マレーシアに住んでいて特に気に入っていることのひとつに、そのクオリティの高い住環境があります。
首都のクアラルンプールは、マレーシア国内では土地価格の一番高い地域ですが、それでも日本の都市部に比べると安い家賃で広い部屋を借りることができます。
ここでは、クアラルンプールで働き、クアラルンプールのコンドミニアム(集合住宅)に暮らす私の自宅を紹介します。
※1リンギット=約27.4円
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クアラルンプールで私が住むコンドミニアムの特徴
立地
クアラルンプールには、東京でいうところの麻布や白金台のような高級住宅地、モントキアラ・ハタマス地区があります。
外国人向けの物件が豊富で、コンドミニアムは50棟以上も林立しており、その数は年々増え続けています。
クアラルンプールの中心部から10キロほどしか離れておらず、他の地域に比べて治安と環境がいいことから日本人も多く住む地区で、私の自宅もこの一画にあります。
階数と間取り
私が住むのは28階建ての11階。築10年の比較的新しいコンドミニアムです。
最近では低層タイプも見かけますが、マレーシアでは防犯と防虫の観点から10階建て以上の高層コンドミニアムが人気のようです。
間取りは1K、広さは約46平方メートル。キッチンとの仕切りがないワンルームで、シャワールームとバルコニー付きです。
この地域の物件は3LDKが一般的な間取りですが、単身用の狭い部屋があるコンドミニアムも10棟ほどあります。
家賃
1ヶ月1,800リンギット(約49,300円)で、駐車場代は別途月額120リンギット(約3,300円)かかります。
当初は駐車場代別の家賃が1ヶ月2,000リンギット(約54,800円)で提示されていたのですが、オーナーが値下げしてくれました。
モントキアラ・ハタマス地区におけるワンルームの家賃相場は月1,500~2,500リンギット(約41,100~68,500円)で、高層階になるほど値段も高くなります。
築年数の経っている物件や、10階以下の階だと月1,350リンギット(約37,000円)程度で借りられる部屋もあります。
クアラルンプールでこのコンドミニアムを選んだ理由
実は、クアラルンプールで働くことになってから半年間は、会社が予め契約しておいてくれた別の部屋に住んでいました。しかし、住み始めて数ヶ月後にオーナーが売却を決め、やむを得ず退去することに。
自分でエージェントを探し、合計10件の内見をした後、最終的にこの部屋にしようと決めたのには2つ理由があります。オーナー夫妻がとても親切でフレンドリーであることと、バルコニーからの素晴らしい眺めに感動したことです。
理由1. 親切でフレンドリーなオーナー
部屋探しをする中で一番こだわったことは、オーナーが部屋やテナントのことを把握しているかどうかでした。ただ貸しているだけの無関心なタイプだと、何かトラブルが発生した際、すぐに対応してもらえず不便な思いをします。
エージェント任せの貸主が多い中、この部屋のオーナーは最初に内見をさせてもらった時にも立ち会ってくれ、とてもいい対応をしてくれたのが印象的でした。
近くに住んでいるので、何かあったらすぐに見に来るという申し出も有り難く思いました。
他にもうれしい提案が
はじめに住んでいた部屋の家賃が1ヶ月1,600リンギット(約38,400円)だったため、上述したように月2,000リンギット(約54,800円)から1,800リンギット(約49,300円)への値下げの提案もオーナー側から持ち掛けてくれました。
また、仕事着を家で洗うことが多いと伝えたところ、部屋につながる水道管に新しくフィルターを取り付けてくれることになったのもうれしいポイントでした。
日本人は歓迎されることが多い
以前の借主が日本人の単身者だったということもあり、部屋はとてもきれいに使ってありました。
マレーシアで部屋探しをして感じたのですが、日本人だというだけでテナントとして歓迎されることが多いです。モントキアラ・ハタマス地区に物件を持っているオーナーの中には、日本人にしか貸さないと決めている人もいます。
エージェントによると、日本人はマナーを守り、部屋の備品を壊したり、極端に汚したりすることが少ないからだそうです。
理由2. 素敵な夜景に感動
※クアラルンプール中心部に虹がかかった、雨上がりのバルコニーからの眺め。右手にはAgong(アゴン:国王)の住むIstanaNegara (イスタナ・ネガラ)があり、中央左寄りにはKLタワーとその奥にツインタワーも見えます。
