スウェーデン発祥の家具専門店IKEAは世界各地に出店しており、日本でも人気です。
中国にも進出しており、私が住む広東省広州市にも品揃え十分のIKEAの大型店舗があります。中国語表記は、「宜家家居」発音は「イジァージァージュ」です。
店内に入って感じることですが、スウェーデン発祥ということもあり、インテリアのセンスがあか抜けていて、中国にいることを忘れさせてくれそうです……。
が、そうさせてくれないのが、さすが中国。IKEAに来る外国人にしっかりと「あぁ、ここは中国だなぁ……」と期待どおり!?思い知らせてくれます。
今回はそんな面白過ぎる、中国IKEAの魅力をたっぷり紹介していきたいと思います。
美味しい激安ソフトクリームとホットドック
無類の甘いもの好きの私が中国に来て困ったこと、それは中国のスイーツが恐ろしくまずいことです。食べてみて、ちょっと違うな…というレベルではなく、激マズなんです。
オーバーじゃないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これはれっきとした事実です。中国でスイーツを、特にケーキ類を口にしたことがある方なら、頷くと思います。
そんなスイーツ激マズ中国において、嬉しいことにソフトクリームは安心して食べられます。日本のと同じ味です。
冷たく美味しいソフトクリームは、6月から10月まで汗をダラダラ流しながら、半袖で過ごせる広州市での私の生活に、欠かせないものになっています。
5年前私が中国に来た時は、ソフトクリームは3元「日本円で約48円*」でケンタッキーなどで買うことができました。しかし、最近は発展に伴い物価の上昇が激しくなってきています。
例えば、マクドナルドで15元「日本円で約244円*」のソフトクリームを売り出しています。
朝マックが6元「日本円で約97円*」ということを考貧乏えると結構なお値段です。誰がソフトクリームに15元も出すんだろう…と思う私を尻目に、沢山の中国人が買っていきます。みんなお金有り余ってるんだろうなぁ…。
さてさてそんな私の感想はいいとして、皆さんIKEAのはいくらだと思われますか?
3元?2元?いえいえ、な…なんと1元「日本円で約16円*」です!ホントです!写真をご覧ください。
ね?信じていただけたと思います。早速買ってみました。
見た目も普通。味は……美味しい!1元とは思えない美味しさでした。
ホットドックも驚きの安さです!お値段な、なんと5元「日本円で約81円*」です。コーラなどもあるドリンクバーとのセットでもお値段何と、7元「約114円*」。
味はまあまあです。ちょっとパサパサのパンに、グニャっとした食感のソーセージが挟まっているだけ、という感じでした。まぁ腹の足しにはなりました。私は買いませんでしたが、その他のサイドメニューも充実しています。
フライドチキン、肉団子を串に刺したものや、フランクフルトソーセージなどがあり、値段も8元から12元「約130円*から約195円*」と手軽に小腹を満たすことができます。
家具を見る前に腹ごしらえするもよし、沢山の家具を見終わって最後にガッツリ食べるもよし、IKEAに行った際には、是非試してみてください。
気になるインテリアとそのお値段
中国には色んな趣味の家具屋さんがあります。红木(ベニノキ、高級木材の総称。中国語ではホンムーと発音します。)を使った中国風の家具屋さん。
「私金持ちです!」と言わんばかりの、成金くさい中世ヨーロッパ風の家具屋さん。色んな要素を取り入れ過ぎて、方向性が定まらない家具屋さん。
これらの家具は、私たち日本人にはちょっと違和感を感じさせるかもしれません。
そんな中、北欧発祥で日本にも馴染みがあるIKEAのインテリアの雰囲気は受け入れやすいと思います。インテリア選びに困ったら、迷わずIKEAにゴー!です。
さてメインとなる家具の紹介です。中国で家を借りて住む場合、便利なことに、ほとんどの家に基本的な家具は備わっています。洗濯機、冷蔵庫、エアコン、ベット、テーブルは大体ついています。
でも古過ぎたり、自分の趣味に合わない場合もあります。そんな時はIKEAに行って家具を見てみましょう!ここでいくつかの家具を紹介したいと思います。
寝具
ベットも元々備わっている場合が多いですが、なぜかマットレスがなかったり、あっても硬すぎるものがほとんどです。そのままで寝ると、必ずと言っていいほど次の日、腰が痛くなります。
中国生活が6年目の私が思うことですが、寝具はあまりケチらない方がいいと思います。慣れない環境や習慣の違い、高温多湿(広東省広州市の場合)などで体はかなり疲れています。しっかり体を休められるような寝具を選びましょう。
私はいつ日本に引き上げるかわからないので、分厚いマットレスは買っていませんが、その上に敷くスポンジマットは中国に来て速攻で買いました。結構気に入っています。
引っ越しの時も畳んで仕舞えば、持ち運びはそんなに大変ではないですし、5年間ずっと使っていますが、凹んだりもしていません。IKEAにも似たようなものが売っていました。
