フランスのスーパーマーケットを賢く利用!おすすめスーパー5選

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日本であれ海外であれ、生活する上で欠かせない存在のスーパーマーケット。フランスにもたくさんのスーパーがあります。街中にある小さいスーパーから郊外にある巨大スーパーまで、その規模はさまざまです。

私は、在住するニース市内や近郊でいろいろなスーパーに足を運びました。お店によって価格設定や取り扱い製品が異なるので、買い物に行く時はお店を使い分けるようになりました。

ここでは、日本と少し勝手の違うフランスのスーパーマーケットをご紹介していきます。

フランスのスーパーマーケットの基本知識

有名スーパー

フランスオリジナルのスーパーをいくつか挙げると、E.Leclerc、Carrefour、Casino、Auchan、Intermarché、Systèm U、Monoprix、Leader Priceがあります。

他国オリジナルのスーパーもあり、Lidl(ドイツ)やDia(スペイン)などがそれに当たります。

各社が、それぞれ規模の異なる店舗を展開しています。

フランスのスーパーの特徴

1. 野菜や果物は量り売り

フランスでは、野菜や果物は量り売りが基本なので、必要な分だけ買うことができます。日本では袋詰めされたものが多く、一人暮らしだと使い切れないこともありますが、1個から買えるので無駄にすることはありません。

値段はキロ単位で表示されています。単価(Pièce)で表示されているものもあります。

2. レジでは忍耐が必要

とにかく時間のかかるレジ。詳しくは後述します。

3. 入口と出口が区別されている

入口にはゲートがあり、それを押して入ります。

店舗によってはレジの先が出口になっているため、買う物がない場合でもレジを通らなくてはなりません。防犯センサーがあるので、バッグやポケットに反応するものがあるとピーピーと鳴ります。

4. 警備員が必ずいる

店内や出入り口には、“Securité”と書いてある黒いTシャツを来た警備員が必ずいます。体格のいい黒人が多く、なんとなく迫力があります。

5. レジ袋は有料

フランス人は家から袋を持参して買い物に行きます。

忘れてしまった場合は、ビニール袋や丈夫なプラスチックバッグを購入でき、価格は数ソンチーム(数十円)です。エコのためには、持参するのがいいですね。

6. 飲料はバラでも購入可能

パックになっているペットボトル等の飲み物は、バラで購入可能です。

例えば6本で1パックとして販売しているところ、1本だけ欲しいという場合は、梱包しているラップを引き裂いて1本だけ取ることができます。

7. 支払いは小切手でも可能

現金やクレジットカードのほか、小切手でも支払いができます。日本で小切手を使う機会は滅多にありませんが、フランスではごく普通に使われています。

フランスのスーパーマーケットのカテゴリー

スーパーマーケット

フランスでは、売り場面積の大きさでスーパーの呼び名が異なります。

大きい順に、Hypermarché(イペールマルシェ)、Supermarché(スペールマルシェ)、Supérette(スペレット)です。

大型スーパー:Hypermarché

売り場面積が2,500平方メートル以上の巨大スーパーを指します。中心街から少し離れた所や郊外にあることが多く、たいていの客は車で来るので駐車場も巨大です。

ニースのCarrefour(カルフール)

日本にも上陸したCarrefour、フランスの大型スーパーというのは皆さんもご存知ですよね。品揃えも豊富で、生鮮食品、食料品、飲料品、生活用品はもちろん、家電や衣料品、書籍などとにかく何でも揃っています

パック入りの肉や魚も買うことはできますが、対面式の肉屋(Boucherie)や魚屋(Poissonnerie)は量り売りなので、好きな分だけ買うことができます。

惣菜なども売っていますが、フランスといえばやはりチーズ。チーズ売り場は驚く程大きいです。数メートルのショーケースの中にずらっとチーズが並び、好きな分量をカットしてもらえます。

基本情報

ニース中心街近くに、唯一の大型スーパーがあります。あまりにも店内が広いので、隅から隅までじっくり見ていたら余裕で1時間は過ごしてしまうでしょう。

  • 店舗名:Carrefour Nice TNL
  • 住所:29 Boulevard Pierre Sola
  • アクセス:(トラム駅Palais des Expositionsから徒歩約5分)
  • 営業時間:8時30分〜22時
  • 定休日:日曜日

中型スーパー:Supermarché

売り場面積が400〜2,500平方メートルのスーパーです。大型スーパーは車がないと行きにくい場所にあるのに対し、中型スーパーは街のあちこちにあります。日本のスーパーマーケットがこれに当たります。

基本的に何でも揃っていますが、肉屋はあっても魚屋がない場合が多いです。また、家電などもありません。

車や自転車の置き場に困る

駐車場は地下に設けているお店もありますが、ない店舗もあります。また、日本では主婦がママチャリに乗って買い物に行く光景をよく見かけますが、フランスではまったく見かけません。

ツールドフランスなど、自転車のイメージが強いフランスです。私は日本にいた時にロードバイクをやっていたので、自転車といえばツールドフランス、フランスといえば自転車というイメージを持っていました。

