ヤンゴン長期滞在に最適!アットホームでリーズナブルなホテル「WINNER INN」

ミャンマーのホテル 東南アジア

海外に長期滞在する場合、皆さんが気になるのは「宿泊先」ではないでしょうか?一般的な旅行者にとって、自腹で高級ホテルに長期滞在することはなかなか難しいですよね。

かと言って、サービスの質が低く、宿泊客の安全性が重視されていないホテルに泊まるのは不安ではありませんか?実際のところ、そのようなホテルを利用するのは安全上、お薦めできません。

今回は私が2016年に長期休暇を利用して訪れた東南アジアの国、ミャンマー連邦共和国の最大都市ヤンゴンで利用したホテル「WINNER INN」についてお伝えします。

ヤンゴンのホテル「WINNER INN」の歴史

ヤンゴンのホテル「WINNER INN」

WINNER INNは1994年にオープンした家族経営のリーズナブルでアットホームなホテルです。

英語の“INN”は日本語にすると「宿屋」になりますが、WINNER INNは「宿屋」の域を超えていると思います。宿泊料はリーズナブルにも関わらず、サービスはハイクオリティーです。

施設設備から考えると「ホテル」と呼ぶのがふさわしいと思います。WINNER INNは現在までに数回増築をしています。私が宿泊したときは4階建ての建物と7階建ての宿泊館がありました。

正確な部屋数はわかりませんがシングル、ツイン、スイートなど合わせて50部屋くらいはあると思います。

ホテル創業時、ミャンマーは軍事政権下にあり、外国人の入国には現在よりも更に厳しい審査がありました。ミャンマーに住む外国人の数もわずかでした。

外国人自体が珍しい存在だったのですから、「外国人観光客」は大変珍しい存在でした。当時からホテル経営者ご夫婦は、外国人利用者にも安心して滞在してもらえるよう心を砕いてきたそうです。

実は、私は1990年代にミャンマーに住んでおり、WINNER INNがあることは知っていました。当時の私のWINNER INNの印象はホテルというよりは「大きな家」というもので、ホテルには見えませんでした。

「大きな家がなぜホテルの看板を掲げているのか?」子供だった私にはとても不思議でした。

そんな私がミャンマーを訪れ、偶然にもWINNER INNに宿泊することになりました。私が子供の時に見た「大きな家」は建物が増築され、立派なホテルになっていました。

ホテル創業時から現在に至るまで、経営者ご夫婦とスタッフの方々の歩んだ歴史がホテルのロビーに写真付で紹介されています(英語のみ)。WINNER INNを訪れた方は是非、ご覧になってみて下さい。

WINNER INNの雰囲気

WINNER INN

外観は小規模なシティホテルのような雰囲気です。ホテルのゲートとビルの屋上に大きく「WINNER INN」という看板が表示されています。ホテル内は白を基調とした落ち着いた空間です。

WINNER INNのソファ

ホテルの廊下には絵画やミャンマーの伝統工芸品(漆器)や木の彫刻が飾られています。ホテルの家具はミャンマーの特産品の1つ、最高級木材のチークが使われています。

エレベーターと階段が設置されていますのでホテル内の移動も便利です。

WINEER INNこだわりの朝食

WINEER INNこだわりの朝食

朝食は宿泊料金に含まれています。1階のレストランにてビュッフェ形式の朝食が出ます。(朝食:7AM-10AM)

レストランスタッフが笑顔で迎えてくれます。レストラン入り口で自分の部屋番号を伝えましょう。席は自由席となっています。

ホテルの朝食は全て厨房で手作りされています。味付けはマイルドで、美味しく、健康的です。メニューは洋食とミャンマー料理の2種類あります。

洋食

洋食はパン、ベーコン、スクランブル・エッグ、サラダといったよくあるメニューになっています。

シリアル、ヨーグルト、フレッシュ・フルーツ、マドレーヌやスポンジケーキのような小さな焼菓子もあります。朝食を軽く済ませたい方にオススメです。

飲み物もコーヒー、紅茶、牛乳、フレッシュ・フルーツジュース等、一通り揃っています。コーヒーはミャンマー産オーガニックコーヒーが使用されています。

フレッシュ・フルーツは絞りたてのものです。マンゴージュースやパイナップルジュース等、南国のフルーツの味が楽しめます。

ミャンマー料理

初めてミャンマーへ行く人にとって、いきなりミャンマー料理店に足を運んでミャンマー料理に挑戦するのは少し勇気がいるのではないでしょうか?WINEER INNの朝食にはミャンマー料理があります。

せっかくの機会ですから、まずはホテルの朝食でミャンマー料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。

メニューはアジアン・フードには欠かせない調味料ナンプラー(魚醤)を使った野菜炒め、ミャンマー風おかゆ、ミャンマー風焼きビーフン、ミャンマー風トマトと玉ねぎのサラダ等がよく出されていました。