枕はIKEAで買ったものを私はずっと使っています。熟睡できますよ。
よく言われるのですが、広州市は春と秋がほとんど無く、季節は夏か冬です。広州の夏は結構暑いので、寝具も洗濯機で丸洗いできるタイプが衛生的でいいと思います。こんな視点でお気に入りの寝具を選んで下さい。
食器
ある日の夜、帰宅途中に路上で荷車に沢山コップやらお皿やらを売っているのを見たことがあります。
かなり安く、見た目も普通ですが、中国人の友達は路上で売っている食器は絶対買わない方がいいと言っていました。どんな材料を使っているか分からないし、下手すれば有害物質が含まれている事もあるそうです。
何かあっても、彼らは荷車を押してどこかの裏道に逃げ込めばいいわけです。
そういえば最近、中国産のケトルに発ガン性物質が含まれているとネットでニュースになっていました。中国人の友達の家には必ずと言っていいほどあるものです。
なぜなら、中国では水道の水をそのまま飲むことはできないので、一旦そのケトルを使ってお湯を沸かす必要があるからです。
ちなみに私は、沸騰させても心配なのでミネラルウォーターを買っています。まぁ、そのミネラルウォーターも中身は水道の水と一緒だという意見もありますが……。何を信じていいのやら……。
その点IKEAは、荷車押して裏道に逃げ込むことはできませんので、ある程度安心して食器も購入できると思います。
気になるお値段ですが、路上販売といい勝負!?の安さです。いくつかご紹介します。
マグカップ2.9元「日本円で約47円*」
フライ返し、大きいシャモジ、トングの三点セット7.9元「約129円*」
お皿 どれでも5.9元「約97円*」
種類も豊富でリーズナブルなので、楽しく食器選びができます。私は料理が趣味なので、この皿にはどんな料理が合うか、盛り付けなどを想像しながら食器コーナーを楽しみました。
その他
スタンドライト99元「約1631円*」
我が家にもあるスタンドライト。うちの大家さんはIKEA好きで、ライトの他にも食器棚やテーブル、ソファーはIKEAのものでした。
食器棚
写真の左側のが1,999元「約32,917円*」、右のが2,499元「約41,151円*」です。
テーブルやイスのコーナーを過ぎると、レストランが見えて来ます。このコーナーにも魅力が沢山あります!では次にIKEAで家具より人気!?のレストランコーナーをご紹介します。
何杯飲んでもコーヒー無料!?人気のレストランコーナー
中国人は食べることが大好きです。彼らと仲良くなる1つの方法が、一緒にご飯を食べることだとよく言われます。それで、IKEAのレストランコーナーも平日の昼間でも大人気です。
その人気に一役買っているのが、激安で美味しいコーヒーです。お値段なんと5元「日本円で約81円*」。そして、何とお代わり無料です。
それだけではありません!IKEAの会員カードを持っていれば、なんと平日無料!!で飲むことができます。
日本のIKEAでも時間限定でコーヒー無料のサービスがある様ですが、広州のIKEAは平日であれば、いつでも無料で飲み放題です。
まぁ飲み放題と言っても生ビールと違って、飲んでもせいぜい2、3杯なんですけどね。でもやっぱり無料は素晴らしいです。
「でもそのカードは年会費とかかかるんでしょ?」と思われた方いらっしゃいませんか?IKEAは会員カードは無料で作れ、年会費もありません。後程、カードの作り方も簡単にご説明したいと思います。
無料のコーヒーの気になるお味ですが、とっても美味しいです。コーヒーマシンがその場でウィーン、と豆を挽き、香りの良いコーヒーを淹れてくれます。
写真でもわかると思いますが、コーヒーの種類としてはアメリカーノなので、濃厚なクレマもしっかりあり、香ばしいコーヒーの味が口に広がります。
日本のIKEAのようにカプチーノなどはありませんが、ブラックコーヒーが好きな人は十分満足できます。
気になるレストランのメインメニューですが、リーズナブルなものが用意されています。中国でパスタやピザなどの洋食を食べようと思う場合、日本よりも割高感を感じることが多いですが、IKEAは例外です。
その辺の中華料理屋より安いものもあります。見た目も美味しそうで、中国人にも人気のようです。
沢山家具を見て、食事も充分楽しんだら……眠くなりますね!「そうか?」というツッコミの声は無視して、これぞ中国のIKEA!!という秘蔵写真をご紹介していきたいと思います。
さすがです……中国の御家芸!!8連発
以下の会話とコメントは全て想像です。
女性「もうちょっとそっち行ってよ、落ちちゃうじゃない」
男性「今ラスボス倒してるからちょっと待って!」
「このヨーグルト美味しい~」「そんなに食うと太るぞ~」
「うぅ、感動的な映画だ……」
「後ろの広告通りの寝心地ね~」「そうね~」
「あ~疲れた~」
さらなるツワモノを求めて歩くこと数分……「自分ちか!!」と思わずツッコミを入れたくなる様な、猛者たちがいました!
