韓国でお金を増やすなら絶対ここ!セマウル金庫とは?

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韓国にはNH농협(=農協) 、KB국민은행(=KB国民銀行)、 하나은행(=ハナ銀行)などの大手銀行があります。我が家では、給料の入る口座はハナ銀行にありますが、稼いだお金を少しでも増やすために、4年前からセマウル金庫をメインバンクとして活用しています。

セマウル金庫は1963年に創立された信用金庫です。セマウル金庫という名前で全国に1300余りの支店を持ちますが、運営はそれぞれの地域金庫単位で行われています。銀行よりも利子が高く、しかも非課税サービスも受けることができます。実際の活用体験談をご紹介します。

※1,000ウォン=約100円

セマウル金庫とは

セマウル金庫

セマウル金庫は地域単位で運営される、全国展開の信用金庫です。地域の組合員から納められる出資金をもとに運営し、組合員の利益を追求する目的で設立されているので、加入できるのは自分の住所地の金庫だけです。

それぞれの金庫ごとに利率も違い、特別販売商品などの企画も違います。また、金庫加入費とも言える「出資金」の金額も少しずつ違います。

出資金

通帳

セマウル金庫を利用するには、まず出資金という概念を理解しなければなりません。簡単に言うとセマウル金庫は会員がお互いに助け合う目的の金融機関なので、初めて口座を開設するときに組合加入費とでもいうべき「出資金」を出さなければなりません

金額は1万ウォンから3万ウォンほどで、地域によって異なります。私が口座を初めて作った2014年度、クリ市のセマウル金庫では2万ウォンでした。

出資金通帳に記載されているお金に対しては1人1千万ウォンまで非課税サービスを受けることができます。

出資金のデメリット

ただし、ここで注意しなければならないのが、「出資金は簡単に引き出すことができない」という点です。なぜなら、出資金は貯蓄ではなく、1年間その金庫の運営を助けるための「資本金」であるためです。1年の決算が終わった後、3月から4月頃にしか解約することができません

また、貯蓄ではないため、このお金に対しては「預金者保護」を受けることができません。つまり、万が一自分の加入した地域のセマウル金庫がつぶれてしまった場合、このお金は取り戻すことができない、ということになります。

出資金のメリット

とても不便に見える出資金ですが、出資金ならではのメリットもあります。先に挙げた1千万ウォンの非課税サービスもその1つです。

2018年12月現在、韓国の市中銀行の預金金利は1%台、優待条件を満たしても2%前半ぐらいのものですが、セマウル金庫出資金に対する配当率は2.2%から3%くらいが平均値です。配当率は地域金庫ごとに年間の運営成果によって決定されるので、金庫によって異なります。

そしてこの出資金通帳を作っておくと、セマウル金庫に預けたお金のうち3千万ウォンまでは非課税になり、利子に対する15.4%の税金がつきません(ただし、1.4%の農漁村特別税だけは引かれます)。

高い利率

金利

韓国の市中銀行の2018年12月現在の定期預金の利率は1.35%から1.7%くらいで、ファンド加入、クレジットカード加入、給料受け取り口座開設など銀行が指定する条件を満たした場合、最大で2.2%くらいになりますが、その条件を満たすのが簡単ではありません。

ところが、セマウル金庫の場合は基本的に利率が高く、2018年12月現在、写真にあるように1年満期の定期預金で2.55%(※チェックカード6回使用時)、2年満期に設定すると2.5%です。

※チェックカード:キャッシュカードにデビット機能をつけたもの。これ一枚で銀行ATMでのお金の出し入れや、お店のレジでの会計が可能です。

1千万ウォンを1年間、農協の利率1.35%で預けた場合とセマウル金庫で預けた場合とを比べると、受け取る利子には12万ウォンの差が出ます(税金を計算に入れない場合)。利率の高さで銀行よりも圧倒的に有利なのが、セマウル金庫です。

