イタリア就職!イタリア企業で働く一般事務員のお給料や福利厚生事情

ビジネス イタリアで働く

イタリアの会社の社員は、契約期間なしの正社員と、契約期間ありの正社員に分けられます。日本と同じく、イタリアでも短期雇用の契約が増える傾向にあります。

私もイタリアの現地企業で短期雇用の社員として働いていました。職種は一般的な事務です。

その具体的な仕事内容とともに、イタリアでの給与や福利厚生などについて私の経験をもとにお伝えします。

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イタリアでの私の仕事内容

イタリア

日本と取引のある現地企業に勤務し、コレスポンデンスを主な業務としていました。

同僚はすべてイタリア人で、取引先とのやり取りはメールが主です。年に数回、見本市や日本出張で取引先の方々と直接会う機会もあり、商談の際の通訳を担当しました。

イタリアでの私の給与とイタリアの平均的給与額

私は役職のない一般社員で、手取りの給与は月約1,200ユーロ(約157,000円)でした。

イタリアの平均給与は2015年の調べで手取り1,500ユーロ(約196,000円)/月といわれています。ただ、この平均額には高額の給与をもらっている管理職や技術職の分も含まれるので、一般社員の平均額はもう少し低めの1,000~1,200ユーロ(約130,000〜157,000円)です。

※1ユーロ=約131円(2017年9月現在)

銀行の個人口座へ振り込み

給与の受け取り方法は基本的には日本と同じ銀行振込で、支給当日に経理担当者から給与明細を渡されます。ただ、振込当日に送金が完了しないこともあるので、その場合は明細をもらった翌日に振り込まれることになります

銀行口座は、税務署で発行してもらう個人の税金ナンバーと身分証明書があれば開設することができます。

イタリアでのボーナスは1カ月分

イタリア

イタリアでは、毎年12月にトレディチェージマ(13カ月目の意味)という名前の1カ月分のボーナスを従業員に支給することが決められています。法律で決められているので、雇用者と契約書を交わして働いている従業員には必ず支払われます。

また、夏に1カ月のボーナスが支給される会社もありますが、その内容が労働契約に盛り込まれているかどうかによります。これはトレディチェージマと違って、雇い主側には支給は義務付けられていません。

イタリアで働いた場合の福利厚生

通勤手当はなし

一般的にイタリアでは通勤手当は支給されません。会社によるとは思いますが、私も含め周囲で通勤手当を支給されているというのは聞いたことがありません。

車通勤の場合、通勤距離が長い人ほどガソリン代がかさむので、車選びは注意が必要です。購入時の出費が大きくても、燃費の良い車を選んだ方が長期的に見て経済的です。

長距離通勤の人の中には、ガソリン代を節約するためディーゼル車やガス車で、また春から秋まではバイクでという人もいます。

退職金制度

契約期間の有無にかかわらず、月給をもとに計算した金額が退職金基金としてプールされます。1年間で約1カ月分です。

これは会社の制度ではなく社会保険としての制度なので、どの会社で働いても同じルールが適用され、給与明細に累計の金額が記載されます。そして、退職する時にまとめて支払われます。

昼食手当・住居手当

昼食手当は私が働いていた会社ではありませんでしたが、特別手当として食事チケットを支給している会社もあるようです。

住宅手当については、通勤手当同様に聞いたことがありません。

イタリアでの確定申告

毎年5~7月に給与申告(確定申告)の期間が設けられています。

家賃や医療費などを対象にした控除があり、申請によって納めすぎた税金を還付してもらえますが、申請は会計士または指定公共機関(労働組合など)を通さなくてはいけません。各機関の手数料は個人負担で、手数料と還付金がとんとんという場合もあります。

イタリアの現実「闇労働」

イタリアには、オフィシャルでないという意味で「ラボーロ・ネーロ(闇労働)」と呼ばれる仕事が存在します。現金払いで帳簿に載せない仕事のことで、儲けを調整したり、正規雇用する前の準備期間などに使われたりします。

雇う側と雇われる側の利害がお互いに一致しているケースもあれば、労働者側が雇い主に足元を見られている悪質なケースもあります。

この闇仕事、イタリアではとても身近なものなんです。2017年現在、失業率が高く働き口が少ないイタリアでは雇用者側が有利な状況で、条件が厳しくても働きたいという人が多いのです。

しかし、ラボーロ・ネーロは滞在許可の申請や税金・年金などに不利益が生ずるだけでなく、給与の遅延や不払いなどの問題につながるので注意が必要です。

イタリアで働くためのおすすめ転職エージェント3選

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転職エージェント利用のポイント

イタリアの求人状況は絶えず変化しているため、時期により求人数や条件が異なります。

いざ、就職しようと思ったときに「興味のある求人」が見つからないこともあるので、希望の求人に出会う可能性を高めるためにもおすすめの転職エージェントに登録し、自分に合う求人を見逃さないようにしましょう。

まとめ〜現地の暮らし方に合わせて工夫が必要

日本と比べ平均給与がかなり低く、通勤手当などもないイタリア。イタリアの労働条件は悪いという印象を受けるかもしれません。

確かに、日本と同じような生活スタイルのままでは、この平均給与額での生活はとても難しいと思います。一人暮らしですべて負担するのは割高なので、独身なら実家に住み続けるという人も多いです。

イタリア現地に合った暮らし方や工夫で、ぜひ乗り切っていただきたいです!

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