家族と一緒に中国の上海で生活することになった方でお子様も一緒の場合、学校をどうするかというのは大きな問題になります。語学の問題、授業のレベル等、お子様の成長を後押しする環境で勉強させてあげたいですね。
今回はお子様と一緒に上海で生活することになった方向けに、上海で学校に通う場合の選択肢について説明します。
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上海で就学する場合の選択肢は3つ
上海に住む日本人は少なくなったとは言われていますが、それでも現在5万人前後となっており、教育の分野でも受け皿が用意されています。ここではお子様は小学生、中学生と仮定しますが、学校選びの選択肢は下記の3つになります。
- 日本人学校
- 現地校国際部
- インターナショナルスクール
それぞれのメリット・デメリットについて説明していきます。
日本人学校では日本と同じ教育が受けられる
公式サイト:上海日本人学校・浦東校
上海には市内西側に日本人学校虹橋校、市内東側に日本人学校浦東校と、2校の日本人学校があります。虹橋校は小学部のみで2016年4月時点での生徒数が1,167名、浦東校は同じく2016年4月時点で小学部670名、中学部466名が日々勉強しています。
授業の内容は日本とほぼ同じで、入学の条件は国籍が日本であることとなっているため、日本と変わらない生活ができるという点は、慣れない外国で生活を始めるお子様にとってはストレスの少ない環境となるでしょう。
ほとんどの日本人駐在員のお子様は日本人学校に通っていますが、これは赴任期間がはっきりしていないため、例えば2年後に帰任することになったとしても日本の学校教育についていけるように、という考えから来ていると思います。
学費は月額2,000元となっており、1元=15元とすると月額30,000円となります。
日本人学校の特徴
- 日本と同じ教育が受けられる
- 生徒は全て日本人
- 帰国後にスムーズに日本の教育に入っていける
- 学校との連絡も日本語
- 学校にいる限り上海感、外国感はあまりない
- 学費が安い(月額約30,000円)
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現地校国際部
公式サイト:上海中学・国際部
現地の一般の小・中学校は、原則として中国籍で上海に戸籍がある子供しか通うことができません。日本人が通えるのは現地校の国際部となります。
国際部を設置している学校は上海市内でも名門とされている一部の学校のみで、選択肢は多くありません。
また、国際部には英語でアメリカ・カナダのカリキュラムに沿って授業が行われる英文部と中国語でアメリカ・カナダのカリキュラムに沿って授業が行われる中文部があり、どちらかを選択することになります。
どちらにしても受験する必要があり、英語、中国語の能力が必要になるなど、ハードルは低くありません。
しかし、国際部に通う場合はクラスメートは中国人、またはその他の国から来ている外国人となり、まさに国際的な環境に身を置いて中国やその他の国の文化に触れることができます。
英語教育のレベルが高い国際部ですが、日常では中国語でのやり取りが中心となるため中国語、英語も高いレベルで習得できるでしょう。
学校からの連絡事項や先生とのやり取りなどは中国語、英語で行うことになるので、お子様だけではなく保護者にも語学力が要求される場面が出てくるでしょう。
学費は月額9,000元が相場(日本円で約13.5万円)となり、日本人学校の4.5倍程度の費用がかかります。
現地校国際部の特徴
- 中国で学ぶことを体感できる
- 生徒は外国籍、中国籍
- 英語または中国語の能力が必要
- 学校との連絡は中国語または英語
- 高い英語教育、日常で中国語使用
- 学費は日本人学校の4.5倍 月額13.5万円が目安
インターナショナルスクール
公式サイト:上海リビングストン・アメリカンスクール
上海には日本人だけではなく、欧米からの駐在員も多く住んでいるため、たくさんのインターナショナルスクールがあります。主に外国資本で経営されており、アメリカ系、イギリス系などそれぞれのカリキュラムに沿って授業が行われます。
授業は英語で行われるので英語ができることが前提ではありますが、インターナショナルスクールの中には英語に不安がある生徒も積極的に受け入れ、基礎から英語を学べるクラスを用意しているところもあります。
最近では欧米へ留学する中国人が多くなっており、中国籍であってもインターナショナルスクールに通わせる中国人家庭もあります。
現地校国際部との比較をするとしたら、中国語重視であれば現地校国際部、英語重視であればインターナショナルスクール、ということになります。
学費の目安は月額15,000元(約22.5万円)となり、日本人学校の約7.5倍の費用がかかります。
インターナショナルスクールの特徴
- 中国よりは欧米の文化の中で学ぶ
- 生徒は外国籍、中国籍
- 英語の能力が必要
- 学校との交流は英語
- 高い英語教育
- 学費は日本人学校の7.5倍 月額22.5万円が目安
まとめ
学校選びは意外と難しいものです。筆者の個人的な意見としては、駐在員として上海に赴任してきている方はいつか帰国することになるわけなので、日本人学校がお勧めです。
中国の文化や中国語、英語などは語学学校に通うなどしてもしっかり勉強できます。将来的にも上海で生活する、という人生設計の方については現地校国際部、インターナショナルスクールという選択もありだと思います。
いずれにしても通うのはお子様です。それぞれの個性や性格等によって合う、合わないもあるはずなので、興味がある学校には見学などを申し入れ、しっかり情報収集してから最適な学校を選びましょう。
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