メインディッシュは日替わりです。一日ずつ交互に出されていました。ミャンマー料理の定番「モヒンガー」と「オウノカオスエ」です。

モヒンガー

モヒンガー

モヒンガーは米粉で作った細麺にナマズ出汁のスープをかけたミャンマーの定番麺料理です。スープには豆粉が入っているので少しとろみがあります。

トッピングとして、ゆで卵、豆や野菜の天ぷら、絞ったライム、刻んだパクチー(香菜)を載せます。

モヒンガーの麺はビーフンもしくは日本の素麺に食感が似ています。天ぷらに使われている豆はひよこ豆のように見えました。

豆の天ぷらは油でカリカリに揚げられているので、トッピング時にわざとバラバラに崩してみたり、好きなだけお椀にいれてスープに浸してからお椀の中で崩してみたり…。食べ方は自由です。

豆の天ぷらは日本食で例えるなら、そば屋やうどん屋で用意されている「天かす」のようなものです。絞ったライムと刻んだパクチーは「ネギ」や「生姜」、つまり「薬味」です。

モヒンガーはモヒンガー店、各家庭によって味が異なると言われています。ポイントはスープです。スープが辛ければ、当然そのモヒンガーは辛くなります。

個人的にはWINEER INNのモヒンガーの味付けは辛くないと思いました。どちらかというとマイルドな味付けだと思いました。

私はモヒンガーが好きで、ミャンマー人の知人宅、ヤンゴン市内の有名モヒンガー店でいろいろなモヒンガーを食べてきましたが、WINEER INNのモヒンガーは「定番中の定番」の味だと思いました。ミャンマー人の知人も「すごく美味しい」と感心していました。

初めてモヒンガーに挑戦する方はスープを少しだけお椀にとって味見してみてはいかがでしょうか?もし、スープの味が気に入ったら、是非モヒンガーに挑戦してみて下さい。辛いものが好きな方はトッピング時にチリパウダーを入れましょう。

オウノカオスエ

オウノカオスエ

オウノカオスエもミャンマーの定番麺料理の一つです。麺の色は薄い黄色です。弾力のある麺にココナッツミルクをたっぷり使ったスープをかけて食べます。

トッピングとして油でカリカリに揚げた細切り玉ねぎ、生の薄切り玉ねぎ、絞ったライム、さくさくとしたスナック菓子のようなものを載せます。ココナッツミルクを使っているため、スープにコクがあります。

一般的にオウノカオスエはマイルドな味付けのものがほとんどです。ミャンマー料理初挑戦の方はモヒンガー同様、まずはスープを味見してみて下さい。「美味しい」と感じたら、ぜひ一杯、食べてみて下さいね。

WINEER INN オススメポイント3選

WiFi環境が良い

WiFi使用料は宿泊料金に含まれています。完全フリーです。チェックインを済ませるとスタッフからパスワードが渡されますので登録を済ませましょう。

WiFiの速度は速く、日本にいるときとほとんど変わりませんでした。一緒に宿泊したミャンマー人の友人は「何これ!?WiFi環境良すぎ!」と大興奮していました。

観光名所に近い

WINEER INNはヤンゴン市内の便利な場所にあります。観光名所が近くにたくさんあるので楽しめると思います。

移動手段は車が一番便利です。私はミャンマー人の知人の車に乗せてもらい市内を散策していましたが、最も安全なのはWINNER INNの有料送迎サービスを利用することだと思います。

またはホテルに頼んで信用できるタクシーを呼んでもらうことをお薦めします。タクシーを利用する前に料金や行先をしっかり確認しましょう。

ミャンマーは日本と比較すると交通ルールが緩く、危険運転をする車やきちんとメンテナンスされていない車が街を走っています。シートベルトを着用しない運転手や携帯電話を持ちながら片手で運転をする運転手もいます。

旅行中は自分の身は自分で守ることが基本です。楽しい旅になるようにベストな選択をして下さい。

シュエダゴン・パゴダが見える部屋がある

シュエダゴン・パゴダ

WINEER INNから最も近くて有名な観光名所といえばシュエダゴン・パゴダです。黄金に輝くパゴダ(仏塔)は大変美しく、ミャンマー人だけでなく世界中から多くの観光客が集まります。

夜はライトアップされるため、夕闇にパゴダの金色が映えて、とても幻想的です。

WINEER INNから撮影したものではありませんが、私がシュエダゴン・パゴダ敷地内で撮影した写真を紹介します。これがライトアップされたパゴダの写真です。

WINEER INNにはシュエダゴン・パゴダに面している宿泊館があり、部屋の窓からパゴダが見られる部屋があります。

ご興味のある方は予約時にその旨を伝えてみて下さい。運が良ければ毎日、部屋の窓からシュエダゴン・パゴダが見られますよ!

