イギリスの首都であり、観光都市としても知られるロンドン。時間がいくらあっても足りないくらい見どころの多いこの街に憧れる人なら、働きたい理由は次々に思いつくでしょう。
しかし、どんなに魅力あふれる場所であってもいいことばかりではありません。旅行では気にならなくても、住んでみると不便に感じることもあります。
実際にロンドンで働いた経験のある私から、あえてそのデメリットをお伝えしようと思います。
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ロンドンは天気が微妙
雨や曇りが多く変化も激しい
ロンドンの天気といえば、多くの人が小雨が降っている曇り空を想像するのではないでしょうか。
実際その通りで、曇りの日は多いです。1年を通して雨も多く、1日の中に四季があると言われるほど天気が変わりやすいです。
そのため天気予報はあまりあてになりません。しかし街を歩く人々は、そんなコロコロ変わる天気に右往左往することなく、突然の雨に傘をさす人もあまりいません。
短い晴天を思いきり楽しむ
そんなロンドンでも、夏はとても爽やかで暑すぎず寒過ぎず、カラッとしていて最高です。残念なことにその夏はとても短く、あっという間に過ぎてしまいます。
天気のいい日はそれだけで気分がいいものです。ロンドンでは晴れた日が貴重なので、そんな日は多くの人が外に出て、テラス席で食事を楽しんだり、公園を散歩したりします。
束の間の晴天をいかに楽しむかが大切です。
ロンドンは家賃が高い
お給料の2分の1が目安
ロンドンの家賃は高騰していて、フルタイムで働いたとしても、お給料によっては一人暮らしは難しいほどです。一般的に、日本での家賃は収入の3分の1が目安とされますが、ロンドンでは2分の1になるとも言われています。
毎月必ずかかるものなので、この家賃を抑えられるかどうかで生活費が大きく変わります。
物件によっては、光熱費が家賃に含まれていたりもするので、部屋探しのときには家賃に含まれるものについてしっかり確認するといいでしょう。
日本と同じレベルを求めない
日本と同じ水準の住居で暮らしたいと考えている人は、家賃は日本より上がることを覚悟しなければいけません。また、新築の家はとても少なく、多くが築年数のかなりたったものであることを頭に置いておきましょう。
一方、ルームシェアに抵抗がない、多少古かったり狭かったりしても大丈夫!という人にとっては、部屋探しも楽しめるでしょう。
ロンドンは日本食が高い
食事は毎日のことです。食べ慣れた日本食をロンドンでも食べたいと思うのは当然のことでしょう。
豊富な日本の食材やレストラン
ロンドンには多くの日本食材店があり、調味料から食材まで、ほぼ日本にいるのと同じように手に入ります。
日本食材の専門店だけでなく、中国や韓国系のスーパーの中にも日本食材のコーナーがあり、商品によっては値段が安かったりします。掘り出し物を見つけるのも、楽しみのひとつになるでしょう。
また、日本人が経営する和菓子店(源吉兆庵)や、パン屋(tetote factory)、ラーメン店(一風堂)などもあり、日本の味が恋しくなったときにとても重宝します。
そのほか、日本式の居酒屋や定食の店など、街を歩いていると和食を提供するレストランの多さを感じます。
- 源吉兆庵 https://www.kitchoan.co.uk/
- tetote factory http://www.tetotefactory.co.uk/
- 一風堂 http://www.ippudo.co.uk/
お財布との相談
このように、ロンドンでは日本食材も日本食もとても身近にあります。問題は、日本で買うときの2倍近く、またはそれ以上の値段であるということです。
自炊で節約を試みても、全部を日本食材でしようとすると、かえって高くなってしまうことも考えられます。セールの日を狙ったり、食生活を考え直してみたりといった工夫が必要です。
ロンドンではストライキが頻繁に起こる
どの交通機関でも発生
日本では滅多に遭遇しませんが、ロンドンではストライキはとても頻繁に行われます。
飛行機だけでなく、電車やバスに携わる従業員がよくストライキを行い、丸一日運休になったり、ひどいときは数日動かないなんていうこともあります。
おもしろいのは、公共交通機関がストライキをするからという理由で会社や学校が休みになるときがあること。ストライキの情報はあらかじめ周知されるので、みな心構えをしてその日を迎えることができます。
動じないロンドンっ子
不便ではありますが、ロンドンに暮らす人々はこんな状況にも慣れていてあまり騒ぎません。同様に、電車やバスが数分遅れるなどということは誰も気にしていません。
忙しい街ですが、東京では考えられないような落ち着いた雰囲気があります。
ロンドンから旅行に行きすぎて金欠に?
ロンドンは交通アクセスがよく、近隣のヨーロッパ諸国へ簡単に行くことができます。
列車でスコットランドへ気軽に、また国際列車のユーロスターでパリ(フランス)やブリュッセル(ブリュッセル)までは3時間ほどで到着します。
さらに、空港はロンドン近郊に5つあります。LCCも多く乗り入れていて、手頃な値段でチケットを手配できます。
とても便利な反面、行ってみたい気持ちがどんどん膨らんでしまって、休暇や週末は旅行三昧になってしまう懸念も。安いからといってあまりに頻繁に旅行すると、それだけでお金を使いすぎてしまうかもしれません。
まとめ~どこまで適応できるかがポイント
ロンドンで働くことは、ロンドンで暮らすことでもあります。
どこまで日本と同じように生活したいかは人によってさまざまだと思いますが、食事や家賃など日々の暮らしに直結する部分をいかにロンドンに適応させていけるかが、ロンドン生活を楽しいものにできるかどうかのポイントになってくるでしょう。
憧れだけでなく、現実的な面をあらかじめ知って覚悟しておくことで、「こんなはずじゃなかった」という後悔がないようにできると思いますよ。
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