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南フランスのリトルパリ?一度行くとファンになるエクサンプロヴァンスとは

フランスのエクサンプロヴァンス

エクサンプロヴァンスという町をご存じですか?名前にプロヴァンスと付くことから、すでにわかる方もいるかもしれませんが、フランスのプロヴァンス地方の町の一つです。

いわゆる大都市に比べると知名度が低めですが、その美しく穏やかな街並みから南仏のパリと称されることもあります。

今回は、一度行くとファンになってしまう人も多い、エクサンプロヴァンスの魅力と見どころをご紹介します。

目次

エクサンプロヴァンスの基本情報

人口・アクセス

エクサンプロヴァンス、通称エクスは人口約14万人、面積約186k㎡の街です。Bouche du Rhone(ブッシュ・ドュ・ローヌ)県でマルセイユに次ぐ規模の都市になります。

隣町のマルセイユからはバスで30分程度で、高速列車TGVを使って遠方から来る場合はエクサンプロヴァンスの郊外にあるTGVの駅からならバスで20分程度でエクサンプロヴァンスの中心街に着きます。

中心街には、バスターミナルとローカル線の駅もありますので、近隣の町へのアクセスも便利です

エクサンプロヴァンス中心街への行き方

  • マルセイユSt Charles(サン・シャルル)駅のバス乗り場から50番(高速道路経由(フランス語表記:par autoroute))に乗車 片道6ユーロ(往復券10ユーロ)
  • マルセイユ空港のバス乗り場から40番 片道8.6ユーロに乗車(往復券 13.8ユーロ)
  • エクサンプロヴァンスTGV駅のバス乗り場から40番 片道4.3ユーロに乗車(往復券 6.9ユーロ)
  • Bouche du Rhone (ブッシュ・ドュ・ローヌ) 県のバス情報:http://www.rdt13.fr/
  • バス50番の路線図、時刻表:http://www.navetteaixmarseille.com/
  • バス40番の路線図、時刻表:http://www.lepilote.com/

治安

エクサンプロヴァンスは日本と同じくらい治安がよく、とても住みやすい街です。

バッグの口はしっかり閉めて肌身離さず持ち歩く、など基本的なことに気をつけていれば日中は安全に歩けます 。

ちなみに、フランス最大規模の高等教育機関があることもあり、エクサンプロヴァンスはフランス国内でも学生が多く住む町としても知られています。

また、リタイア後の年金生活をされている方や富裕層がとても多い地域でもあります。

街並み

エクサンプロヴァンス

※写真は市庁舎広場で、右側にあるのは噴水のひとつ

エクサンプロヴァンスはとにかく街並みがきれいです。

中心街に広がる大通りミラボー通りの風景は圧巻ですし、裏に入ってみると絵葉書のようにかわいらしい雰囲気の小道もたくさんあります。

また、中心街のロータリーの真ん中にある大噴水をはじめ、いたるところに噴水があるのもこの街の特徴です。

エクサンプロヴァンス観光スポット

まずはOffice de Tourisme(オフィス・ドゥ・ツーリズム)へ

中心街に到着したら、大きな噴水があるロータリーから向かって南西にあるOffice de Tourisme(観光インフォメーション)にまず行ってみることをおすすめします。

便利でお得な情報や各スポットへの行き方など、窓口で聞いてみましょう。

  • 名称:Office de Tourisme d’Aix-en-Provence (オフィス・ドゥ・ツーリズム・デクサンプロヴァンス)
  • 住所:Les Allées Provençales 300 avenue Giuseppe Verdi – BP 160 13 605 Aix en Provence cedex 1
  • 営業時間:1月~3月 8:30~18:00(日曜・祝日は休館)
  • 4月~9月 (月曜~土曜 8:30~19:00、日曜・祝日 10時~13時 14時~18時、5月1日は休館)
  • 10月~12月 8:30~18:00(日曜・祝日は休館)
  • 電話番号:+33 (0)4 42 161 161
  • 公式サイト:http://www.aixenprovencetourism.com/

セザンヌのアトリエ

プレート

エクサンプロヴァンスは近代画家の父と呼ばれる、ポール・セザンヌの出身地としても有名です。

歩道にはセザンヌのイニシャルCのプレートがところどころにあるので、足元を見てみてください。

セザンヌは亡くなる前の4年間をこのエクサンプロヴァンスのアトリエで過ごし、女性大水浴図(フランス語:Grandes baigneuses)を含む傑作の創作に励んだそうです。