宿泊者へのアドバイス

WINNER INN

部屋の備品

長期滞在者、短期滞在者を問わず、シャワーグッズや化粧品は渡航前にご自身で準備することを強くお薦めします。ホテルに置いてあるのは歯ブラシセット、固形石鹸等の必要最低限のものしかありません。

あるいはヤンゴン到着後に現地で買ってもいいかもしれません。特にこだわりがなければ一通りのものはスーパーや個人店で日本よりも安く買うことができます。

部屋の掃除は希望すれば毎日してくれます。ドアノブに札をかけて掃除の要否をスタッフに知らせましょう。

その際に使用済タオルやバスマットは床にまとめて置いておきましょう。「使用済」であることのサインです。そうしておくと、新しいものに交換してくれます。

ミネラルウォーターやスティックタイプ型のコーヒー、紅茶セットは無料です。室内の定位置からなくなっていた場合、スタッフが補充してくれます。部屋にはミニ冷蔵庫があります。中身は空です。

ホテルのミネラルウォーターや個人的に買った飲み物や食べ物を入れるのに便利です。

エアコン

ミャンマーは高温多湿の国です。最大都市ヤンゴンでは一年中、冷房が必要です。気温と湿度の高さ、また室内外の気温差に体がついていかず、体調不良になる旅行者が多いです。

ヤンゴンの年間平均気温は約27度です。湿度は季節によって異なります。特に雨季(5月下旬から10月中旬)にヤンゴンを訪れる方は注意が必要です。

近年、日本でも梅雨の時期に発生する「ゲリラ豪雨」よりも更に激しい雨が降ることが頻繁にあります。湿度が90%以上になる日も多いです。

室内ではエアコンの機能を上手く利用して、快適に過ごしましょう。室内にいる時はエアコンを常につけておくことをお薦めします。衣服で体感温度を調節するとよいでしょう。

熱中症対策として、こまめに水分補給も行いましょう。水分補給と共に熱中症予防の飴やタブレットを食べることをオススメします。

水道水

ミャンマーでは日本のように水道水を直接飲むことは避けましょう。水が飲みたくなったら、部屋にあるミネラルウォーターを飲むようにしましょう。

基本情報

  • 名称:WINNER INN
  • 住所:42 Than Lwin Road | Bahan Township, Yangon (Rangoon) 11041, Myanmar
  • アクセス:Yangon International Airportより車で45分から60分
  • 受付営業時間:要確認
  • カフェ営業時間:7AM-10PM
  • レストラン営業時間:10AM-10PM
  • 対応言語:英語、ミャンマー語
  • 電話番号:Tel +95-1-524387 | 535205 | 503734 | 525931 | 525275
  • 公式サイト:http://www.winnerinnmyanmar.com/
  • Facebook:https://www.facebook.com/WinnerInn/
  • E-mail:reservation@winnerinnmyanmar.com
  • その他:無料WiFi有、NHK視聴可能、滞在日数について予約時、要相談。

(ご参考までに)

乾季(10月中旬から2月上旬)は雨の日も少なく、ヤンゴンの気温は日本の初夏のような数値です。そのため、「ミャンマー旅行のベストシーズン」と言われています。特に12月から1月がオススメです。

この時期はヤンゴンだけでなく、ミャンマー国内の他の都市もオンシーズンとなり宿泊料金は高くなります。

現在公開されている、WINNER INNのホームページによるとスタンダードシングルは$50から、スタンダードツインは$60からとなっています。オンシーズンは宿泊料金が高くなりますので予約時にご確認下さい。

私がWINNER INNに宿泊した時の宿泊料金は1人当たりではなく、1部屋ごとで計算されていました。友人と2人でスタンダードツインに泊まったので宿泊料が半額になり大変リーズナブルでした。

「オフシーズンに合わせて長期休暇をとり、WINNER INNのスタンダードツインにあえて1人で宿泊した。」という知人の話を聞いたことがあります。

「ツインでも料金がそれ程高くないし、広い部屋でゆったりくつろぐことができて良かった。」と言っていました。オフシーズンならば、そのような宿泊方法もありです!

上記の情報は2016年当時のものです。

宿泊料金や部屋のタイプなどの最新情報については関係ホームページ等よりご自身でご確認下さい。

まとめ

ホテルのロビーで創業から現在までの資料を読んだ時、全ての謎が解けました。私が過去に目にした「大きな家」は経営者ご夫婦が自宅敷地内に増築した建物だったこと。そこで外国人利用者向けのホテル経営を進めていたこと。

軍事政権下で外国人利用者向けのホテル経営がいかに難しかったことか。実際に軍事政権下のミャンマーで生活していた私にはよくわかります。

ホテルが歩んだ歴史と軍事政権から民主化を遂げたミャンマーの歴史が重ねって見えました。ホテルがここまで立派になったのは経営者ご一家とスタッフの努力の賜物です。

ヤンゴンのステイ先としてWINNER INNをオススメします。

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