オーナーの親しみやすい人柄に加え、この部屋のバルコニーから見える夜景に感動したことが、「ここに住みたい!」と思わせる最後の一押しになったと思います。
最初に内見をしたのは昼休憩中だったので、午後の時間帯でした。眼下に見える王宮と、少し遠くに離れたKLタワーとツインタワーを指しながら、「ぜひ、ここの夜景も見せたい」とオーナーに言われました。
そこで、仕事が終わってから、日の沈んだ時間帯にもう一度見に行きました。すると、目の前にはライトアップされた宮殿とキラキラと輝くKLタワーとツインタワーが。その夜景を見て迷わず「ここにします!」と言っていました。
仕事後に待っている至福の時間
この最高の眺めをいつでも見ていたいので、ここに住み始めてからはカーテンを使わなくなりました。残業して遅い時間に帰宅しても、ソファに座ってまったり夜景を眺めるのが至福のひとときです。
一日の締めくくりとして、KLタワーとツインタワーのライトが午前0時ちょうどに上から徐々に消えていくのを見届けています。
クアラルンプールで私が住むコンドミニアムの設備
※オーナーの趣味で購入された飾り棚と水タバコの置かれたリビング。
家具家電付き
マレーシアで借りられるコンドミニアムのほとんどは家具家電付きです。生活に必要なものが揃っているので、スーツケースひとつで入居しても不自由しません。
家具や調度品にはオーナーの個性が色濃く反映されており、間取りは良くても家具の趣味が合わないために契約を見送った部屋もありました。
私の部屋に付いていたもの
- 家具
すべて備え付けてありましたが、枕と掛け布団、シーツ類は自分のものを使っています。
- 家電
オーナーによって用意してあるものはまちまちですが、契約時にテナント側から交渉することも可能です。
私の部屋の場合、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、炊飯器、温水器、照明類、テレビ、ブルーレイ・レコーダーはオーナーのものです。掃除機とステレオセット、ドライヤーは自分で購入しました。
- 調理器具・食器
鍋などの調理器具や食器類も備え付けてあります。私の部屋はなぜか、スプーンやフォークなどのカトラリー類が豊富です。
数えてみたところ、フォークが17本、スプーンが16本、ティースプーンが10本、ナイフが9本ありました。お箸は1膳しかないので不思議です。
※一人暮らしには多すぎるカトラリー類。
セキュリティ
マレーシアのコンドミニアムの多くには24時間セキュリティが付いています。敷地内を定期的にガードマンが巡回しており、住人以外は簡単に出入りできないシステムになっているのです。
居住者以外の出入りは面倒
私の住むコンドミニアムでは、駐車場の入口にゲートがあり、住人以外は身分証明書を預けて入構証をもらいます。指定された場所に車を停めるとガードマンが待ち構えていてロビーまで付き添ってくれます。
ロビーにはフロント担当がいて、ここで訪問先の住人にインターホンで許可を得ます。その後、ガードマンが付き添ってエレベーターに乗り、部屋の入口まで案内してもらいます。帰る時に入構証を返却すると、身分証明書を受け取れる仕組みです。
防犯対策がしっかりしていて安心なのですが、ピザのデリバリーや宅配便が届いてもなかなか上がってこられないので、配達の人たちは面倒な思いをしていると思います。
また、引っ越しによる荷物の搬入や、修理・修繕で作業員が出入りする際にも、事前に許可を取らなければなりません。
住人にとっても不便な一面が
居住者でもセキュリティ・カードをかざさないとエレベーターは反応せず、自分の住む階より上には行けないようになっています。
セキュリティ・カード発行の手続きも面倒で、顔写真や部屋の賃貸契約書のコピー、オーナーとテナントの身分証明書のコピーなどを管理室に提出した記憶があります。
充実の施設
このように出入りが面倒な一方、使える施設は充実していて、敷地内にいるだけも一日中楽しめます。入構証さえ受け取れば友人を招いての利用も可能です。
主な施設はプール、サウナ、ジャグジー、飲み物や軽食をプールサイドで頼めるスナックバー、ジム、卓球台、スカッシュコート、ビリヤード台、DVDプレーヤーやプロジェクター完備のシアター、カラオケルーム、BBQピットです。
託児所やキッズスペース、遊具のある公園や図書室もあるので、子連れでも楽しむことができます。
また、会議室や多目的スペース、エアロビクスやダンスに使える鏡張りのスタジオもあるので、グループでのイベントや集まりにも使えます。
火災用のエレベーターも
その他、日本のマンションにはない設備のひとつに火災用のエレベーターがあります。
日本では、火事や地震の時にはエレベーターを使用せず非常階段を使うことを叩き込まれていますが、マレーシアには非常時に使えるエレベーターが存在するのです。
