マルセイユという南仏最大の都市をご存知ですか。マルセイユ石鹸のイメージを持っている方もいるかと思います。
私は、マルセイユにスカートで出かけてはいけない、マルセイユに女性一人で出かけてはいけない、マルセイユで強盗に遭った、などなどいろいろな怖い話を聞いていたので、マルセイユには決して一人で出かけまいと以前は思っていました。
ところが、事務手続きなどのため恐る恐るマルセイユに行くうちに、マルセイユがどんどん好きになっている自分に気がつきました。
確かに、町のそこら中に落書きはありますし、危ない区域もあります。ですが、のおしゃれなワインバーや美味しいレストラン、歴史を感じる観光スポットに美しい風景と、見どころはたくさんあります。
実際、世界中から多くの観光客がマルセイユを訪れています。この記事では、マルセイユの魅力についてご紹介します。
マルセイユについて
マルセイユの基本情報
マルセイユは、リヨンと並んで、パリに次ぐフランス第2または第3の都市と言われている大都市です。人口は85万人余り、面積は240km2のブッシュ・ド・ローヌ県の県庁所在地でもあります。
中心地にTGVおよびローカル線の列車と、地下鉄の駅を兼ねるSt. Charles(サン・シャルル)駅があり、遠方からのアクセスも便利です。また、空港もマルセイユ中心地からシャトルバスで25分程度のところにあります。
マルセイユ・プロヴァンス空港⇔マルセイユ中心地間シャトルバス:http://www.navettemarseilleaeroport.com/
市内にはバスに加え、地下鉄とトラムが走っていますので、効率的に移動することができます。
マルセイユ交通情報:http://www.rtm.fr/
マルセイユの治安
冒頭にも書きましたが、日本の基準と比較すると、治安はあまり良いとは言えないようです。もちろん、日中の時間帯に中心街の大通りを歩く分には基本的に問題はありません。
ですが、もしフランスの勝手がまだわからないようでしたら、一人でマルセイユに出かけることはおすすめしません。不安がある場合は、まずはマルセイユをよく知る人といっしょに出かけてみましょう。
なお、男性であっても、13区、14区、15区、16区周辺を指すいわゆる「Quartiers nord(キャルティエ ノール 北部)」にはできるだけ行かないほうがいいとよく耳にします。
安全に歩くには、少なくともこのゾーンをよく知る地元の人といいっしょ一緒に行くほうがよさそうですね。
マルセイユおすすめの区域
マルセイユの魅力は、大都会の賑やかさと下町の親しみやすさが共存しているところだと思います。素敵な場所はたくさんありますが、目的別に挙げるならたとえば、
- 飲みに出かけるときは⇒ Le Court Julien(ル クール ジュリアン)
- アーティスティックな雰囲気を楽しみたいなら⇒Panier(パニエ)(写真)
- 散歩を楽しむなら⇒Vieux Port(ヴューポール 旧港)付近
- 海辺に出かけるなら⇒Calanque(カランク 入江)
などが特におすすめです。
マルセイユっ子の人柄
マルセイユの人々はとてもフレンドリーなことで有名です。初対面でも友達のように気さくに話す、親切な人が多いです。
また、冗談好きで物事を大袈裟に話したりする人が多いのも特徴です。時間にはルーズで、「待ち合わせには必ず15分遅れて来る」なんて言われたりもします。いわゆるラテン的な性格という感じです。
あくまでステレオタイプなので、みんながみんなこういう性格だという訳ではないですが、あながち嘘でもないような気がします。温かい人が多く、マルセイユの人と話すといつも楽しくなります。
マルセイユの観光スポット
マルセイユは、2600年の歴史を誇るフランス最古の町でもあります。美しい観光スポットにも事欠きません。以下は一部ですが、私のおすすめの場所です。
ノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院
マルセイユの駅を出てすぐ見えるのが丘の上にそびえたっているノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院です。遠くから見てもきれいですが、中の装飾も圧巻です。
私は徒歩で行きましたが、旧港(Vieux Port ヴューポール)から観光列車やバス(60番)も出ているそうです。
- 観光列車に関する情報:http://www.petit-train-marseille.com/circuits-petit-train-marseille.html
- 60番系統について:http://www.rtm.fr/balade-en-bus#2087240
- 名称:Basilique Notre-Dame de la Garde
- 住所:Rue Fort du Sanctuaire 13281 MARSEILLECedex 06
- 営業時間:冬期間(10月~3月)7時~18時15分
- 夏期間(4月~9月)7時~19時15分
- 入場料:無料
- 公式サイト:http://www.notredamedelagarde.com/
MUCEM
2013年にオープンしたばかりのヨーロッパ 地中海文明博物館、通称MUCEM(ミュセム)はとてもおすすめです。
常設展も特別展も内容が充実しているので、毎月通っても飽きないくらいです。
- 名称: Musée des civisations et de laMéditérannée
- 住所:7 promenade Robert Laffont (esplanade du J4) 13002 Marseille
- 営業時間:11月2日~4月30日 11時~18時、5月2日~6月30日 11時~19時
- 7月1日~8月31日 10時~20時、9月1日~11月1日 11時~19時
- (5月2日~8月30日間の金曜日は22時まで営業)
- 休館日:火曜日、5月1日、12月25日
- 入場料:9.5ユーロ(月の第一日曜日は無料)
- 公式サイト:http://www.mucem.org/
このほかにも、観光スポットはたくさんあります。
到着前のリサーチをされる方には、以下のサイトなどが参考になると思います。
http://www.marseille-tourisme.com/fr/
マルセイユの特産品
ブイヤベース
日本でもよく知られているブイヤベースは、マルセイユの名物料理の一つです。港町で海鮮類が豊富なマルセイユならではの料理ですね。
ちなみに、本格派のブイヤベースを楽しむには、少なくとも50ユーロ程度の予算が必要だそうです。以下のサイトで、ブイヤベースを含むマルセイユの名物料理を提供するレストランの情報を参照できます。
パスティス
アニスのリキュールを水で割って飲むパスティスは、マルセイユだけでなくフランス全土で普及している飲み物です。割と男性が好きなお酒です。フルーティーは香りに相反して、アルコール度はなかなか高めで飲みごたえのある飲み物です。
まとめ
南仏最大の町、マルセイユに行ってみたいと思ってもらえたでしょうか。大都市なのに、なぜかほんの少し懐かしい気持ちになる町です。あたたかく迎えてくれるマルセイユの人たちの笑顔がそうさせるのでしょうか。
私は行くたびに大阪に来ているような気がしますが、横浜や浅草に似ているという人もいます。照り輝く太陽にビーチ、夏に向けて、これからますます楽しめる場所だと思います。
機会があれば、ぜひ一度足を運んでみてください。
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