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イギリスで働いてわかった職場でのコミュニケーション方法の違い

イギリス

私は日本語教師としてイギリスで10年、日本で6年のキャリアがあります。でも、同じ仕事でも日本とイギリスとでは違いがいっぱい。まず私に立ちはだかったのは、「言葉と文化の壁」でした。

これを乗り越えるのに、本当に苦労をしました。泣けてくるような思い出もいっぱいです。

もちろん、「やってて良かった!」と思うこともたくさん!まだまだ修行中ではありますが、今回はイギリスと日本、職場でのコミュニケーション方法の違いをご紹介します。

イギリスで働くときに心がけたいこと

ビル

イギリス人はプライドが高く、マナーを気にする人たち。だからコミュニケーションでは工夫と気遣いが必要です。彼らに対して、以下のことを心がけると良いですよ。

  •  自分の意志は明確に。でも、気遣いを忘れない!
  •  上司でもファーストネームで呼びかけよう!
  •  会話はキャッチボール。会話を何回も往復させよう!
  •  フレンドリーでも態度や言葉遣いで敬意を表そう!
  •  PleaseとThank youは忘れない!

では、どうしてこれらを心がけるべきなのか。以下に私の経験を踏まえながら解説いたしましょう。

自分の意見を明確に。でも気遣いは忘れずに。

打ち合わせ

日本は「言わずもがな」とか「1を言って10を知る」が良しとされます。「空気を読む」、「相手の意を上手に汲む」。これができて一人前と言われますよね。

でも、こちらでは「どれだけ自分の気持ちを明確にできたか」が勝ち。相手の気持ちを悟るより、自分の意見を明確に表現しなければいけないのです。

例えば、ミーティングの席で「新しい成績評価方法を導入する」と上司が宣言したとしましょう。日本では、上司の言葉は鶴の一声。反論はできません。方針を覆すような意見はできないものです。

でも、こちらでは方針を覆さないまでも、納得できないことがあればどしどし質問します。そして、自分の意見や気持ちを伝えます。

私なら、「新しい成績評価方法は、ちょっとよくわかりません。ヨーロッパ言語にはいいかもしれませんが、日本語にはちょっとあわないような気がします。私は以前の方法も好きですが。」

という具合にです。質問と意見を明確に相手に伝えます。「英語はストレートな表現」という印象があるかもしれません。でも、「新しい評価方法に変更したくない」と言っては上司に失礼。

そこは気遣いをもって、「ちょっとよくわからない」「ヨーロッパ言語にはいいかも」「以前の方法も好きですが」という風にやわらかい表現になるように工夫します。

ファーストネームはカジュアル?

仕事

私が今でも慣れないのがファーストネームで呼ぶこと。特に、上司には言いづらい。例えば、上司のファーストネームが「Mike(マイク)」だとしましょう。

こちらに背を向けているとき、「Mike?」と声をかけるのが普通。でも、私はどうしても「Excuse me?」となってしまうんです。これはこれでもいいんですが。

エレベーターでばったり上司に会ったら、「Hello, Mike」(こんにちは、マイク)がベスト。でも、私はいつもこの「マイク」が出ないんです。

だって、日本語なら会釈している場面でしょ?それなのに、「マイク」なんて。どうしても失礼に感じてしまって。

でも、毎回名前を言わないのでは、ちょっと「壁作ってる?」「名前覚えてないの?」と思われてしまいます。ファーストネームで呼ぶことは、私の現在の課題でもあります!

会話はキャッチボール

会話

日本のような「言わずもがな」は通用しないイギリス。だから、よく話す。根気よく話す。その結果、会話がよく続きます。まるでキャッチボールをしているようです。

私「すみません、マーカーを探しているんですが」

スタッフ「あの棚の中にありますよ」

私「いいえ、ありませんでした」

スタッフ「たくさんあるはずですけど」

私「いいえ」

スタッフ「おかしいわね。じゃ、私はわからないわ」

日本だとこの辺でひいてしまいそうですが。ここでもう一息、やり取りを続けてみましょう。

私「どうしよう。これから授業で必要なんですが。」

スタッフ「これからですか」

私「はい。どんな色でも良いんですが。ありませんか。」

スタッフ「ここに緑があるけれど。これでもいいですか?」

私「はい、いいです。すばらしい!どうもありがとう。」

こんなじれったいやり取りがよくあるのがイギリス。でも、根気よくキャッチボールを続けましょう。これがイギリス流コミュニケーション術です。

イギリス流「敬意」の表し方

イギリス

「英語はカジュアル」「敬語がない」「目上の人とも友だちみたいに話す」と思っていませんか?確かに、日本語のような語彙や文体がかわる敬語表現はありません。でも、英語だって「敬意」を表す方法があるんですよ。

例えば休憩時間にビスケットを食べている先輩に出くわしたとしましょう

先輩「Would you like to have one?」(おひとついかがですか)

私「I’m alright. Thank you.」(だいじょうぶです。ありがとうございます。)

「No, thank you」(いいえ、けっこうです)では否定的でビスケットが嫌いみたい。でも、「I’m alright」(だいじょうぶです)だと「私に気遣わずに食べてください」という気持ちがこもっています。

また、態度でも敬意を表します。「部屋から出るときに先に譲る」「ドアを押さえておいてあげる」「自分がお茶を入れに行くときに必要ないか聞いてあげる」など、こういう気遣いをイギリス人もけっこうしているんですよ。

魔法の言葉は Please(プリーズ)

仲間

日本人は「Thank you」は上手にいえますが、「Please」は忘れてしまいがち。イギリスは子供のころから「Please」を言うのを厳しくしつけられる文化。なので、これはとても大切です。

言わないと「マナーが悪い」「相手に命令している」という印象をもたれます。

例えば、「4. 会話はキャッチボール」の会話で。

私「どんな色でも良いんですが。ありませんか。」

スタッフ「ここに緑があるけれど。これでもいいですか?」

私 ”Yes, please. That’s wonderful. Thank you.” 「はい、おねがいします。すばらしい!どうもありがとう。」

という感じに、プリーズをいうと「はい、お願いします」「はい、ください」という感じに相手に対して丁寧な依頼なります。

言い過ぎることはないので、忘れないようにしましょう。

まとめ

意外とイギリス人も気を遣うものだと思いませんか?日本の社会では敬語が難しいし、目上の人とのやりとりも、とても気を使いますよね。イギリスでも、失礼な人と思われないように言葉遣いや態度に気をつけて「できるヤツ」を目指しましょう!

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さみいら

さみいらライター

投稿者プロフィール

在英10年。一児の母一夫の妻。日本語教師暦17年。今まで旅した国は11カ国、22都市を訪れました。
私の経験したことが、これからイギリスや海外へいらっしゃる方のお役に立ったらうれしいです。

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