ベルギーで働くメリット・デメリットとは?ベルギーで働きたい人必見!

ベルギー ベルギーで働く

オーストラリア、マレーシア、ベルギー、ドイツ。さまざまな国で働いた私ですが、どこの国で働くことが一番好きかと尋ねられれば「ベルギー」と即答します。いいことばかりではありませんが、ベルギーで働いている時が一番充実し、成長できたことを実感しているからです。

EUやNATO本部があるのもベルギー、ヨーロッパの中心といってしまってもいいかもしれません。海外就職やヨーロッパ就職を考えている方、まずはベルギーで働いてみるのはいかがでしょうか。

ベルギーで働くとどんないいこと、悪いことがあるのか、メリットとデメリットを3つずつご紹介します。

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メリット1. 社会に受け入れてもらいやすいので居心地がいい

社会

海外で働くということは、外国人としてその地で生活することを意味します。

日本でもいえることですが、同じ母語を話し共通の話題ができる人と一緒にいると、やはりとても楽です。すると周りが意図せずとも、外国人というのは疎外感を感じていきます。

ベルギーのいいところは、疎外感を感じることなく日本人である私も社会に溶け込みやすいところです。

ベルギーでは、誰が「外国人」で誰が「ベルギー人」なのかが少し曖昧です。背景に、他のヨーロッパとは少し異なる2つの特徴があります。

「ベルギー人」の定義が不明瞭

ベルギーはフランス語、オランダ語、ドイツ語の3つの公用語がある国です。地域によって話す言葉が違うだけでなく、人種も考え方もまったく異なります。特にフランス語圏とオランダ語圏は、お互いを異国ととらえ反目しているように見えます。

複数の公用語があるので多言語を話すことに対して慣れています。そのため、ほとんどの人が快く英語を話してくれます

移民で成り立つ国

EU諸国をはじめアフリカ、アジア、アラブなど多くの国からの移民でベルギーは成り立っています。

ベルギーで生まれ育った“ベルギー人”であっても、人種としてはアジア人、アラブ人という人もたくさんいます。スペイン、ポルトガル、ポーランドなど自国で働き口を見つけにくく、EU内の移動の自由化の波に乗りベルギーで働く同僚も多かったです。

移民として育った人たちは、ベルギーの文化と母国の文化をうまく融合した感覚を持っています。移民は失業者も多く社会問題として取り上げられがちですが、私が一緒に仕事をしたのは物事を多面的に見るバランスの良い方ばかりでした。

みんなが外国人なのです。外国人として住むにはおすすめの国です。

メリット2. 「ヨーロッパ」で働く経験になる

ヨーロッパ

1つ目のメリットでも紹介したように、ベルギーは人種のるつぼです。

企業でもさまざまな国籍や人種の人たちが一緒に働いています。そのため、「ヨーロッパの縮図国」として多種多様な考え方を持つ人と一緒に仕事をすることができます

価値観の違いを乗り越えて信頼と達成感を得る

私のチームにも、9つもの違う国籍のメンバーがいました。分かってくれるだろう、察してくれるだろうという期待は通じません。細かにコミュニケーションを取らなければ問題が生じてばかりです。

同じヨーロッパでも一括りにすることはできず、国が違えば仕事に対する姿勢や考え方もまったく違います。どの国の人がいいとか悪いとかではありません。腹が立つことも日常茶飯事ですが「こんな考え方もあるのか~」と毎日が勉強です。

いくら長く働いても私も日本人なので、ヨーロッパ人の考えが全部分かるわけではありません。それでも、1つ1つ問題を解決し、同僚たちからの信頼を得ていくことは大きな達成感と自信につながりました。

メリット3. 週末も旅行三昧!5年間で35カ国!

