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カンボジアの農村部でボランティア!そんな私のとある1日

カンボジア

私は学生時代からカンボジアの教育支援や衛生支援に携わるNPOに入り、活動していました。そう言うと、よく「どんなことをしているの?」とよく聞かれます。

学生時代は、学校の休みを利用して一か月ほどプノンペンのホテルに滞在し、そこからバンに乗って村まで移動していました。

ただ、これだけでは具体的なイメージをつかむことは難しいと思うので、今回はNPOに入ってカンボジアでボランティア活動することはどんなことなのか、私の1日を通して少しでも知ってもらえればなと思っております。

目次

6:00AM : 起床・朝食

朝食

カンボジアの朝は早いです。学校や会社でも8時開始だったりします。なのでみんな早起きです。ただ、仮に何も予定がなかったとしても、カンボジアで遅くまで寝ているというのは難しいんじゃないですかね。

というのも、5時前からバイクの音はビュンビュン聞こえるし、場所によってはニワトリの鳴き声もうるさいほど聞こえてくるので、寝ていられないのです。しかし、その分健康的な生活になりますよ!

私は活動がある日の朝は忙しいので、朝食はパンを食べることが多いです。カンボジアは昔フランスの統治下にあったため、パンがとてもおいしいです。

ちなみに私がよく食べるパンは、ノンパン・パテーと呼ばれるもので、フランスパンにお肉のパテが挟んであります。

これは屋台に売っていて、おすすめの屋台モニボン通りを曲がってソリヤマーケットに向かう通りに出店しています。見かけたらぜひご賞味ください!

7:15AM:出発

ノンパンを食べて腹ごしらえをして、通訳さんとドライバーの方と合流したらいよいよ出発。(カンボジアでは仕事のパートナーの人が大幅に遅れたりすることもありますが、そんなときは気にしないでしばらく待っていれば到着します。)

カンボジアで免許証を取って自分で運転してもいいのですが、都市部から離れる場合はおすすめしません。村の方は住所がなかったり地図に乗っていなかったりするので、自力でたどり着くのが非常に困難なのです。

また、都市部を離れると車線がなくなります。カンボジア人は車を猛スピードで運転します。その結果、大型トラックが猛スピードで逆走してきたりするのです。なので、自信のある方以外はドライバーを雇ったほうが賢明だと思います。

カンボジア

写真は車窓からの写真です。村に近づくと建物はなくなり、かわりに大自然が現れます。

最近は道の整備が進んでいるので、以前に比べて早く目的地に着けるようになりました。それでも、国道を1本それると車の中はアトラクション状態。

路面のガタガタに合わせて自分の体が前後左右にゆらゆら。それでも、慣れてくると寝ていられるようになります。むしろこの大きな揺れが心地よかったり……。

9:00AM:車の中でミーティング

目的地に着く前に、車の中で軽く今日の動きを確認したり注意事項を共有したりします。道がガタガタでメモを取ったりすることはできないので、頭に入れるようにしています。

9:30AM:保健所でインタビュー

目的地に到着しました。この日は村人の衛生状態を調査するため、村の近くの保健所で聞き取り調査を行いました。複雑なクメール語はわからないので、通訳さんを間にはさんで聞き取りを行っていきます。

そのとき、原則的に、通訳さんではなくインタビュイーの方を見て話すようにしています。通訳を介してであっても、対話をしているのは私と現地の方々だからです。

調査が終わったらお礼を言って帰ります。日本の場合、インタビューしたいと直前になって思ってとしても、なかなか実現するのは難しいですが、カンボジアの場合は土壇場でもだいたいオーケーしてくれます。

こういう「初対面で会う」というハードルが低いのが、カンボジアのいいところだなと思っています。

12:00PM:村でお昼ご飯

お昼ご飯

調査が終わったら支援先の村に行って、行くときに買ったお弁当を食べます。お弁当は上の写真のようなバイ・サイ・チュルク(直訳すると豚肉のせご飯)です。これが、シンプルながらとてもおいしい!

カンボジアのお米はタイ米と同じインディカ種で、炊くと甘い匂いがただよい、これが豚肉と合うのです。非常にポピュラーなご飯で、しかも安い(1食あたり日本円で180円くらい)ので、カンボジアにきたら食べてみてください。

12:30PM:水の採取

自然の中でご飯を堪能したら、活動を再開します。村には以前支援した井戸があるのですが、その井戸水が汚染されていないか調査します。きれいなペットボトルで水を採取したら即冷やして持っていきます。

16:30PM:水質調査を調査機関に委託

冷却保存した井戸水を、調査機関に持っていきます。日本でも簡易的なキットが手に入りますが、どうしても結果があいまいになってしまったり調査できない項目が出てきたりするので現地の調査機関(大学)に委託しました。

ちなみに、カンボジアの大学は授業の多くが母国語ではない英語やフランス語で行われ、進級基準も日本より厳しいそうです。そんなこともあって、カンボジアの大学生の多くは英語を話すことができます。

19:00PM:夕食・買い出し

調査機関に井戸水を渡したら、プノンペンに帰ります。カンボジアはみなさんが思い浮かべるほど治安は悪くないのですが、深夜のプノンペンは危険なため、遅くならないうちに夕食を食べます。

カンボジアでは、屋台の値段が非常に安い(高くても1食250円くらい)なため、自炊するより外食の方が安くすみます。

お隣のタイでは、日本と同じように、最近屋台が制限されるようになりましたが、カンボジアではまだまだ屋台が現役なため、なくならないうちに屋台ライフを楽しみましょう!

買い出しは市場(プサー)でもいいのですが、夜は閉まっているためスーパーマーケットに行きます。まだ数は多くないのですが、最近スーパーマーケットも増えてきています。

スーパーマーケットでは、多少値が張るものの市場では手に入らない日本製品も手に入ります。

20:30PM:ホテル着・1日のまとめ

ホテルに戻ったら忘れないうちに1日のまとめをして、活動成果などを確認します。

21:30PM:お風呂など

まとめも終わったら、各自の部屋に一旦戻ってシャワーを浴びたりメールやLINEをチェックしたりしてリラックスします。ただ、ホテルによってはシャワーが水しか出ないこともあるので、それが嫌な人は事前にチェックが必要です。

22:30PM:部屋に集まって談笑

時間が空いたら、また一人の部屋にみんなで集まって談笑します。私はこの時間がとても好きで、志を同じくする仲間と一緒にいられることが嬉しいのです。

23:30PM:就寝

日本では少し早いくらいなのですが、この時間には就寝します。というのもカンボジアはとても暑く、ずっと屋外にいると体力も消耗するので、遅くならないうちに寝た方がいいのです。

まとめ

カンボジアは時間通り・予定通りにいかないことも多いのですが、その分時間に支配されて生きていないんだと思えば生活しやすくなります。何より、何かあってもすぐに水に流せてしまう人間関係の気軽さが素敵です。

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この記事を書いた人

ライター。先進国の人々が思い描く「一方的な途上国像」を変えるべく奮闘中。フィールドはカンボジアをメインに置いていて学生時代からカンボジアと日本を行ったり来たりしている。2018年1月からカンボジアに駐在予定。

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