しかし、フランスでは日常生活で自転車を使っている人は日本ほど見かけません。そのため、お店に駐輪場というものは存在しません。

小型スーパー:Supérette

売り場面積が120〜400平方メートルのスーパーです。日本のコンビニエンスストアと同じくらいの大きさです。

商品はいろいろと取り揃えがありますが、選択肢は少ないです。また肉屋と魚屋はありません。冷蔵コーナーはあるので、パックの肉や魚は買うことができます。

商品価格が大型・中型スーパーに比べて若干高めなので、私は普段はあまり利用しません。買い忘れたものや、外出先で急に必要になったものを買う時にのみ利用します。

ニースのSupérette

Monoprix(モノプリ)が提供しているSupéretteは、比較的遅い時間まで営業しています。ニースで唯一、24時間営業・年中無休の店舗があります。

Grosso Cumというセンター街からは少し離れた場所にあるので、いざという時に便利かもしれません。

  • 店舗名:MONOP’
  • 住所:77 Promenade des Anglais

フランスのスーパーマーケットの定休日、営業時間

基本的に日曜は休み

フランスでは多くのお店が日曜定休日です。しかし最近では、日曜日も午前中のみ営業しているスーパーが増えてきました。

以前私が住んでいた地区には日曜日にオープンしているスーパーがなく、うっかり土曜日に買い物をしなかった時にはあるものだけで日曜の一日をなんとかしのぐしかありませんでした。

日本に比べたらとても不便ですが、なければないでなんとかなってしまうものです。

営業時間

店舗によって異なりますが、平均的に8時半から20時までです。大型スーパーは21時〜22時閉店の店舗もあります。

もともと南仏では残業という概念があまりないため、閉店時間が20時であっても、仕事帰りに十分買い物をする時間があります。

フランスのスーパーマーケットのレジ

レジ

フランスのスーパーで何が億劫なのかというと、それはレジです。

日本のレジは、客がカゴを置き、店員がバーコードを打ちながら商品を違うカゴに入れ、客は会計が終わるとそのカゴを持って違う場所で袋詰めをしますよね。だからスピーディーです。

フランスは違います。客が自分で買い物カゴから商品をすべて出し、コンベアーに載せます。店員はバーコードを通すと商品を右から左へゴロゴロと流します。客はその場でそのまま袋詰めをし、終わったら会計に移ります。

つまり、一人の客が袋詰めから会計を終えるまでの一連の作業をひたすら待たなくてはならないのです。

混雑時には数十分は覚悟

これが大型スーパーだったら大変です。巨大なカートに「何人家族?」「何週間分?」と突っ込みたくなる程の大量の買い物をする人が多いからです。

それをじっと待たなくてはいけないので、混んでいる時は数十分待つのは覚悟です。たまに親切な人が「あなた、それだけならお先にどうぞ」と譲ってくれる場合もあります。

このような理由から、一品買い忘れた時はsupéretteに行くのが賢いのです。

セルフサービスレジを使ってみよう

店によってはセルフサービスのレジ(Caisse automatique)を置いているので、購入品が少ない時はこれを利用することをおすすめします。

店によって機械が異なりますが、基本的な操作方法は一緒です。

1. バーコードをスキャンする

機械にバーコードの読み取り部分があるので、商品に付いているバーコードをあてます。ピッと鳴って画面に商品名と金額が出たら、きちんと入力されている証拠です。

バーコードをスキャンした商品は、横にある台に置いていきます。台に感知器が付いているようで、たまに軽い商品を置くと認識しないのか「商品を置いてください」というアナウンスが出て先に進めない場合があります。

何度置いてもそのアナウンスが出る場合は店員さんを呼んでください。基本的にセルフサービスのレジでは店員さんが一人監視しています。

量り売りの野菜と果物は?

大型スーパーでは、野菜や果物は自分で計量器に乗せ、タッチ画面で商品を選び、金額が印刷されたシールを貼ってレジに持って行きます。一方、小型・中型スーパーではレジで量る場合がほとんどです。

バーコード読み取り機の台が量りにもなっているので、商品を置いたらタッチ画面で選びます。野菜なら“Légumes”、果物なら“Fruits”を押すと写真付きの名前が出てくるので、該当するものを選びます。

2. 会計

すべての商品のバーコードをスキャンしたら、会計です。タッチ画面に“Montant total(合計)”とあるので、それを押してください。

次に、ポイントカード(Carte de fidélité)があるか聞かれるので、ない場合は“Suivant(次へ)”、ある場合はポイントカードをスキャナにあててください。

続いて、支払い方法を選びます。現金なら“Espèce”、クレジットカードなら“Carte de crédit”を選んでください。

現金であれば小銭や札を入れるところがあるので、そこに挿入します。クレジットカードなら機械に入れ、暗証番号を入力してください。

現金払いの注意点ですが、100ユーロ以上の札は使えないことが多いです。10ユーロ、20ユーロ札を用意しておきましょう。

3. 袋詰め

会計が終わったら商品を袋詰めしましょう。購入品が少ない場合、袋に入れずそのまま手に持って出て行く人も多いです。

ニース近辺の安いスーパーランキング、私が選ぶベスト5

Lidl(リードル)

