転職してロンドンで働きたいと考えたとき、まずは何から取り掛かればいいのでしょうか。転職活動の方法は、日本とは違うのでしょうか。
事前準備をしっかりと行えば自信につながり、相手に与える印象も変わってきます。もちろん、渡航前の日本ででもできることはたくさんあります。
私は客室乗務員を経てロンドンの旅行会社に転職し、1年間勤務しました。スムーズに仕事を見つけるために準備しておいた方がいいこと、もっとこうしておけばよかったと感じたことをお話しします。
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ロンドンでの仕事を探し始める前に
具体的なイメージが大切
仕事を探すにあたっては、自分がどんな仕事をしたいのかイメージを膨らませることが大切です。
私の場合、ロンドンで働いてみたいという気持ちだけが先走り、仕事探しに何から取り掛かればいいのか分からなくなりそうでした。そこでまずは、具体的に何ができるのか、何がしてみたいのかを書き出してみました。
当時の私の社会人経験は客室乗務員のみで、自信を持って「これができる」と言えるのは機内サービスだけ。そのスキルを活かせる仕事を考えていましたが、全く新しいことにも興味があったため、未経験者も応募可能な求人を探すことにしました。
履歴書(CV)で目立とう
イギリスの履歴書はCVと呼ばれています。CVには決まった書式はありませんが、パソコンでタイピングしたもの、A4サイズであることが基本で、写真は不要です。
私はウェブサイトを参考にし、いくつかの業界向けに作り分けました。
見る人が分かりやすいように見出しを太字にしたり、アピールできるところを希望の職場でどう活かしたいのか具体的に書くよう心がけました。
他のCVに埋もれないよう目立たせることを意識するといいでしょう。
ロンドンでの仕事の探し方
インターネットをフル活用
私が実際に使用したのは、主にロンドン在住日本人向けのサイトMixBの求人欄です。規模が大きく利用者が多いため、更新は頻繁に行われています。
- MixB https://uk.mixb.net/
この他、indeed やlinked inなどの英語版サイトで日本人向けのものに限定せず求人を探すのも一つの手です。特に、具体的な希望職種のある人にはおすすめです。
現地フリーペーパーの求人欄を見る
求人の傾向を知るには、現地発行の日本人向けフリーペーパーをチェックするといいでしょう。どのような求人があるのか分かりやすく、常に募集している職種を知ることもできます。
日本人向けフリーペーパーは、ロンドンの日本食材店や日系病院などに置いてあります。代表的なものは以下の2つです。それぞれ紙媒体とウェブ記事の両方があります。
- ジャーニー https://www.japanjournals.com/
- ニュースダイジェスト http://www.news-digest.co.uk/
エージェントに登録してみる
自分に何ができるのか、どんな求人が自分にマッチするのか分からないときは、転職エージェントに登録してみるのも有効です。
ロンドンには日系のエージェントがいくつもあります。登録だけでもしてみると、自分では思いつかなかった職種と出会えるかもしれません。
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ロンドン転職のための面接対策
事前に英語でスムーズに説明できるよう練習しておきたいのが、自己紹介、自己PR、前職の仕事内容です。
これらはどの会社を受けても聞かれる可能性が高く、これと絡める形で自分のどんなところが会社に貢献できるのかを話せるように準備しておくといいでしょう。
私は初めての面接では自分の経歴を話すことに精一杯で、具体的な答え方が練習不足だったため後悔しました。
一方、ドアの開け方、椅子の座り方などは日本のように決まりはなく、あまり重要視されていないように感じました。一緒に面接を受けた人の中には足を組んでいる人もいて、日本の面接時よりもリラックスした印象を受けました。
ロンドンで私が見つけた転職先
1ヶ月ほどの転職活動の後、旅行会社で働くことになりました。
合計5社と面接
この期間で2社の転職エージェントに登録し、紹介して頂いた企業から2社、そして日本人向け掲示板から自分で応募した企業3社の合計5社と面接しました。旅行会社の他は、日系病院の医療事務やホテルです。
最終的に日系病院の医療事務と旅行会社の内定を頂きましたが、ビザの有効期間と勤務期間の兼ね合いから旅行会社を選びました。
旅行会社では、書類選考のあと面接を2回受け、採用通知を頂きました。日系企業だったので面接官は日本人でしたが、半分は英語で質問を受けました。
面接では、実践的なロールプレイ(予約の手配をするため送迎会社に電話をかけるなど)をしたのが印象的でした。
旅行会社での仕事内容
私の業務は現地オプショナルツアーの手配、お客様の送迎や集合場所でのアテンドなどです。予約が入ると、空きがあるかどうかを確認し、各方面に詳細を申し送ります。
日程表や領収書、宛名を作成して郵送の手配をしたり、社員の勤務表の管理や備品の発注をしたりなど、業務は多岐に渡りました。
小さな会社のため1人が多くのことを兼務していて、さまざまな仕事に携われたのはとても良い経験になりました。
ロンドンで転職活動する前に覚悟しておくべきこと
どの職場でも即戦力が求められ、未経験で採用してくれるところは本当にわずかです。
産休に入る人の代替として数ヶ月だけ勤めてほしいなどといった求人も多く見かけました。そのような一時的な求人からチャンスをつかんで本採用の道を開いていく人もいます。
採用する側は、応募者が会社にどんな利益をもたらしてくれるのかを一番知りたいと思っています。より具体的にアピールできるように強みや考えをまとめておくことが大切です。
まとめ~まずは日本語で自分としっかり向き合おう
転職活動は、改めて自分と向き合える良い機会です。自分には何ができて、どんなことをやってみたいのか、英語で表現する前にまずは日本語で深く考えることから始めてみるといいと思います。
日本の履歴書と違って、CVには写真や性別は必須ではありません。その分、余計な先入観なしに書類選考してもらえるという利点があります。
アピールのチャンスを逃さないようしっかりと準備して、スムーズな転職活動につなげてください。
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