【イギリス体験談】ワーホリビザで働いた2年間の貴重な経験

イギリス イギリスで働く

サッカーやファッション、アメリカとは異なるアクセントの英語。様々な魅力を持つイギリスは、旅行先としてはもちろん、留学先としても人気です。

私はそんなイギリスの企業に縁あって就職し、2年間働きました。短い期間でしたが、とても有意義な時間でした。

でも、実はイギリスに憧れていたわけでも、就職したかったわけでもありません。では、なぜ働くことになったのか、その理由や経緯とともに、実際に仕事をしてみた実感をお伝えします。

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イギリス就職することになった経緯

電話ボックス

冒頭でも触れた通り、実のところ、イギリスの企業に就職するなどとは思ってもいなかったのが本音です。

4年間通っていた大学がヨーロッパの別の国にあり、そこで就職したかったのですが、ビザと言語的な問題から難しいと判断せざるをえない状況になりました。

寒いのが苦手なので、アメリカのフロリダやヨーロッパのマルタ島、英語圏ではないものの英語が広く使われているドバイなどに行こうと思っていたのが卒業する半年前です。

日本の地震で心が決まった

ヨーロッパでは基本的に就職活動期間などがないので、卒業2、3ヶ月前になるとインターネットを使って興味のある会社に自分で応募するのが主流です。

そして卒業数ヶ月前、私も友達と同様に就活しようかなぁと悠長に考えていた時に日本で地震が起こりました。

地元に帰る空港は閉鎖され、卒業しても帰れないかもしれないと思った時、咄嗟に一番に内定をくれた会社に入ろうと決めたのです。

イギリス就職のきっかけは就活中のちょっとした偶然

握手

就活には2つの方法を使いました。

合同企業説明会での出会い

1つ目は大学主催の合同企業説明会兼面接会に行くことです。

200以上の企業とビザの斡旋業者が来るこの合同説明会で、私はとにかく履歴書をばら撒きました。ドバイ、ジャマイカ、アメリカ、マカオ、そして日本の企業です。

ビザの斡旋会社のブースにも出向き、登録も行いました。すると、担当の女性がたまたま日本に留学したことのあるシンガポールの女性で、イギリスの会社なら紹介しようかと親切に言ってくださいます。

寒いの苦手だしなと思い、正直あまり乗り気はしなかったのですが、名刺と履歴書を渡してその日は帰りました。

後日、トントン拍子に就職先決定

2つ目の方法は、企業のホームページに直接アクセスして履歴書を送ることです。企業によってはすぐに面接がしたいと返事が来ることもありましたが、なんの音沙汰もないことがほとんどでした。

そんな中、合同企業説明会が終わった2週間後、私は前述のシンガポール人女性担当者との面接をクリアし、イギリスのフランス系会社に就職することが決まったのです。

やはり海外就活に一番効果的なのは、お金を多少払ってでも業者に頼む方法だと思います。

イギリス就職で取得したビザはワーホリ向けのTier5

契約

イギリスの労働ビザには大きく分けて2種類あります。

1つはTier2という一般の就労ビザです。しかし、新卒で取るのはほぼ不可能に近く、スポンサーになってくれる企業も探さなければいけないという大変難しいビザです。

もう1つは救世主ともいうべき労働ビザTier5で、私が取得したのはこれです。

条件がゆるく取りやすい

Tier5は日本国籍を持つ18歳から30歳までの人が対象で、特別な資格や学歴、職歴などは不要です。

申請時に1,890ポンド(約278,000円)が本人名義の口座に入っている必要がありますが、いわゆるワーキングホリデーを希望する人にとって一番手の届きやすいビザでしょう。

2年間限定ではあるものの、フルタイムできちんと働くことができるビザです。発行数に限りはありますが、私の場合、そこは斡旋業者の力を借りて無事に収得できました。

※1ポンド=約147円(2019年2月)

イギリスでの就職先はイギリス感ゼロだった

ミーティング

いよいよイギリス就職の始まりです。実際に働いてみると、イメージとは異なる環境が待っていました。

イギリス人は少数派

初日までは、イギリス訛りの英語を話す背の高い白人が多い会社なんだろうなと勝手に想像していました。しかし、実際に会社を訪れた私は、その想像とは少し違った光景を目の当たりにします。

周りを見渡せば、インド人、パキスタン人、ポーランド人、ルーマニア人、そしてフランス人と、外国人ばかり。全くイギリス人の姿が見えません。部署40人の内、まさかのイギリス人3人だけという状況でした。

それぞれが違ったアクセントの英語を話すため、小さなオフィス内でも異なった宗教や文化が垣間見られる環境です。

今、冷静に考えると、移民大国イギリスらしいといえばそうなのですが、やはり想像とは違っていました。

多文化ゆえの配慮

それだけ多くの人種や宗教を持つ人々が集まっているので、会社の中にもいたるところに配慮がしてあります

例えば、イスラム教徒の女性に配慮して、受付の女性の制服はパンツかスカートかを選べます。また、カフェテリアのブッフェカウンターには、どんな食材が含まれているのかが細かく記されています。

長期で国に帰りたい社員もいるため、2、3週間のホリデーは当たり前のように取れました

イギリス就職には魅力やメリットがいっぱい

イギリス

私にとってイギリス就職は貴重な体験になりました。想像していた環境とは違うイギリスに身を置くことになりましたが、この2年間はとても充実したものでした。

日本とは異なる良さがある

定時にはいつもきちんと仕事が終わり、そのまま近くのパブでビール片手に無駄話を2、3時間ほどして帰る、とても幸せな日常です。

違った考えや文化を持つ多くの人々と触れ合い生活するという、日本ではなかなかない経験ができたのも、移民の多いイギリスだからこそでしょう。

日本人が周りにいなくても、イギリス文化についての戸惑いを共有する仲間ができます。

また、会社の人事部なども社員を家族のように見てくれて、それぞれに寄り添った生活のサポートやキャリアプランについてのアドバイスなども得られます。

長く働ける可能性も

2年が終わりそうになった頃、人事部は私のビザをTier2に変更する手伝いをするとまで言ってくれました。

このように、Tier5で働き始めたとしても、頑張り次第では一般の就労ビザに変更できる可能性も生まれます。

まとめ~かけがえのない経験をしよう

日本とは異なる文化の中で仕事や生活をすることは貴重な経験になります。イギリスなら、伝統的な文化を体験できるだけではなく「今のイギリス」に触れることができます

イギリスで働きたいと思っている方は、その夢を叶えるためにTier5ビザを利用することを考えてみてください。

仕事終わりに同僚と飲むビールも、きっと人生の素晴らしい思い出の1つになるはずですよ。

※この記事は筆者の当時の経験に基づいています。ビザをめぐる状況は頻繁に変わるため、最新情報をご確認ください。

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