その名もLIF BOMBA(リフ・ボンバ)という怪しい響き。LIFはリフト(エレベーター)のことで、BOMBAは火災を意味します。
通常は引っ越しや配送業者の荷物運搬、清掃員や作業員の移動用に使われています。非常時は他のエレベーターは止まりますが、このLIF BOMBAだけは稼働します。
落雷時にも使用
実際に火災が発生しているところで稼働しているかを確認したことはありませんが、停電時は非常用電源で動いていました。
マレーシアでは頻繁に落雷が発生し、その度にエレベーターが止まるので、エレベーターに閉じ込められないようにするためにも雷が鳴っている時にはLIF BOMBAを使っています。
クアラルンプールで私が住むコンドミニアムの良いところ
生活に必要なものが敷地内に
ここに住んでいて便利だと感じるのは、エレベーターで下りれば生活するのに不自由しない商業施設が敷地内に備わっていることです。
充分な品揃えのスーパーマーケットだけでなく、オシャレなカフェ、夜遅くまで営業しているレストランやバーなどの飲食店も豊富です。
下に飲食店があると、電話一本で出前を届けてもらえるのも大きなメリットです。来客中におつまみが足りなくなり、ピザやフライドチキンをデリバリーしてもらったこともあります。
また、中規模なショッピングセンターのほか、クリニック、エステやマッサージ専門店もあるので、エリアから出ずに用が済みます。ヨガスタジオやフィットネスクラブもあり、私も出勤前に朝ヨガに通っています。
※たくさんの椅子を天井インテリアに用いたオシャレなカフェ。週末限定の朝食セットが人気です。
通勤時間が短く過ごしやすい
その他の利点は、職場に近い立地であることと、予想以上に涼しいことです。
職場は同じモントキアラ・ハタマス地区内なので、周辺道路が渋滞していても10分前後で通勤可能です。日本の都市部で満員電車に揺られ1時間近くかけて通勤していた頃とは、体力的消耗が全然違います。
また、マレーシアは赤道近くに位置するため一年中温暖な気候ですが、朝晩は涼しくて過ごしやすいです。日本の蒸し暑い真夏の気候に比べると、マレーシアの方が涼しいのではないかと思います。
10階以上に住んでいれば風通しがいいので、夜も寝苦しいことはあまりありません。乾季の一番暑い数週間を除き、ほとんどエアコンなしで生活しています。
クアラルンプールで私が住むコンドミニアムで起きたトラブル
1. 水が突然止まる
マレーシアに住んでいると、事前の通知がないまま停電や断水が起こるのが日常茶飯事です。電力会社や水道局も原因を把握しておらず、何事もスローなお国柄ゆえに、復旧の目途もなかなか立ちません。
ちなみに、電気や水道などの公共料金の支払いが遅れると、警告なしに供給が止められます。そのため、停電や断水が起きてまず確認することは、使用料金の振り込みが完了しているかどうかです。
料金の延滞がなく、いきなり止まったとなると慌てて問い合わせてしまいますが、埒が明かない場合がほとんどです。
担当者に何を聞いても、マレーシアお得意のドンノー(英語の “I don’t know” を略したスラング)を連発され、困り果てる経験を何度もしています。
シャワーで泥だらけ
一番悲惨だったのは、朝シャワーを浴びている途中で水道から出てくる水が突然、泥水になってしまい、全身泥まみれになってしまった時です。
フィルターを通していても真茶色の水が出てきていたので、フィルターなしだったらもっとひどい状況になっていたのではないかと思います。
身体は手持ちのアルコールティッシュを2ケース使って拭きましたが、髪や肌から泥の臭いが取れませんでした。その日はそのまま出勤し、職場のシンクで顔と腕を洗ってしのぎました。
その後、断水が3日も続き、その間は友人宅でシャワーを浴びさせてもらいました。その時はわからなかったのですが、後になってから、コンドミニアムのタンクから水を汲み上げるポンプの故障が原因だったと聞きました。
※水道から流れ出る泥水。
2. 温水器から発煙
シャワーを浴びている最中に起きたハプニングとしてもうひとつ、温水器の漏電があります。日本の家庭ではガス給湯器が広く使われていますが、マレーシアでは電気温水器が一般的です。
電気温水器にもいくつか種類があり、私が見たことがあるのは、内蔵されているタンクごと温める電気給湯タンクと、水道から引いた水をヒーターに通して温める外付けの小型電気給湯器です。
私の自宅のシャワーは外付けタイプの温水器です。
漏電による故障が多発
ある日、シャワーを浴びている最中に、何かが溶けるような、焦げるような臭いが漂ってきました。
