お給料や生活費に関わることは、どこで働くにしても気になる項目の一つではないでしょうか。
私は、物価が高いことで知られるイギリスのロンドンで日系旅行会社に勤務していました。実際に働きながら暮らしてみると、その生活費の高さに驚かされます。
では、私は実際にいくらぐらいもらっていたのでしょうか。また、生活費はどれぐらいで、貯金はできていたのでしょうか。私のお給料事情をご紹介します。
※1ポンド=141円
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ロンドンの日系旅行会社での働き方と仕事内容
私が勤めていたのは社員10名ほどの規模の小さい会社です。
時期により異なる勤務形態と仕事内容
繁忙期はフルタイム、その他の期間はパートタイムで勤務していました。平日は9時~17時。昼に1時間の休憩があります。
デスクワークがメインで、予約の手配に加え、パンフレットや領収書の作成などが主な業務です。
繁忙期にはさらに、空港やホテルへのお客様の送迎やアテンドをしたりもしていました。飛行機の時間によっては早朝や夜間に空港やホテルに行くことも。土日にアテンドが入ることも多く、出勤する日がありました。
ただし、残業はありませんでした。なぜなら、やり取りをする相手先の会社が皆、17時には業務を終了してしまうためです。日本との違いを一番感じたところです。
日本語と英語が半々
日系の会社なので、お客様は主に日本人です。しかし、社外のやり取りの相手はローカルの会社なので、日本語と英語は半々くらいの割合で使用していました。
基本的にはEメールでのやり取りでしたが、急ぎの時や催促しなければいけない時が意外と多く、電話のやり取りも多くありました。
ロンドンの日系旅行会社からの給料と受け取り方法
時給8ポンド(約1,130円)で、チェックでの支払いでした。繁忙期の月給は約1,500ポンド(約211,500円)です。
なお、チェックとは小切手のことです。あまり日本では馴染みがないですが、イギリスでは様々な支払いの場面でよく利用されています。
チェックを受け取ったら、自分の口座のある銀行に行きます。専用の用紙とデビットカードと共に窓口やATMに提出することで、入金手続きができます。
ロンドンの日系旅行会社でのボーナス・昇給
ボーナス
一般的にイギリスでは年に一度ボーナスがあるという企業が多いですが、私の会社ではボーナスはありませんでした。
正社員として働いている同僚もないそうで、年俸で契約しているとのことでした。
昇給
こちらは年に一度、機会があります。ボスからの評価があり、それをもとに決まります。
ロンドンの日系旅行会社での住宅手当・交通費
住宅手当はなし
基本的にほとんどの企業では住宅手当の支給はありません。手当込みの給与という考え方です。
後述しますがロンドンは家賃がとても高いので、住宅手当や寮などが支給される企業があれば、希望者が殺到すると思います。
高くつく交通費
交通費の支給もありません。
ロンドンの交通機関の料金は高く、地下鉄は1回乗るのに最短区間でも2.4ポンド(約340円)はかかります。バスは少し安いですが、1回1.5ポンド(約210円)です。
そのため、数駅なら歩いてしまう人、自転車やスクーター(キックボードのこと)で通勤している人を多く見かけます。
実際、私も家から会社まで電車で3駅ほどでしたが、天気の良い日は歩いて通勤することも多かったです。
ロンドンで働いて貯金はできる?生活費とのバランスは?
ロンドンの物価は高く、特に家賃はとても高額です。ロンドンで家を借りるときの月々の家賃は月収の半分といわれています。
当然、お給料の額によって変わってきますが、残りの半分をいかにやりくりするかが貯金の額に直結するでしょう。
ロンドンの家賃
ロンドン中心部で一人暮らしをしようとすると、家賃は月に20万円以上は考えておかないといけないでしょう。それだけ払っても狭いワンルームだったりで、私も家探しをしながら愕然としました。
独身者はルームシェアをしている人が多く見られます。
また、先に述べた通り交通費も高いので、郊外に住んで通勤費を支払うことを考えると、少々高くても中心部に住むという考え方もあります。
ロンドンの食費
外食は日本より割高なので、できるだけ多く貯金したいという人は控えめにする必要があります。
ひと昔前はイギリスは食事がまずいなどとよく言われていましたが、今は多くの店が世界中から上陸していて、おいしいものもとても増えています。わくわくしますが、同時に割高なのは辛いところ。
しかし、自炊をすれば日本より安く済ませられる可能性があります。
自分で買う食材は非課税
イギリスには、日本の消費税にあたる付加価値税(VAT)があり、生活必需品とみなされるものには税金がかかりません。例えば、生鮮食品や医薬品などは生活必需品なので非課税です。
一方で、お菓子やレストランでの食事などには税金がかかります。
つまり、スーパーマーケットなどで食材を買って自分で料理した方が、圧倒的に食費を抑えられるのです。
貯金できなかった私の場合
夫と二人暮らしの我が家の当時の生活費は月約2,300ポンド(約324,300円)。
私は外食も楽しみたかったので、週に何度か外で食べていました。自炊して作るものは和食が多かったため、現地では割高な日本食材も買ったりとあまり節約できず、貯金はほとんどできませんでした。
工夫次第で節約は可能ですが、一般に日本よりも生活費がかかると見越しておいた方がいいと思います。
まとめ~何を重視するかでお金の使い方は違う
ロンドンで働くことは、同時にロンドンでの生活を意味します。
物価の高い都市ロンドン、手当など給与の内訳も日本とは違う部分が多く、何を重視して暮らすかでお金の使い方も変わってくると思います。
家賃が高いことは皆の共通認識なので、節約しようという気持ちを持つ人は多いのではないかと感じますが、単純にお給料の額だけで就職先を決めるのではなく、支出とのバランスも考慮しておくことが大事です。
※この記事の内容は2019年1月現在の内容です。
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