当時のアトリエ内の様子が忠実に再現されていて、芸術に疎い私でも楽しむことができました。

中心地から徒歩圏内ですのでアクセスも便利です。

  • 名称:Atelier de Cézanne(アトリエ・ドゥ・セザンヌ)
  • 住所:9 Avenue Paul Cézanne 13090 AIX EN PROVENCE
  • 営業時間:4月、5月、10月(10時~12時30分、14時~18時)
  • 6月~9月(10時~18時)
  • 11月~3月(10時~12時30分、14時~17時)
  • 休館日:1月1~10日、5月1日、12月25日、1月、2月、12月中の日曜日
  • 入場料:6ユーロ
  • 公式サイト:http://www.cezanne-en-provence.com/

美術館

エクサンプロヴァンスにはいくつか美術館がありますが、なかでもおすすめはMusée Granet(ミュゼ・グラネ グラネ美術館)です。

中心街にあるので、アクセスも便利ですし、ギリシャ神話をモチーフにした彫刻から中世のヨーロッパ絵画やセザンヌの作品まで幅広いジャンルの展示を見ることができます。

ちなみに、フランスでは毎月第1日曜日は多くの美術館の入館料が無料になります。知っているとお得な情報ではないでしょうか。

※こちらのGranet美術館では、2017年については6月4日、7月2日、8月6日、9月3日の日曜は通常通り有料になります。

ほかの美術館でも例外はあると思うので、事前に公式サイトなどで情報を確認しておきましょう。

  • 名称:Musée Granet(ミュゼ・グラネ)
  • 住所:Place Saint Jean de Malte 13100 Aix-en-Provence
  • 営業時間:火曜~日曜 夏季営業期間 12時~18時 通常営業期間 10時~19時
  • 休館日: 毎週月曜、1月1日、5月1日、12月25日は閉館)
  • 入館料:5.5ユーロ
  • 電話番号:+ 33 (0)4 42 52 88 32
  • 公式サイト:http://www.aixenprovencetourism.com/

カフェ Les deux garcons(レ・ドゥ・ギャルソン)

カフェ Les deux garcons(レ・ドゥ・ギャルソン)

ミラボー通りに面しているお店の中でも、とりわけ目を引く鮮やかな緑色の屋根のカフェがあります。

フランス語で「二人のギャルソン」という意味のこのカフェは、1792年に創業を開始し長い歴史を誇ります。

エクサンプロヴァンスが誇るセザンヌはもちろん、あのピカソやジャン・コクトーも足繁く通っていたそうです。

建物自体は1660年に建てられており、国の歴史的記念物として登録されています。

もちろん、 歴史があるだけでなく、常に地元の人と観光客でにぎわっている素敵なカフェでもあります。

  • 名称:Les deux garcons(レ・ドゥ・ギャルソン)
  • 住所:53 Cours Mirabeau 13100 Aix-en-provence
  • 営業時間: 7:00-1:00(Googleの店舗紹介による情報)
  • 電話番号:04 42 26 00 51
  • 公式サイト:http://lesdeuxgarcons.fr/

エクサンプロヴァンス

ほかにも、市庁舎広場(Place de la Mairie)付近や写真のカルダー広場(Place des Cardeurs)などにもカフェやレストランがたくさんあります。

エクサンプロヴァンス特産品

カリソン

カリソン

エクサンプロヴァンスと言えば、カリソンが有名です。アーモンドとメロンなどのフルーツの砂糖漬けを練って作るお菓子です。

しっかりと甘くて濃厚な味なので、苦手な方もいるようですが、気に入る人は「ハマる」味のようです。ぜひ一度お試しください

有名な老舗Le Roy René(ル・ロイ・ルネ)のほか、ミラボー通りのパティスリーBéchard(べシャール)が特におすすめです。

プロヴァンス石鹸

プロヴァンス石鹸

また、プロヴァンスと言えば、石鹸のイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

ラベンダーやアプリコットなど良い香りのカラフルな石鹸がお土産屋さんにはたくさん並んでいます。

選ぶのが楽しいですね。個人的には、Gaston de Saporta(ギャストン・ドゥ・サポルタ)通りやRue des Cordeliers(リュ・デ・コルドゥリエ)通りのお土産屋さんがおすすめです。

まとめ

芸術と穏やかな気候と美しい街並が魅力のエクサンプロヴァンス、行ってみたいと思いませんか?

4月ごろから9月ごろは特に温かくて過ごしやすいので、ぜひこの時期に来られるのをおすすめします。時の流れがゆったりしているので、バカンスにもぴったりです。

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この記事を書いた人

食べるのと飲むのが大好きな関西人。学生時代に1年留学していた南仏に、縁あって2016年12月より再び在住しています。
フランスで強く(!)楽しく生きるためのヒントになる情報を発信できればと思っています。

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