何の臭いだろう?と思った次の瞬間、部屋全体のブレーカーが落ち、温水器からはもくもくと煙が。オーナーに連絡すると「危ないから絶対に触るな」と言われ、すぐに工事業者を手配してくれました。
調べてもらうと、ヒーター部分の漏電による故障だとわかり、部屋のブレーカーが正しく作動したので大事に至らなかったのだと言われました。
この外付けタイプは漏電による故障が多く、何らかの原因でブレーカーが作動せず、感電してしまう事故がよく起きています。数年前ですが、温水器の漏電による感電で日本人のご夫婦が命を落とすというとても痛ましい事故がありました。
事故を防ぐため慎重に
このように、身近でも温水器の漏電事故が起きていることから、温水器は使わずに水だけでシャワーを済ませる強者もいます。私も漏電が起きてから怖くなり、数回ほど水シャワーに挑戦しましたが、さすがに寒くてやめました。
オーナーが新しく取り付けてくれた温水器は日本のメーカー品で、温水器本体にも漏電ブレーカー(ELCE)が付いています。漏電があってからは、毎回この漏電ブレーカーのテストをしてからシャワーを浴びています。
内蔵タイプは外付けタイプに比べると漏電や感電のリスクは少ないものの、ヒーター部分が劣化すると漏電する可能性はあります。そこで、予めタンクを温めておいて、シャワーを浴びる間は電源を切り、感電のリスクを下げる方法もあるようです。
3. 夜中に床が鳴る
この部屋に引っ越してきてまだ数日のある晩の出来事でした。夜中にバキバキという大きな物音で目が覚めます。何かを砕いているような、硬いもの同士が擦れるような音です。
何事だろうと飛び起き、物音がするリビング付近へ近づくと、床が盛り上がっていて転びそうになりました。
電気をつけて確認すると、床のタイルがつなぎ目部分で盛り上がり、部屋の中央部分に横一列のタイル山脈が出来上がっているではありませんか!翌朝、オーナーに連絡すると、その日のうちに内装業者を連れて見に来てくれました。
ずさんな工事が原因
内装屋さんによると、マレーシアのコンドミニアムでは築10年を経過すると、だいたいタイルが剥がれてくるのだとか……。10年しか持たないタイルなんて日本では信じられない話ですが、施工業者のずさんな工事が原因だそうです。
内装屋さんが見に来ている間も時折、バキバキと音を立てて剥がれ続けるタイルたち。一度剥がれたら元に戻すことはできず、床のタイル全てを張り替える必要があると言われました。
また、タイルを剥がす工程で大量の埃が舞うので、工事期間中は別の場所に移るようにとも言われました。
別の部屋にまたも引っ越し
引っ越したばかりなのに再び荷物をまとめ、工事をしていた1週間は、オーナーが所有していた別のコンドミニアムに滞在させてもらいました。
荷物の運び出しや運び込みは、賃貸契約をアレンジしてくれたエージェントが手伝ってくれたので助かりましたが、もう二度と経験したくない出来事のひとつになりました。
マレーシアのコンドミニアム選びのポイント
1. できるだけ高層階を選ぶ
妥協しない方がいいポイントが高層階であることです。低層階になればなるほど値段は安くなるのですが、数百リンギット上乗せしても上の階に住む方が安全です。
高層階がいい理由1. 泥棒が入りにくい
いくら24時間セキュリティが付いていても、マレーシアでは空き巣や強盗などの事件が頻繁に発生しています。
これは、ガードマンたちに賄賂を渡して買収することが決して難しくないことと、普段の生活の中で木登りなどをしている現地の人たちは身体能力が高いことが理由として考えられます。
コンドミニアムの外壁に設置された排水管をよじ登ってくる泥棒がいたり、高さ2メートルくらいにある30センチ四方のトイレの換気用小窓から侵入する輩がいたりします。留守中なら物を盗られるだけで済みますが、就寝中や在宅中は殺されてしまうケースが少なくありません。
高層階は地上から離れている分、侵入のリスクが下がると考えられ、階が1つ上がるごとに50~100リンギット(約1,400~2,700円)ほど家賃が高くなります。
高層階がいい理由2. 虫が入りにくい
泥棒の次に厄介な侵入者として蚊が挙げられます。マレーシアでは毎年、マラリアやデング熱、ジカ熱や日本脳炎など、蚊が媒介する感染症の発生が報告されています。
日本脳炎はワクチンがあるので予防接種を受けることが可能ですが、その他の熱病は蚊に刺されないようにするしか予防策がありません。
特にデング熱は、日本で流行するインフルエンザのように流行ります。他の地域に比べて衛生状態のいいと言われているモントキアラ・ハタマス地区でも毎年発生しており、私の知人や友人の半数以上はデング熱経験者です。