地域や場所によって値段の差があるため、私の住んでいるニース近辺でのランキングです。

  • 1位:Lidl(リードル)
  • 2位:E.Leclerc(ルクレール)
  • 3位:Casino / Géant Casino(カジノ / ジェオン カジノ)
  • 4位:Carrefour(カルフール)
  • 5位:Auchan(オシャン)

Lidl(リードル)

1位のLidlは他のスーパーと比べて価格設定が圧倒的に低いです。最近見たのは、他店で1.7ユーロ(約206円)のカリフラワーが、Lidlだと70ソンチーム(約85円)、1ユーロ(約121円)も違いました。

フランスではナッツ類が高いのですが、Lidlではミックスナッツ200gが約3ユーロ(約363円)で売られています。他店では通常1.5〜2倍くらいはします。

とにかく何もかもが破格の値段なので、近くにLidlがある方は是非足を運んでみてください。

E.Leclerc(ルクレール)

2位のE.Leclercは大型スーパーのため車がないと不便な場所にありますが、品揃えが豊富で低価格設定なので車がある方にはおすすめです。

店舗独自でブランドを持っており、例えば『€.C.O.+』というマークの商品は他メーカーに比べて安く提供されているほか、『Marque Repère』というマークの商品は良品質で値段が手頃です。

また、有機食品(Bio)の取り扱いも多く、価格も魅力的です。例えばBioパスタは約70ソンチーム(約85円)で買うことができます。

Casino / Géant Casino(カジノ / ジェオン カジノ)

3位のCasinoはニースの街のあちこちで見かけますが、市外にある大型のGéant Casinoは、2位のE.Leclercとさほど変わらない程規模も大きく、低価格設定です。

商品に『Casino』というマークがあれば、それはCasinoオリジナルの製品です。値段は他メーカーに比べて安いです。

Carrefour(カルフール)

4位のCarrefourもCasinoと同じくらい多数の店舗があります。規模によって、Carrefour MarketやCarrefour Express、Carrefour Cityなどの店舗を展開しています。

野菜や果物は安く、パックで0.99ユーロ(約120円)という商品を多数出しています。

Auchan(オシャン)

5位のAuchanは店舗数が少なく、市内からは離れた場所にあります。大型スーパーですが、何より広く、取り扱い商品も軍を抜いて充実しています。

こちらも『Auchan』という独自のブランドがあります。赤い鳥の絵が書いてあるのがそれです。

※1ユーロ=121円(2017年4月)

フランスのスーパーマーケット番外編

チーズ

冷凍食品専門スーパー

フランスで冷凍食品専門スーパーといえば『Picard(ピカール)』です。2016年に日本の青山に初上陸したので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

店内はすべて冷凍食品で、肉や魚、野菜はもちろん、前菜からデザート、さらには寿司やラーメンまで、品揃えは豊富です。

私のおすすめはクロワッサン。生地のまま購入し、自宅のオーブンで焼きます。焼きたてはサクサクして、パン屋のものより美味しいと思う程です。

アジア食品専門スーパー

普通のスーパーでもアジア食品を取り扱う店舗は増えていますが、やはり専門スーパーにはかないません。ニースには大きく3店舗ありますが、中でもおすすめは『Asiana(アジアナ)』です。

日本製の食品や雑貨も扱っており、日本人の強い味方です。私の日本人の友人も、ここで買い物をする人がほとんどです。

やはり値段は日本と比べると高いですが、調味料のほか菓子類、豆腐、餃子の皮、納豆など、ここに来れば必ず探しているものが見つかります。

  • 店舗名:Asiana
  • 住所:56 Boulevard Risso, 06300 Nice(トラムのGaribaldi駅から徒歩約2分)
  • 営業時間:9時30分〜13時、14時30分〜19時30分
  • 定休日:日曜午後、月曜午前
  • 公式サイト:http://www.asiana-supermarche.fr/

まとめ~日本とは少し違う買い物を楽しもう

海外のスーパーを巡るのが好きという方もいますよね。私は初めて大型スーパーに行った時、あまりに興奮して2時間くらいいたのを覚えています。

日本のスーパーと比べると不便を感じる方もいると思いますが、最近では営業時間が延びるなど便利になりつつあります。

フランスに住むなら最初は近所のスーパーに行くことが多いかもしれませんが、少し足を延ばせばもっと安いスーパーや自分好みのスーパーが見つかるかもしれませんよ。日本で手に入らない製品もあるので、フランスならではのお土産を買うのもおすすめです。

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36歳にして語学留学を決意。16年務めた会社を潔く辞め、フランス語会話力ほぼゼロで単身渡仏。
何とかなる精神で山谷乗り越え、1年で帰国のはずが、フランス人との運命の出逢いによりニースに根を下ろす。

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