仕事ばかりがメリットではありません。私生活が充実していることも、海外で働く上では重要です。

ベルギーにいて何より楽しいのはヨーロッパ旅行です。週末だけの気軽なショートトリップ、また2週間のホリデーを取ってヨーロッパを周遊することもできます。

西ヨーロッパであれば飛行機で1~2時間、トルコやモロッコ、ロシアでも3時間ほどです。格安航空会社が充実しているので、旅費が安く抑えられることも魅力です。

もちろん、陸続きのヨーロッパ、車で周遊するのも楽しいですよ。

ホリデーがきっちり取れるから計画も立てやすい

それもこれも、ベルギーでは休暇がしっかり取れるからです。

早めに申請すれば旅行計画をじっくりと立てることができるので、新年が明けると1年分のホリデー計画を立てはじめるのがベルギー人です。まず仕事の予定を立てようよ……と思わずつっこみたくなる、やっぱり私は日本人ですね。

ベルギーに住んだおかげで、なんと5年間でロシアやトルコまで含めてヨーロッパ47カ国中35カ国に行きました!

デメリット1. 税金がとにかく高い、給料の半分は税金に…

税金

ベルギーで働くのはいいことばかりではありません。一番のデメリットは、やはり異常に高い税金です。

ベルギーでは、どれだけがんばって働いてもお給料やボーナスのほぼ半分が税金で消えていきます。毎月、給料明細で税金として引かれる金額を見ることほど悲しいものはありません。

切ない現実からはできるだけ目を背け、日々節約生活をして旅費を貯めています。そして、旅行に出かけてストレスを発散させます。

デメリット2. キャリアパスに限界がある

ベルギーだけに限ったことではないかもしれません。現地採用の場合、キャリアパスに限界があります。

現地採用というのは、日本人が必要な特定のポジションに対して行われる採用です。あえて現地採用で雇った外国人に対し、将来のキャリアパスを用意してくれる会社は少ないように見えます。

キャリアアップは望めずともヨーロッパで働いた実績になる

ベルギーでは多国籍企業であっても、やはり“現地の人”たちと同じ考え方を持った人が昇進していきます。この場合、“現地の人”というのはベルギー人というわけではなく、“ヨーロッパ人”です。

残念ながらベルギーでのキャリアパスは約束されていないかもしれません。しかし、ベルギーで働いたということはヨーロッパで働いたことだと胸を張って言えます。

ベルギーでのキャリアパスが見えないとしても、世界で働ける力がつきます。確実に次のステップアップにつながることは間違いありません。

デメリット3. 寒くて暗いベルギーの気候

ベルギー

日本で生活していると気付かなかった太陽の偉大さを知ったのは、ベルギーに来てからでした。ベルギーではとにかく太陽が出ません。降雨日数は毎月15~20日、1年を通して曇りや小雨の日がほとんどです。

夏でも雨の日は気温が上がりません。7月といえども気温が20度に上がらず、ジャケットを着て過ごす日もあります。

冬は夏以上にどんよりとした曇りや小雨の日が多く、0〜5度ほどの気温が続きます。1年に1〜2回、大寒波がやってきて、日中でもマイナス10度ほどまでしか気温が上がらないぐらい冷え込むこともあります。

日の出が遅く、日没は早い

ベルギーは高緯度に位置しているため、冬は昼が短いです。日が一番短い12月は、日の出が午前8半時頃、日没は午後4時半頃です。太陽が出ないうちに出勤し、太陽が沈んでから帰宅するという、とても不健康な日が続きます。

しかし、6年もいると少しずつ感覚は麻痺していきます。どんよりとした曇りでも「今日は雨が降っていないからいい天気だね」と、まるでベルギー人のような発言をしている自分がいます。

また、私もベルギー人と同じように年が明けるとすぐに夏のホリデーを計画し始めます。楽しいことを考えることで、寒い1月2月を乗り切っています。

まとめ〜すべてを前向きにとらえられる力がついた

ベルギーでもっとも魅力に感じることは何か?と問われたら「いろいろな人がいること」、それが私にとって一番大きなポイントです。

人種のるつぼと聞き差別を心配される方もいると思いますが、ベルギーではそんな不安を感じることなく社会に溶け込めます。そして、さまざまな考え方を持った人と働くことで鍛えられ、大きな成長につながります。

もちろん、デメリットも忘れてはいけませんが、すべてを前向きにとらえる力もついたと感じています。

ベルギー生活はなかなか楽しいです。渡航前は不安だらけでしたが「住めば都」とはまさにこのことですね。

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