そのため、マレーシアに住んでいると、定期的に殺虫剤を至る所に散布している光景を見かけます。
強力な薬を使っても効果は数日
殺虫剤の散布はMosquito Fogging(モスキート・フォギング)やPest Control(ペスト・コントロール)と呼ばれ、Fog(霧)の名の通り、噴霧したところは辺り一面が白い煙に包まれます。
薬剤の成分はDDTやピレスロイドで、よほど強力な殺虫効果があるのか、コンドミニアムで噴霧があると廊下に害虫などの死骸がたくさん転がっています。
しかし、このような対策をしていても、排水や下水の整備と管理が行き届いていないマレーシアでは数日経つと再び蚊が発生します。
コンドミニアムの10階以上は蚊が上がってこない高さだと言われていますが、後述するように11階の私の部屋には入ってきます。
高層階に住んだとしても、防犯と防虫対策はしっかり行う必要があるでしょう。
2. 網戸付きは良物件
こちらも虫対策になりますが、部屋探しをしていて網戸付き窓の物件にお目にかかれたら、その部屋はキープすることをおすすめします。日本では窓に網戸があるのが当たり前ですが、マレーシアでは網戸はオプションのようです。
防犯目的の鉄格子のようなグリルのついた窓はよく見かけますが、網戸は一部の意識の高いオーナーしか取り付けていません。
私の部屋も最初は網戸がなかったのですが、オーナーと交渉して設置の許可をもらいました。オーナーは当初、網戸は不要だと主張しており、それでも網戸が欲しかった私は費用を自己負担することで許可してもらいました。
その後、15階に住むオーナーの知人がデング熱にかかったことで、「高層階でも油断ならない!」ということになり、費用を折半してくれることになりました。
換気扇がないので窓開放は必須
この部屋には換気扇がなく、台所で調理をすると部屋全体に熱気がたまってしまいます。料理をする時は窓を開け放つのですが、網戸がない時は虫たちがバンバン入ってきていました。
換気扇のない家があるのもマレーシアらしいですが、窓が開いていれば11階でも蚊は入りますし、一度はリビングに鳥が入ってきたこともあります。網戸を設置してからは快適になりました。
隣人の中には、ベランダ側の窓以外に玄関にも網戸を設置し、エアコンなしの健康的な生活を実現している人もいます。玄関扉に網戸が付いている物件は、防犯上、鉄製のグリルが付いていることも確認しましょう。
3. 古い家電は要注意
部屋の内見をする時に注意しておきたいもうひとつのポイントは、家電が古すぎないかどうかです。古い家電は故障しやすく漏電の危険性があるのに加え、日本の家電のように省エネ技術が進んでいないため電気代がかさみます。
私はこの部屋に入居してから、はじめの3ヶ月間で3つの電化製品を買い替えてもらいました。最初は洗濯機が作動しなくなり、次いで電気温水器からの漏電が発生し、3つ目はエアコンが効かなくなりました。
新しいエアコンの電気代は約半額
エアコンは普段あまり使わないので気付くのが遅くなったのですが、乾季に入って暑くなった時につけてみたら、全然部屋が涼しくなりません。
オーナーが修理業者を手配してくれましたが、修理が終わって数日経つと再び効かなくなり、修理の再依頼をする……これを数回繰り返し、遂にオーナーが新しいエアコンの購入を決断してくれたのです。
古いエアコンを取り付けていた時は1ヶ月の電気料金が100リンギット(約2,700円)を超えていたのに、新しいエアコンに替えた途端、60リンギット(約1,600円)にまで下がりました。
古い家電のせいで倍近くの使用料を払っていたと思うと、少々悔しい気持ちになりました。
最初から新しいものを用意してもらう
ちなみに、私が引っ越してきてから電化製品が立て続けに壊れたことで、オーナーには冗談交じりにHome Electronics Crusher (家電クラッシャー)と呼ばれています。
部屋の下見をした際に見るからに古い家電があったら、新しいものと取り換えてもらえるかオーナーと交渉してみましょう。
まとめ~たくさんの物件を見ればお気に入りに出会える
今までに20回を超える転居経験がある私でも、この部屋以上のところはないと思うくらいお気に入りの自宅です。
マレーシアで物件探しをする際は、全ての不動産を扱っていると言われる以下の情報サイトで調べると相場がわかります。掲載されている写真でだいたいの雰囲気がわかるので、ぜひ参考にしてみてください。
マレーシアでの生活を充実させるためにも、たくさんの物件を見て回り、自分のライフスタイルに合った素敵な部屋を見つけましょう!
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