韓国の居住ビザ(F-2)の取得方法とは?韓国で働くならメリット大!

ビザ書類 韓国生活・移住

海外で暮らし、仕事をするためにはビザの取得が必須です。韓国ではビザの種類が多く、職業ごとに与えられるビザが異なります。

私は2011年から韓国で働いていますが、これまでに6回ビザの切り替えをしています。仕事によってビザの種類も変わり、4種類のビザを申請してきました。

そして、今回取得したのが居住ビザF-2です。どんなビザなのか、そしてどのように取得するのか解説します。

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韓国の居住ビザ(F-2)とは

身分証

F-2ビザと呼ばれる居住ビザは韓国で新しくできたビザの種類で、(執筆時点で)登場してまだ数年です。そのため、存在自体を知らない人も多く、取得の仕方もあまり知られていません。

居住ビザは本来、韓国人と結婚した配偶者に与えられるビザだったのですが、2011年の制度改定によって配偶者ビザというものが新しく作られました。そこで、居住ビザの取得条件が変更されたのです。

韓国の居住ビザ(F-2)のメリット:職種に制限がない

冒頭でも触れたように、韓国では職業ごとに取得するべきビザが異なります。

例えば、日本語教師などをする場合には会話指導ビザ、貿易会社で働く場合は特別活動ビザというように決まっていて、仕事が替わるたびにビザも取得し直さなければなりません

ビザの種類が多い分、取得の仕方もそれぞれ異なります。ビザごとに必要な書類や取得のプロセスを調べるのが大変です。

しかし、居住ビザは韓国に住むためのビザなので職業の制限がありません。どんな職種でも取得でき、仕事を替えることも自由です。

韓国の居住ビザ(F-2)を取得するための条件

書類

写真は2013年に発行された居住ビザに関する案内です。これに沿って説明していきます。

1年以上韓国に滞在していること

まず、最も大切な条件が、韓国に1年以上居住した外国人であることです。学生ビザ、就労ビザなど、指定のビザを取得した状態で1年以上滞在していることが必要です。

当然、ビザを持たない旅行などの期間はカウントされません。

規定の点数に達していること

そして、居住ビザは点数制になっています。100点満点中80点を超えれば居住ビザが発行されます。

点数の項目は次の通りです。

  • 年齢
  • 学歴
  • 年俸
  • 韓国語能力
  • 犯罪歴
  • その他(加点項目)

各項目の配点は?

例えば韓国語能力では、最もレベルの高い6級は20点、最も低い1級は10点です。韓国語能力試験の合格証明書の提出が求められるので、必ず試験を受けなければいけません。

年俸は金額が高ければ高いほど、学歴も高ければ高いほど点数が高くなります。一方、年齢は30~40代が配点が高く、20代や40代後半以降は点数が下がります。

写真は配点表の一部です。

配点表

全体の配点を見てみると、韓国語能力は最低10点、最高20点と高いです。年齢や学歴も20~30点前後と配点が高くなっています。

しかし、年俸は最高10点と配点が低く、ここでは点数稼ぎができません。

韓国の居住ビザ(F-2)取得の点数を稼ぐ社会統合プログラム

テキスト

居住ビザを取るための点数稼ぎに欠かせないのが、韓国で実施されている社会統合プログラムです。

先の点数項目で「その他(加点項目)」として挙げたものは、具体的にはボランティア経験や留学経験などですが、社会統合プログラムも含まれます。プログラムを受けておけば加点してもらえます。

私も実際に少し点数が足りず、社会統合プログラムを受講し試験を受けました。

社会統合プログラムとは

韓国に住む外国人、主に移民や帰化を目的とした人のためのプログラムです。0級から5級まで用意されており、0級から4級は韓国語、5級は韓国の歴史や文化などを学ぶ授業です。

受講は無料で、登録する前に必ず事前テストとして韓国語の実力テストを受けなければいけません。テストの結果によってクラスが分けられ、受ける授業が変わります。

初級と判断されると0級から順番に、逆に韓国語の能力が十分な場合は5級のみを受講します。

ただし、事前テストで満点を取ったとしても、5級は必ず受講しなければいけません。5級を受講し、最終テストを受けて合格すれば社会統合プログラム修了ということになります。そして、ビザ申請の際に加点してもらえるのです。

韓国の居住ビザ(F-2)取得に必要な書類

基本的な書類

  • 申請書(出入国管理事務所に置いてあります)
  • パスポート
  • 外国人登録証
  • 300万ウォン(約30万円)以上の残高証明書(銀行で発行してもらいます)

これらに加えて、発給の判断材料となる点数を証明するための書類が必要です。

例えば、

韓国語能力の証明書:韓国語能力試験の合格書

学歴証明書:卒業証明書(韓国語や英語の翻訳、アポスティーユ〈公印確認〉が必要)

などです。特に卒業証明書などは準備に時間がかかるので、下調べを必ず行いましょう。

韓国の居住ビザ(F-2)、申請書類が受理されれば一安心

書類

申請書類が受理されると、写真のような申請確認書が渡されます。これを渡されれば、ビザの発給は基本的に問題なく行われます。

逆に、ビザの発給が難しい場合には窓口で書類を受け取ってくれません。その場で、発給できない理由や追加書類を伝えられます。そうなった場合は、再度準備して出向きましょう。

申請確認書がもらえるということは、ビザがもらえることなので、この時初めて安心できるわけです。

必ず最新情報を確認

ビザの種類や取得条件、準備書類などはよく変更されます。数か月単位で変わるので、必ず直前に公式サイトを確認しましょう。

Hi Koreaという外国人総合案内センター(1345と呼ばれています)に電話すれば日本語でも対応してくれ、ビザの相談に乗ってくれます。

まとめ~指摘には素直に従うことがポイント

申請にあたっては、出入国管理事務所や1345で伝えられたことには素直に応じましょう。私も実際に経験しましたが、反発するとビザを出してくれないこともあります

特に韓国語ができない外国人に対しては冷たい態度で接してくる人もいます。でも、ぐっとこらえて、書類が足りないなどと言われたらその日はあきらめ、準備し直した上で再訪問しましょう。

書類さえ完璧に揃っていれば何も言われずスムーズに済みます。出入国管理事務所の担当者に従うことがビザ取得の近道なのです。

※この記事は筆者の当時の体験に基づいています。

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