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マレーシアの祝日はどうなってるの?祝日情報

マレーシア

日本で祝日に制定されているのは年間16日、昔に比べると徐々に増えてきています。

ここマレーシアではマレー系、中華系、インド系と大きく分けて3つの民族が住んでおり、それぞれの新年、お祭りを尊重しているため、祝日がとても多いと感じています。

また、各民族間の違いに加えてもう一つ祝日が多くなっている理由があります。マレーシアは、計13州の連邦国のため州にそれぞれ王様がおり、その州のみに適用される祝日というものがあるため、総数だけで考えると本当に祝日日数が多いのです。

今回は、代表的なマレーシアの祝日(首都クアラルンプールの場合)をまとめてみました。

目次

ニューイヤー

マレーシア

西暦カレンダー(陰暦)での新年です。

どの国でも新年1月1日はお休みとしているところが多いと思うのですが、農暦(陽暦)を採用している国は、この1月1日が新年ではないため、ただのお休みの1日といった感覚です。

タイプーサム

2月前半※毎年異なる

ヒンドゥー教の奇祭と言われているお祭りがある日です。ヒンドゥー歴の10月(Thaiの月)に、プーサム(Pusam)という星が昇るときに祭りが行われるため、タイプーサムと呼ばれています。

この日は、体やほお、舌などに長く太い釘を刺し、カバディ(Kavadi)といわれる儀式用具を持ってヒンズー寺院に参拝するヒンドゥー教にとってとても大切なお祭りの日です。

チャイニーズニューイヤー=春節

旧正月

1月後半〜2月前半※毎年異なる

農暦を採用している中華系の国にとって一番重要な、新年が来たことをつげるお休みがこちらのチャイニーズニューイヤー(春節)です。大晦日にあたる日から新年、三が日あたりまでの約1週間程がお休みになります。

この間は、あちこちで、花火、爆竹などが毎晩上がり、また、ライオン・ダンスと呼ばれる獅子舞がアクロバティックな演技を至るところで見せてくれます。この際、楽団も一緒に各地を回りますので、あちこちでドラや笛の音が鳴り響きます。

ライオン・ダンスは本国中国でも、またこちらマレーシアでも縁起物です。

ショッピングセンターなどでは、各お店を回って舞いを披露し、お礼に紅包(ホンバオ:中国語の発音、マレーシアではアンパオと呼びます。)という日本のお年玉にあたるものと、レタス(ライオンさんにとってのご飯として)をなどをもらうなどして、お店に対して新年からの景気づけをしています。

また、中国系のシンボルカラーである赤で街中至るところが彩られます。ゲン担ぎのため、全身赤の下着や洋服が売り出されたり、提灯、ぼんぼりなどをあちこちに飾り、1年で一番賑やかなように思われる時期です。

連邦直轄市デー

マレーシア連邦の直轄領のクアラルンプール、ラプアン、プトラジャヤのみのお休みです。

メーデー

5月1日は労働者休暇の日となりお休みとなっています。

ヴィッサ・デー

5月前半※毎年異なる

ブッダ(お釈迦様)の誕生日を御祝いする日です。

アゴンバースデー

マレーシア国王の誕生日で、毎年6月の第一土曜日と制定されています。

なぜ毎年6月の第一土曜日を国王のお誕生日と制定しているのか?

アゴンとは、国王を表します。マレーシアでは各州にそれぞれのスルタン(首長)がいて、その各州のスルタンの中から1人、任期を5年としてマレーシア全体の国王として選出されます。

その選ばれた人がアゴンと呼ばれ、マレーシア全体の最高責任者の地位が与えられます。5年に1度アゴンが変わるため、便宜上、毎年6月の第一土曜日をアゴンの誕生日と制定しています。

みいつの夜

6月半ば※毎年異なる

ムハンマドがアラーのお告げを受けたとされる日です。

ハリラヤ・プアサ

断食

6月後半〜7月前半※毎年イスラム暦の10月1日にあたる日に制定されているため、毎年異なる

イスラム教のお休みで、ラマダン(断食明け)を祝うお祭りです。断食明けとあって、街中が活気に満ちあふれます。

メルデカ・デー

イギリスの植民地時代、日本の占領時代を経て、1963年のマレーシアが独立を果たしたことを祝う記念日で、毎年8月31日に制定されています。

ハリラヤ・ハジ

9月頃※イスラム暦に基づいているため、毎年異なる

イスラム教の祝日で、別名「聖地巡礼際」、「犠牲祭」とも言われています。世界中の信者が聖地・メッカに巡礼をする月が定められており、その最終日をお祝いするのがこのお祭りです。

「ハジ」とはメッカの巡礼に行った男性に与えられる称号を示し、女性には「ハジャ」と言う称号が贈られるそうです。

この日はヤギや羊などの家畜を神に捧げるとともに皆で分かち合って食する日で、犠牲となった家畜の肉は、イスラムコミュニティでも特に貧しい家庭へ配られるそうです。

この日あたりは、あちこちで犠牲となる家畜がさばかれているようなのですが、私は未だ見たことがなく、いつかは実際の目で確かめてみたいな、と思うお祭りです。

マレーシア・デー

サバ州、サラワク州(東マレーシア)がマレーシア連邦と合併した事を祝う日で、毎年9月16日に制定されています。

イスラム新年

9月後半〜10月前半※毎年異なる

イスラム暦の新年を祝う日です。

ディ・パバリ

祭り

10月※毎年異なる

ヒンドゥー教最大のお祭りで、別名「光の祭典」とも呼ばれています。

このお祭り近くになると、街の至る所でサンドアートが出現します。砂であったり、お米であったり、色とりどりに染められた様々な材料を使って、絵が描かれており、街中が華やかです。

ムハンマド誕生祭

イスラム教の開祖、イスラムの教えを広めた指導者の誕生を祝う日です。スンニ派とシーア派とで、制定している日が異なるようです。

マレーシアではスンニ派が中心となっているので、イスラム暦の3月12日をムハンマドの誕生日としています。(イスラム暦に基づいている為、毎年異なる)

イエス・キリストの誕生日

こちらはキリスト教のイエスの誕生日です。日本ではお休みではありませんが、数が少ないキリスト教信者に対しても祝日を制定しています。

この日はキリスト教のみならず、他の宗教を信仰している人達にとっても祝日となります。あまり特別な意味を持たない普通のお休み?といったことろでしょうか。

クアラルンプールでは上記の主な祝日を軸として、マレー系の人であればイスラム教新年の際に長期休暇を取り、中華系の人は春節の頃に、インド系の人はヒンドゥーの新年の頃にと、休暇を取得しています。

また、各州によって王様の誕生日は祝日であったり、その州独自のお祭りなどで祝日があったりするため、マレーシアという国全体でみると、とてもお休みが多くなるのです。

まとめ

多民族国家のため、様々な宗教のお祝いがあり、それに伴って様々な祝日があります。

互いの宗教を認め、干渉をせず、共存しているマレーシア。是非各宗教のお祭りの時に来馬され、体感していただければと思います。

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