日本にはない食べ物と関連する韓国の不思議な慣習

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韓国と言えば、エステなどと並びグルメが大変高い人気を得ていますが、韓国に住んでいると「食べる」ということが非常に様々な意味を持っており、生活の中で重要視されていると感じます。

韓国では「食べる」と言うことが非常に大切なコミュニケーション方法の1つとなっており、美味しい韓国料理と併せて日本では経験したことのないような面白い慣習が沢山あります。いくつかご紹介しましょう。

不思議な慣習その1:お天気によって食べる料理がある

「雨の日」は、チヂミ!

チヂミ

韓国では雨の日になると、四季を問わずチヂミ屋さんが大盛況となります。またチヂミのお供には日本でも大人気のマッコルリ(韓国の伝統酒)が定番となっています。

雨の日にチヂミを食べる慣習は、何も大人たちに限るものではなく家でも料理として、また子供たちの雨の日のおやつなどとしてもよく食べられているようです。

このような慣習ができた理由としては、雨音とチヂミを焼く油の音が似ており、雨音を聞くとチヂミを思い出すという通説や、雨が降る日は血糖値が落ちるため、血糖値を上げられる小麦粉を使った料理が食べたくなるからという通説があるそうです。

黄砂シーズンはサムギョプサル

サムギョプサル

中国と隣接している韓国は春になると黄砂の影響を非常に大きく受け、のどがイガイガしたり、鼻炎がひどくなったりする人が急増する、何かと悩みの多い季節です。

韓国では普段から国民食として愛されているサムギョプサルですが、「サムギョプサルの油が黄砂やホコリによる、のどのイガイガを緩和してくれる」と言う俗説があり、黄砂シーズンになるとさらに人気が高まります。

ただ、黄砂にはサムギョプサルが良いという俗説には医学的根拠は全くないそうで、気分的な問題のようです。

不思議な慣習その2:生活行事ごとに食べる韓国料理

キムジャンデーには、茹で豚!

キムジャン

毎年11月になると韓国は、全国的にキムジャンシーズンに突入します。キムジャンとは、1年分のキムチを漬ける越冬準備のうちの1つ。

この時期、街では大量の大根や白菜がどこのスーパーにも並び、野菜を大量に積んだトラックもよく見かけます。

キムジャンは通常、1日以上かけ数人集まって行われます。そんな時、はずせないメニューは茹で豚!手間がかからず、鍋1つで大量に作ることができ、まだよく漬かっていないシャキシャキのできたてキムチとの相性も抜群です。

引越しにはジャージャー麺

日本に「引越しそば」があるように韓国にも引越しのときは、ジャージャー麺を食べる慣習があります。

韓国は出前文化が非常に発展しており、その中でもジャージャー麺やちゃんぽんを売る、日本のラーメン屋さんのような「チュンシクチプ(中式屋)」は、どこにでもあり、届けてくれるまでの時間も短いため、忙しい引越しの際にはぴったりなのかもしれません。

誕生日にはわかめスープ

韓国では誕生日の際、必ずと言っていいほど「わかめスープ食べた?」と聞かれます。

韓国では元々赤ちゃんを産んだお母さんが、産後の体力回復時にわかめスープを食べる習慣があります。

もちろん現在もその栄養価の高さから食べられ続けていますが、本来は、赤ん坊が無事に育っていることを感謝する祭事で「子供の守護霊」である三神ハルモニに捧げていたスープだったことから、その名残で誕生日に食べるようになったと言われています。

まとめ

最近韓国では「ホンパッ(一人ご飯)」というドラマが放送され、一人でご飯を食べるという人たちも増えてきており、食文化も少しずつ変化しつつあります。

が、料理がお母さんたちが最も重要視する愛情表現の1つであることや、共に食事をすることが韓国社会で親しくなる方法のうちの1つであることに変わりはないようです。

美味しいものを分け合うことで、ぐっと親近感が湧くのかもしれませんね。

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