海外で働く日本人は何を思い、どんなことを感じているのでしょうか。今回は、イギリスで就職した秋田さんにお話を伺いました。
秋田さんは、イギリスの銀行の現地採用社員として融資、貯蓄、債権回収の部門で仕事をし、10年のキャリアがあります。同期やスタッフのほとんどがイギリス人という環境です。
また、日本の保険会社でも勤務経験があります。
ご自身の経験をもとに、イギリス就職・海外就職に対する考えや、日本との働き方の違いを語っていただきました。
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イギリス就職、待遇はけっこう良い
一番良かった点は、現地採用でも待遇が良いということです。
やはりイギリスは先進国だけあって、
- 年金
- 有給休暇25日/年間
- 病欠手当
- ボーナス
- 社員割引
など福利厚生が整っています。
長期病欠でも有給
日本の会社との一番の違いといえば、病欠でもお給料が出ることです。日本のように、風邪で欠勤したときに有給休暇を使うということはありません。
例えば、長期の入院や療養の場合、6か月分の給料を全額払ってもらえます。6か月を過ぎると月給の半分が毎月保障されます。イギリス(海外)で働くとこんなに待遇がいいのかと最初は驚きましたが、イギリスではこれが普通のようです。
ただし、現地採用社員の場合は長期で仕事を休むと会社をクビになることもあるので注意が必要です。
居心地が悪くても自分からは辞めない
なお、長期で休んでしまった場合、日本人なら会社に居づらくなり自ら会社を辞める人がほとんどだと思いますが、イギリス人はクビになるまで絶対に辞めません。
このあたりは、イギリス人はしっかりしているなと感じるポイントです。
イギリスは女性にとって働きやすい環境
私の経験から言って、仕事だけを見れば、女性にとっては日本よりもイギリスの方が断然働きやすいです。
産休・有休なども問題なく取れ、会社に気兼ねすることもありません。女性に優しい労働環境です。日本でも近年は産休を認める動きになってきましたが、イギリスなどと比べるとまだまだといった印象を受けます。
また、妊娠中の女性や小さい子供を持つ女性は時短(就業時間の短縮)制度なども利用できます。
残業はほとんどなく、休日出勤も滅多にありません。イギリスでは会社とプライベートの線引きが明確なのです。休日と午後5時以降は家族との時間を大切にするのがイギリス人の生活スタイルです。
海外現地採用就職でもそこまでの英語力は必要なし
海外で働く場合、TOEIC満点または帰国子女などでないと難しいというイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、実は違って、職種にもよりますが、ビジネス英語中級ほどの英語スキルがあれば海外就職には十分だと感じました。
つまり、そこまで高い英語力は必須ではないということです。英語を勉強するなら、スピーキングとリスニングに重点をおいてください。
また、英語力も大切ですが、仕事スキルが一番の重要ポイントです。
海外就職を目指すなら現地採用社員?駐在員?
厳しい現地採用への道
イギリスを含め、海外での就職活動の厳しさは日本のそれの比ではありません。ダメなら次にいくというタフな精神力や努力がなければ自力での内定は難しいと思います。
また、海外就職には、その国で合法的に働けるビザを持っていることが第一条件になります。
イギリスでの就活の流れ
まずCVと呼ばれる英文履歴書を作成します。顔写真はいりません。
求人はインターネットなどで探すことから始めるといいでしょう。英語が苦手であれば、海外の日系企業を探すという手もあります。ただし、求められるレベルは比較的低いものの、最低限の英語力は必要です。
面接で聞かれることはだいたい決まっているので、受け答えはきちんと事前に練習しておきましょう。面接での質問集はAmazonなどで手に入れることができます。
一番の近道は海外駐在員
海外で働きたいのなら、日本で海外勤務のある会社に就職し、海外駐在員として赴任するのが一番の近道(楽な方法)です。就活も日本での方が情報収集しやすく、対策も立てやすいです。
海外駐在員経験は、履歴書に自信を持って書けるキャリア(経歴)にもなります。
現地採用よりも条件が良い
また、待遇や給料を見ても、駐在員の方が現地採用社員よりも良いというのが日系企業の常識です。
例えば駐在員の場合、日本への一時帰国の費用も会社が負担してくれます(ただし回数制限あり)。現地採用者だと、年1回の航空券は支給されることもありますが、基本的な里帰りの費用は自費の場合が多いです。
ただし、海外企業に現地採用社員として就職後、日本でキャリアを積むのが堅実だと後悔する人もいるので、事前にしっかりと目標を定めることが重要です。
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イギリスでの就職や駐在を目指すならJAC Recruitmentがおすすめです。イギリスにも拠点があるので安心して利用できます。リクルートエージェントなどにもあわせて登録し、根気強く求人を見つけてください。
登録は無料なので、まずは気軽に登録してみましょう。
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まとめ~異文化を受け入れられる人ならうまくいく
海外就職すれば、日本を離れ現地で生活することになるので、やはり慣れることが難しい人もいるのが現実です。
私は、異文化を異文化として受け入れられる人が海外就職に向いていると思います。逆に「日本ではこうなんだよ」とか「これだから外国人は……」という人には海外就職は難しい、そう感じています。
ただし、何事もやってみなければ分かりません。興味があるならチャレンジしてみてはいかがでしょうか。イギリスでお待ちしています!