非課税サービス

通帳

上で述べたように、セマウル金庫で出資金を出して組合員になると、年間3千万ウォンまでの預金に対して非課税優待サービスを受けることができます。これは14%の節税になります。

例えば3千万ウォンを2%の金利で1年預けた場合、非課税サービスを受けるか受けないかで、1年後の利子に84,000ウォンの差額が出てきます。

数年前まではどこの銀行でも非課税商品があったのですが、今はなくなってしまいました。セマウル金庫でも非課税サービスがなくなるかもしれないという話があるらしく、これからどう変わっていくかは未知数です。ぜひ、非課税サービスを受けられるときに受けておいてください。

オンヌリ商品券

商品券

韓国でも、大型マートやオンラインショッピングモールの登場とともに、古くから地元で商売をしてきた在来市場・商店街が活気を失い、店をたたむところも少なくありません。

そのような零細商店、在来市場を助けるために、政府は様々な救済策を打ち出していますが、そのうちの1つが全国の在来市場・商店街で使うことのできる「オンヌリ商品券」です。

この商品券は基本的に市場以外のお店や大型マートでは使えませんが、「オンヌリ商品券加盟店」の看板を掲げているところなら、どこでも使うことができます。

看板

そして、この商品券を買えるのが、セマウル金庫です。オンヌリ商品券の1番の魅力は5%割引価格で購入できることです。

おととしは旧盆・旧正月の時期だけ10%割引にしてくれていましたが、ここ2年間は1年を通して5%割引の状態が続いています。

購入できる金額が、個人だとひと月30万ウォン、法人は50万ウォンまでと決まっていて、購入する際には身分証を提示しなければなりません。

各種イベント

インフォメーション

セマウル金庫ではふた月に1度ほどのペースで頻繁にイベントを行うようで、ちょくちょくイベントのお知らせが来ます。

例えば、「セマウル金庫チェックカードで1万ウォン以上決済した領収書を各支店の応募箱に入れてください。抽選で10名様にスタバコーヒープレゼント!」とか、「期間中1千万ウォン以上の定期預金を新規ご契約のお客様全員に、ミニ扇風機プレゼント!」など、セマウル金庫に口座を開設してからというもの、本当に様々なお知らせが来ました。

一方、同じ期間に他銀行から来たこのようなイベントのお知らせはたった1件だけでした。それほどセマウル金庫が様々な企画を通して顧客管理に力を入れているということではないでしょうか。

お中元・お歳暮

贈り物

贈り物

お給料が入るたびにセマウル金庫の普通口座にお金を移し、1千万ウォンたまったら定期預金として1年据えておくという生活を続けて何年かたったころ、ついにセマウル金庫に預けてあるお金がトータルで5千万ウォンを突破しましたが、そのころから我が家にお中元・お歳暮が届くようになりました

それも、いかにも粗品っぽいロゴ入りオリジナル商品などではなく、実用性のある食品セットです。金融機関からこのようなものをいただいたのは初めてだったので、最初はとても驚き、正直感動しました。

贈り物

そのほかにも、新しく定期預金をするたびに粗品の手土産をくれます。中身は預けた金額によって変わるようで、台所洗剤や使い捨てビニール手袋、歯磨き粉、柔軟剤など様々ですが、こういうちょっとしたプレゼントでも主婦にはとっても嬉しいものです。

まとめ

20年前に比べて韓国も金利が大幅に下がってしまい、銀行に預けておくだけではお金を増やすことはできないご時世です。

しかし、株やファンドなどに投資をするためにも、まずは銀行で安全にお金を増やさなければなりません。セマウル金庫なら比較的効率的にお金を増やすことができます

運営方針が地域によって違うので、今回ご紹介したサービスのすべてがどこでも同じように適用されるわけではありませんが、銀行よりも金利が高くサービスも多いのは確かなので、ぜひ1度、お近くのセマウル金庫の門をたたいてみてください。

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