驚き度★
「クーラーもあるし、寝心地もいいし、明日も来よーと」
驚き度★★
女性「ねぇ、一体どういうつもり!」「……」ケンカは家でやって下さい
驚き度★★★
ちょっとベットの寝心地を確かめようと横になったものの、突然睡魔に襲われ、そのまま掛け布団もしっかり掛け、夢の国に連れ去られた模様です…
結構近くで撮っちゃいましたが、おっちゃんは全然気付かず、グッスリと眠っておられました。あれ、実はIKEAの新しい広告の仕方なのでしょうか…周りがうるさくてもこんなに眠れますよ、という……。
「ちょっと、これは商品ですよ!」とか注意する店員もおらず、「これは面白い光景だ」と携帯を消音にして、密かに写真を撮っている私の様な者もおらず、本当に自由な感じです。
広州市に行かれた際には是非ご自分の目で見てみて下さい。
楽しいひと時を過ごせます!広州市のIKEA
先ず正面玄関を入ってすぐにある1元のソフトクリームを食べ、汗が引いたところで、商品を適当に見て楽しみます。
ちょっと歩き疲れたところで、レストランにある無料のコーヒーを飲みながら記事を書き、少し経ったら、また新製品の安い食器などを物色し、最後にコーヒー豆とチョコレートを買って帰るというのが大体のスタイルです。
中国ではチョコレートもよく選ぶ必要がありますが、IKEAのはお勧めできます。
会員カードの作り方ですが、正面入り口やその他の場所にこの様なコーナーがあります。
ここで、名前、電話番号、パスポートナンバーなどを自分でパソコンに打ち込むと、すぐにカードが作れます。
分からなければ、店員に聞けば意外と親切に手伝ってくれます。西洋でも人気の家具店なので、西洋圏のお客さんも沢山いるからか、店員も外国人慣れしている感じがしました。
この会員カードがあれば店内の無料WiFiが使えますし、ご紹介した「平日無料コーヒー」を楽しめます。売り出し中の家具を会員価格で購入するためにも、会員カードを作っておいて損はないと思います。
アミューズメントパークの様に楽しめる中国のIKEAですが、注意点がいくつかあります。
買い物に夢中になっていると、ついうっかり携帯電話や財布などの貴重品が無防備になったりします。そこをスリは見逃しません。くれぐれもポケットにスポッと入れておいたりしないで、しっかりチャックを閉めてカバンに入れておいて下さい。
あと週末や祝日は、恐ろしいぐらい混みます。見たい物もゆっくり見れないかもしれません。トイレやレストランも混みますし、汚くなりますので、平日行くことをお勧めします。
平日でも夜10時まで営業していますので、サラリーマンの方が仕事が終わってから行っても、十分間に合うと思います。
北欧と中国が融合した空間、広州IKEA。是非その面白空間を一度体験してみて下さい。
最後に店舗情報をお伝えします。
広州市IKEA
- 住所:广州市天河区林和中路156号天誉花园1层
- 営業時間:日・月・火・水・木 10:00~22:00、金・土 10:00~22:30
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