事も出来そうですね。
日本語書籍コーナーに行き、事前に調べておいた検索結果を元にして本棚の場所を特定し、本を見つけることが出来ました。
今回はマーケティング関連の本を3冊借りて帰ることにしました。
借りたい本を持って4階入り口付近のカウンターにカードと一緒に出すとバーコードをスキャンして貸し出し手続きをしてくれます。
貸し出しは4階のリファレンス書籍は1回につき5冊まで(一般書籍は6冊まで)、最長28日間までとなっており、期限を過ぎてしまった場合は延滞料金が1日につき1冊あたり0.5元発生しますので、注意しましょう。
リファレンス書籍の貸し出し時間は以下の通りです。
- 月曜:13:30~16:30
- 火曜~日曜:9:00~16:30
- 祝祭日:9:00~15:30
まとめ
日々エネルギーに溢れ、ともすると喧噪に体力を消耗してしまいそうな時もある上海ですが、上海図書館は癒しの空間と言っても良い静寂に満ちていました。
今回は日本語書籍について説明しましたが、中国語の書籍はもちろん、英語や韓国語等の書籍も充実していました。日本語に飢えた時や読みたい本がある時、まずは上海図書館を訪ねてみてはいかがでしょうか?
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