知らない土地で生活するというのは想像以上に大変なことだと思います。頼れる家族や地元の友人から離れて暮らして心細い気持ちになってしまっている方もいるかもしれません。
ですが、家族に不安を吐露して心配させてしまうのもあまりよくないですよね。
では、フランスで楽しく安全に暮らすためには、どんなことができるのでしょうか。私なりに気をつけていることや知っておくと便利なことをご紹介します。
フランスで普段気をつけるべきこと
私は比較的治安のいい穏やかなところに住んでいるのですが、それでもスリやひったくりはたまにあるようです。
あまり神経質になりすぎる必要もありませんが、なにかあってから困るよりはできるだけ被害に遭わないように対策をしたいですよね。そのために私自身が気をつけているのは以下のようなことです。
一人で歩くときは、なるべく人通りの多い大通りを歩く
よく知っている町でも裏道や小道に入ると薄暗くて、人通りが全くなかったりします。一人で歩くときに知らない小道に入るのはできるだけ避けましょう。
知らない人から話かけられても立ち止まらない
フランスでは、急に見知らぬ人から話しかけられることもよくあります。
注意を引いておいてカバンを盗むという手口や物売りやナンパなどいろいろなケースがありますが、怪しいと感じたら相手をせずにさっと立ち去るのが一番いいです。一度立ち止まって反応してしまうと、なかなか放してもらえないからです。
目線は下げずに早めに歩く
歩くときに下を向いていると、自信がなさそうに見えてしまいます。現地の人は姿勢よく前を見て歩く人が多いので、目線を下げて歩いていると、おそらく一目で外国人だとわかってしまうと思います。
そうなるとスリの標的にされてしまう可能性があるので、できるだけ周りを観察して馴染んでいるように見えるようにしましょう。
知らない通りを歩くときは、周りに気をつけながら堂々と歩く
初めて訪れた町を歩くときは地図や携帯を見ながら歩いてしまいそうですが、あまりおすすめできません。
私は、お店の中や道の車道の反対側に寄って、地図を見て道をある程度覚えるようにして、できるだけ迷っていない風を装って歩くようにしています。
もし地図を見てもわからなくなってしまったら、地元の女性やカップルに道を聞くといいと思います。
地下鉄では気を抜かない
フランスの地下鉄の車両の中はなんとなく張りつめた雰囲気です。実際、車内でのスリや物売りなどは頻発しています。
座席に座った途端、気が抜けてしまいそうですが、地図などは見ずに周りの様子を観察しながら堂々としていましょう。
夜の遅い時間帯に出かけるときは友人や信頼できる異性といっしょに帰宅する
これは日本でも同じですが、夜遅くに町を歩くときはなるべく複数の人数で歩くようにしましょう。また、このときもできるだけ大通りを歩くのがいいと思います。
知っておくと便利なフランス語
緊急事態の際にも何が起こっているのか理解できるように、語学力を常に鍛えておくのはとても大事なことです。特になにか事件があったときなどは、キーワードとなる単語が聞き取れればすぐに対応することができます。
以下の単語は覚えておくといざというときに役に立つのではないかと思います。
- Accident(アクシダン):事故という意味です。道路が渋滞しているときや電車が遅れているときは事故が原因かもしれません。
- Grève(グレーブ):ストライキという意味です。バスや電車など公共交通機関がストライキを起こして、遅延が発生するという事態はよくあります。
- Attentat(アタンタ):「テロ」という意味です。この言葉を使わずにすむことを祈るばかりですが、この単語を知っていて「テロではない」ということがわかればそれだけでも安心材料になりますね。
フランスでの緊急ダイヤル
何かあったときのためのフランスでの緊急ダイヤルは知っていますか。なにも起こらないのが一番ですが、以下の番号を覚えておくといざというときにも慌てないですみますね。
- 警察(Police ポリス):17
- 救急車(Samu サミュ) : 15
- 消防車(Pompiers ポンピエ):18
2ケタの番号なので覚えやすいですね。ちなみにフランスでのこれらのサービスは無料です。
ローカルニュースをチェックする
全国紙や全国ニュースでは、国内や海外の情報をチェックすることはできますが、お住まいの地域のニュースにも目を通せていますか。近隣で起こった事件やニュースなどを知っておくのも大事なことですね。
また、地元ニュースサイトをフェイスブックなどでフォローしておくと、ストライキや交通状態などの情報がいち早く手に入ります。
私は南仏でのニュースをチェックするために以下のサイトを見ています:
La Provence:http://www.laprovence.com/
現地の日本大使館・領事館の情報を利用する
ところで現地の日本大使館へ在留届は出しましたか?今はインターネットでも簡単に手続きができるので、住所が決まり次第登録しておきましょう。
外務省ORRnet:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/
また、マルセイユ領事館は定期的に南仏で起こった事件や現地での情報を在留届を出した希望者にメールで配信しています。日本語での現地情報はとても貴重ですので、私はなるべく確認するようにしています。
まとめ
いかがでしたか。100%の安全はなかなか実現しがたいですが、自分自身で気をつけるべきことや情報収集のためのツールを知っていれば、事故や緊急事態を避けることにつながると思います。
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