香港から中国へ出勤!日系企業で現地採用社員として働く私のとある一日

列車 香港での働き方

私は2007年から2015年末まで、日系企業のマーチャンダイザーとして香港と中国で働いていました。週に2日は自宅のある香港のオフィス、残りの3日は中国のオフィスと工場へ出勤していました。

このような勤務形態だと週のうち2~3日は中国に滞在する人が多いのですが、私生活では母である私は週に3日、香港・中国間を片道約2時間かけて通勤していました。

ここでは、中国出勤の日のスケジュールを紹介します。

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中国へ出勤する一日:起床~通勤

5:30 起床、朝食

パン

中国出勤の日は朝5時半には起床。自分の支度を早めに終わらせ、起きてくる子供たちの朝食の準備をします。

中国にあるオフィスへ行くためには、7時には香港の自宅を出なければ間に合いません

会社へ向けて“国境越え”

通勤時間は約2時間。香港と中国の境を越えるため、出入国管理のある羅湖(ローフー)を抜け、深圳(シンセン)から列車に乗り、東莞(ドンガン)へ。

朝のこの時間に通勤しているビジネスマンらしき香港人や中国人も、同じように「国境越え」をしていました。

スリやひったくりが多いと言われる中国の列車の中で寝ている人もとても多かったです。私も移動中に寝てしまうことが多々ありました。荷物が丸ごと無くなった人もいましたが、そのような目に一度も遭わなかったのは運がよかったのかもしれません。

中国へ出勤する一日:午前の仕事~昼食

9:20 オフィス到着、メール確認  

中国・東莞(ドンガン)に到着後、社用の車でオフィスに向います。

オフィスに到着後は、すぐにメール確認。日本との時差は1時間ですが、すでにたくさんのメールが届いています。私の業務は日本の各支社との連携がとても大事で、この連携なしでは進められない仕事が多くありました。

9:45 スタッフとの打ち合わせ

打ち合わせ

中国オフィスへは週に3日の出勤のため、限られた時間内での打ち合わせはとても貴重。個人主義で仕事を進める中国人のスタッフと業務、生産、納期、各進捗を確認し、課題、問題、目標等を明確にします。

仕事を進めていく上ではコミュニケーションとチームワークがとても大事になります。言語は、中国語(北京語、広東語)、日本語が飛び交っていました。

10:15 取引先工場との打ち合わせ、現場確認

定期的に取引先工場の監査、商品の品質、行程確認を行っていました。

高い品質を保ちながら、納期通りに生産が進んでいるかを確認します。頻繁に自社スタッフにも現場確認をしてもらいますが、やはり日本人である自分の目で確認することは大事なことです。

オフィスは比較的涼しいのですが、工場現場は暑いことも多い中国。体力勝負の部分も多かったです。

13:00 社食でランチ

オフィスと工場で人数が多いため、3パターンの時間割で昼休みが設定されていました。

昼食は、顧客や取引先と取る場合もありますが、通常は会社の食堂で取ります。日本人の上司、同僚とともに中華料理を食べることが常ですが、週に1度は日本食の定食が出ます。

休憩時間は、ラフに話せるリラックスの時間であり、情報交換の場でもあります。ランチをしながら上司に相談することもありましたが、こんな時こそ本音が出てくるもの。上司や同僚とコミニュケーションを取る大事な時間だったと思います。

中国人スタッフたちは食後に昼寝するのが習慣化していました。この時間は、オフィスも工場も1時間ほど消灯になります。

中国へ出勤する一日:午後の仕事~終業

14:10 社内ミーティング

ミーティング

週に1度、管理職ミーティングが行われます。部署の報告、共有事項、プロジェクト、目標などをこの場で報告し合います。

大事な報告や方向性の話があるので気が抜けませんでした。

15:30 発注業務など

日本、中国、香港、そして他の国から問い合わせや確認が入ってきているものに対応します。午後6時の終業時間までに何とか発注、生産の手配をしてほしいという顧客からの受注が多くなるのがこの時間

同時に、スタッフからの商品価格、品質確認などの判断を求められるのもこの時間から終業時間までです。合間に自分の仕事も進めます。

18:00 終業

香港に出社している時は、残業も必要であればします。しかし、中国出勤の日は色々と時間的制約があるので、あまり遅い時間にならないよう業務計画を立てます。

仕事が急ぎであったり、問題が派生したりした場合には対応しますが、いかにキリの良いところで早く終わらせるかが勝負です。

中国へ出勤する一日:帰宅~就寝

20:45 帰宅、夕食

食事はパートタイムのお手伝いさんが準備してくれているので、中国勤務の日はそれをいただきます。家に帰ると食事ができているのは本当にうれしいものです。

お手伝いさんには、食事を作ってもらう以外に洗濯、アイロン、キッチンの掃除をお願いしていました。

なお、香港での勤務日は通勤時間が30分ほどなので、食事の用意も含めてもちろん自分で家事をしていました。

22:00 リラックスタイム

家族との団らんの時間を過ごします。その後、インターネットを見たり、本を読んだり、音楽を聞いたりリラックスした時間を過ごします

24:00 就寝

家族との時間や自分の時間を取ろうとすると、どうしても就寝はこの時間帯になってしまいます。

睡眠が足りないと、身体的に疲れるだけでなく頭の回転が鈍ったり精神的にも疲れやすくなったりするので、最低でも約5時間半の睡眠時間を確保します。

週の半分を超えると移動中に寝てしまうこともよくありましたが……。

まとめ~大変でもメリハリのついた働き方

空

週に3日、片道2時間以上かかる通勤に最初はとても苦労しました。しかし、慣れてくるとその通勤時間を利用して読書、動画鑑賞、勉強などをすることができ有意義でした。

また、1週間が中国の日・香港の日ときっちりと分けられていたのでメリハリのある生活でもあり、時間をとても大切に使うようになったと思います。

確かにハードなスケジュールでしたが、平日は思いっきり働き、休みの日には切り替えて思いっきり遊べるため、充実度は高かったです!

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