オーストリアの治安とは?女性の一人歩きも安全で大丈夫なのか?

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オーストリアに観光で訪れる場合はもちろん、長期で滞在をするとなれば尚のこと、オーストリアの治安が気になりますよね。オーストリアは女性が一人歩きをしたり、夜に出歩いたりできるほど安全な街なのでしょうか?

今回は、オーストリアの治安についてお話ししたいと思います。

オーストリアの治安とは?

昨今のヨーロッパには、テロなどによる不安定な情勢が続いている国もあります。しかし、オーストリアは今でも安全に滞在することができる国と言えるでしょう。

しかし、状況はいつ変わるかもわかりません。渡欧を検討する際には念のため安全情報をチェックするようにしましょう。

オーストリアの安全情報はどこでチェックできるの?

オーストリアの現在の安全情報を確認するには、外務省の海外安全ホームページをチェックするのが良いでしょう。

海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/

登録しておけば安心な治安対策サービス

オーストリアに旅行、または仕事などで長期滞在を決めた場合、外務省の海外旅行登録「たびレジ」に登録するのがおすすめです。

たびレジ:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/

たびレジに登録しておくと、緊急の事態が起きた際に、登録したアドレスに緊急一斉通報を受け取ることができます。

何も起きないことが一番ですが、念のために用心することはとても大切です。

オーストリアの街の治安はどうなの?

オーストリア

オーストリアは、基本的に大変治安のよい国であると言えます。

よほど人気のない場所でなければ、女性一人で街歩きをすることも問題ありませんし、コンサートや観劇が終わった後、夜に一人でホテルに帰ったりするのも心配する必要はありません。

とは言っても、スリや置き引き、スキミングなどといった犯罪が無いわけではありません。オーストリア全体の安全度を見てみると、田舎に比べてやはり都心部では犯罪が多いようです。

6つあるオーストリアの州で犯罪数を比較してみると、圧倒的に首都ウィーンでの犯罪数が多くなっています。

また、一つの州の中でもスリや空き巣の発生率が特に多い地区は存在します。そのような地区に行ったり、住んだりする場合には、防犯対策に気を配るようにしましょう。

オーストリア犯罪の手口は?

最近ウィーンで実際に起こっている犯罪の一部をご紹介いたします。オーストリアで似たようなシチュエーションに見舞われた際、身を守る参考にしてください。

オーストリアでよくあるスリの手口

地下鉄や市電の車内で、数人のグループに囲まれたり,車内の隅に押し込まれたりした場合は用心してください。財布やパスポート等の貴重品が狙われている可能性があります。

スリを行う人たちは、スリをしている所を現行犯で見つかったとしても、トランクなどの大きな荷物を持っている観光客が自分たちを追いかけて来ないことを知っています。

そのため、スリは遊び半分やお小遣い稼ぎ目的で行われることが多いのです。特に車内のドア付近や、混み合った場所(マーケット等)で被害にあう人が多いようです。

出かけるときは、必ず口の閉まるタイプのバッグを使用するようにしましょう。また、混み合った場所や車内では、バッグは抱えるように持ったり、目の届くところで管理するようにしましょう。

置き引き

置き引き

レストランやカフェで、座席に置いておいた鞄や、ハンガーにかけておいたコートのポケットから貴重品が盗まれたといった話は、非常によく聞きます。

筆者も最近、カフェに友人と一緒に座っていたところ、席に近づいてきた男性が机の上に置いておいた筆者のスマートフォンの上に紙をかぶせ、その紙ごとスマートフォンを盗み取ろうとしたところを目撃しました。

見つかっても追いかけられる危険性の少ないお年寄りや、子供連れの女性がターゲットになることが多いそうです。貴重品は、レストランやカフェ内でも必ず身に着けて置くようにしましょう。

スキミング

ATMにおいて、キャッシュカードやクレジットカードの電子情報等を盗みとり,盗んだ情報を利用して現金を引き出す「スキミング」の被害がウィーン市内で増加しています。

スキミングのあるATMには、偽装されたカードの読み取り装置等が巧妙に取り付けられており、見破ることは難しいということです。

対策としては、路上などたくさんの人が往来する場所に設置されたATMの利用を控え,銀行内に設置されたATMを利用することが有効だそうです。

また、お金を引き出す際はATMをよく観察するようにしましょう。上部に不審な設置物がある場合は、隠しカメラなどが設置されている可能性があるため、使用を控えましょう。

万が一、スキミング被害に気付いた場合は、カードを発行した銀行やクレジットカード会社にすぐ連絡して、カードを停止してもらい、新しいカードの発行依頼をしてください。合わせて、損失の補償についても相談しましょう。

保障のためには被害にあったという証明書をもらう必要があることもあります。速やかに最寄りの警察署に被害届を提出するようにしてください。

オーストリア滞在での万が一に備えて

オーストリアなど海外で滞在する場合には、海外旅行保険に加入し万が一の事故やトラブルに備えることが多いです。損保ジャパンや東京海上日動などの海外旅行保険に1週間加入するとなると、約7,000円〜10,000円前後の費用が必要になります。

しかし、そんな費用を抑えたい人も多いはず。そんな時に便利に使えるのがクレジットカードです。クレジットカードには海外旅行障害保険が付帯しているものがあり、節約しながら万が一に備えることができます。

保険に関しては、損保ジャパンや東京海上日動には劣りますが、約7,000円〜10,000円前後の保険料の節約ができるのはお得です。

海外旅行障害保険が付帯しているクレジットカードは「楽天カード」や「三井住友VISAカード」などがあり、航空券代をクレジットカードで決済するだけで海外旅行障害保険が適用されます。

詳しくは「【楽天カード編】海外で便利にクレジットカードを使いこなそう!」にて解説しているので、あわせてご参照ください。

海外旅行保険の保証内容を比較しながら検討してみることをおすすめします。

まとめ

オーストリアはヨーロッパでも比較的治安が良く安全な街です。しかし、油断して隙を見せると、犯罪に巻き込まれる可能性がないわけではありません。観光で楽しい気分になり、羽を伸ばしたくなるのは当然のことです。

しかし、海外にいるという自覚をしっかりと持ち、自分の身は自分で守ることができるよう慎重に行動し、楽しい滞在にしましょう。

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記事を書いた人

オーストリアとドイツ、2年の留学期間を経て、2011年よりオーストリアに完全移住。何年住んでもカルチャーショックの日々。本業は音楽家。趣味は貧乏旅行とカフェめぐりで、今までに30カ国以上の国を訪れている。

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