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10年というブランクを超えて香港で就職した主婦の話

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香港

日本での仕事を辞め、その後結婚を機に香港へ来たわたしは、共働きが普通の香港で約10年間、主婦をしていました。主婦業、子育ては充実したもので、その生活の中から香港の文化、慣習、言葉を少しずつ習得していきました。

しかし、子どもたちが小学校に上がり時間的に余裕が出てくると、自分の今後のキャリアや将来を考えるようになり、仕事をしたいと思うように。どうせ働くのなら新しい分野に挑戦したいと考え、仕事を探し始めます。

同時に、10年のブランクがある自分に仕事なんてあるのか、不安も抱えていました。

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香港に来るまでの道のり

日本で就いていたのは接客業

日本では、大手百貨店の顧客サービスの仕事をしていました。属に言う受け付け嬢です。バブル全盛期で、当時は百貨店の顔とも言われていた職業でした。

毎日、何万人と来られるお客様に余すところなくサービスをご提供するのが仕事です。

接客が中心で、店内案内はもちろんのこと、英語通訳、手話による会話、容体が悪くなられたお客様への救急対応、また目や耳の悪い方や外国から来られるお客様のお買い物に付き合うこともありました。

人と接することが好きな私にとって、接客業はとてもやりがいのある仕事でした。特に、お客様から感謝のお手紙をいただいたり、直接喜んでいる様子を見たりすると、お役に立てることに非常に喜びを感じていました。

海外で暮らす夢を叶えるため退職

しかし、その一方であきらめられない夢がありました。英語が好きで独学しており、海外に住みたいと思っていたのです。

そこで、4年間働いて会社を辞め、オーストラリアへ向かいました。航空券だけを購入し、何も決めないままの渡航です。当時は目標と夢とやりたいことで溢れていました

到着後、自分の足で語学学校を選び英語力を磨きます。多くの友人にも恵まれ、多種多様な経験をすることができました。自分の中にあった固定観念や価値感が大きく変えられた期間でもあります。

その後、バックパッカーとしてオーストラリアとアジアを旅し、最終の場所として選んだ香港で今の夫と出会い、結婚して香港へやって来ました。

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香港で仕事を探した方法

人材紹介会社への登録

一番にしたことは、香港にも数多くある人材紹介会社への登録でした。

2社に登録し、その後すぐに担当者との面接がありました。2社とも、日本人の担当者による日本語での面接でした。これは、日本の一般的な面接とよく似ています。

次に、香港人担当者による英語と広東語での面接が行われました。基本的な英語と広東語のやり取りだったので、日常英会話・日常広東語が話せれば、そんなに恐れる必要はないと思います。

しかし、3か国語での面接というのは初めての経験だったので緊張したことを覚えています。

周りに求職していることを宣伝

また、周りの知り合いや関係のある方々に、仕事を探している旨を伝えておきました。これにより、その後入社することになる日系企業から面接に来てくださいと声をかけていただきました。

もし、香港に知り合いがいるなら仕事を探していることを告げておくこともひとつの手だと思います。あらかじめ、私がどういう人間なのかということが伝わっていたので、面接も非常にスムーズでした。

香港での再就職先が決定

業種にこだわりはありませんでしたが、中途採用者にはやはり経験が求められています

わたしは、日本での経験から人材会社にカスタマーサービス系の仕事を勧められ、すぐに日系、外資の会社を数社紹介していただき、面接を受けに行きました。

その結果、外資系の会社からオファーをいただいたのですが、最終的にお断りました。

条件は給料、福利厚生ともに良かったのですが、とてもお堅い会社という印象を受けたのです。また、求められる仕事内容が、多様性と変化を求める私に向いているかどうかという不安も多少ありました。

直感で別の日系企業と契約

その後すぐに、人材紹介会社とは別に声をかけていただいた日系のアパレル企業からオファーをいただきます。

とても悩みましたが、 「正直、厳しい仕事かもしれません」 と言った面接官に好印象があり、また、この会社での仕事の方にやりがいを感じたため、直感でこちらの企業と契約することにしました。

香港・中国での仕事内容

香港

働くことになった会社は、日本では歴史ある、業界でも有名な会社です。時代のニーズをうまく取り入れ、当時、急成長を遂げていて、海外にどんどんと支社を設立していました。

日系ですが、当時100名ほどいた社員のうち日本人は5名ほどで、他はすべて香港人。

日本人として中途採用で入社した私は、香港人スタッフと同じ土俵でのスタートでした。10年というブランクは思ったより大きく、最初は仕事を日本人からでなく香港人から教えてもらいました。

担当業務の移り変わり

入社時:コーディネーター

顧客カスタマーサービス、顧客からの受注・手配、生産依頼、納期返答、出荷などのコーディネート。

半年後:香港でのマーチャンダイザー

日本・香港・中国業者との価格設定・生産・品質・納期管理。リーダーとして抜擢。

4年後:香港・中国でのマーチャンダイザー

香港・中国工場生産部署の課長に任命。香港と中国を行き来する日々。

5年後~:香港・中国でのマーチャンダイザー兼全外注生産拠点管轄

仕事が少しずつ認められ、社内での海外プロジェクトを任されるように。

顧客から頂いたデザインから、生産の割り振り、工場・品質の管理、納期と海外拠点を管理し、会社の方向転換期の大型プロジェクトのリーダーを務める。

香港・中国で仕事をしてよかった点

香港

香港には、実はいろいろな背景を持った人が住んでいて、職種にもよると思いますが、とてもインターナショナルな環境の中での仕事になります。

言葉は、広東語、北京語、英語が社内でも社外でも飛び交い、電話もメールも3か国語というのが常です。私の会社には日本人もいるので、日本語も加わり4か国語です。

ビジネススタイルも様々

仕事の仕方や交渉の際のテクニックは、どの国を背景にした相手と物事が進んでいるかということを念頭に対応していきます。

なぜなら、それぞれの国や地域にはそれぞれの価値観があり、ビジネスのやり方や仕事の進め方は、たとえ国際化が進んだ現在でもそれぞれの個性が出るからです。

香港人は実に洗練されていると思うことが多くある一方、中国本土の人はビジネスに対して非常に貪欲で、香港人とは違った仕事の仕方をしています。

日本人としてこの違いを感じながら多くの方の助けを得て働くことは、非常に貴重な体験で、毎日が勉強の連続です。

香港は可能性のある場所

香港で働くためのビザの取得は、以前ほど簡単ではないというのが通説です。それでも、特別な技術を持っていて、日本人にしかできないことができるなら比較的早くに仕事が見つかるでしょう。

もしそうでなくても、チャンスを逃さずここ香港で働いている人はたくさんいます。

2017年に中国返還20周年を迎えた香港。中国政府からの影響を心配する声も聞こえてはきますが、まだまだここはビジネスの拠点、また世界の金融センターとしての役割を担っています。

仕事も需要と供給があり、可能性のある国際都市です。

まとめ~10年のブランクから大きく成長

社会人として10年のブランクがあった私の香港再就職。意気揚々と働き始めたものの、すぐにへこたれてしまうような出来事と失敗がありました。

しかし、継続して努力して学び、そこに多くの方の協力があって仕事を続けてくることができました。その結果、大きな仕事を任せてもらえるまでに成長することができました。

香港就職に興味があるなら、まずは挑戦してください。あなたの人生が大きく変わるかもしれません!

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