飲茶というと中国のイメージが強いですが、マレーシアにも本場と同じように飲茶を楽しめる店がたくさんあります。
それというのも、マレーシアには中華系の人々が多く移り住んでいるからです。中華系の人々と一緒に中国の食習慣や文化が根付き、チャイナタウン以外でも広く人々の生活に中国の風習が溶け込んでいます。
マレーシアの中でも特にペナン島は、人口の過半数を占めるほど中華系の人々の比率が多い場所。今回はペナン島で飲茶が楽しめるおすすめの場所を紹介します。※1リンギット=約26円
飲茶とは
飲茶というと小さい籠に入った焼売やエビ餃子を思い浮かべることが多いのではないでしょうか。飲茶は料理名と思われがちですが、料理名ではなく、中国茶を飲みながら点心を食べる喫茶習慣のことを言います。
飲茶の習慣は中国の唐の時代から始まり、現在では中国広東省、香港、マカオを中心に人々の間で日常的に楽しまれているものです。広東省出身の華人が移り住んだチャイナタウンでも飲茶の習慣は受け継がれています。
もともとはおやつのような位置づけだった飲茶ですが、時代とともに朝食として飲茶をする習慣が一般的になり、今でも飲茶は早朝から昼までのメニューとしている店が多いです。
しかし、飲茶の本場香港では時代のニーズに合わせて、現在では夜でも飲茶を楽しめる飲茶専門チェーン店なども多く展開しています。
飲茶の時に食べる点心を広東語ではDimSum(ディムサム)と言います。レストランを探すときには「飲茶」や「点心」という表記は日本以外ではないので、「DimSum」をもとに探すと良いでしょう。
Bali Hai Seafood Market(バリハイ・シーフードマーケット)
ペナン島で飲茶のおすすめのお店のひとつ目は、バリハイ・シーフードマーケットです。こちらのお店は、本格的なシーフードレストランですが、朝~昼の時間だけ飲茶を提供しています。
場所はペナン島のガーニードライブの海沿いに面しています。壁がなく屋根だけのオープンエアで海が見える格好のロケーションです。
点心は基本的にカウンターに取りに行くスタイル。まず、テーブルにあるオーダーシートを持ってカウンターに向かいます。
カウンターにはカニ焼売、エビ餃子、小籠包などなど基本的な点心の他、揚げ餃子などの揚げ物もたくさん並べられています。
ほしいものを指させばおばちゃんがトレイに載せてくれ、オーダーシートの該当のメニューにチェックをします。何回取りに行ってもOK。
食事が済んだら、このオーダーシートをレジに持っていけばお会計ができます。言葉がわからなくても問題ありません。
おすすめはお粥
特におすすめなのはお粥。ショウガのきいたお粥に揚げワンタンの皮やネギを、おばちゃんがたっぷり載せてくれます。あっさりとした優しい味で、お粥が好きではない私も美味しくいただけます。
とても人気があって昼近くになると売り切れてしまうほど。お粥が好きなら早めの時間に行くことが必須です。
他の点心もシーフードレストランだけあって、なかなかの美味しさ。夜のメニューにもあるフカヒレスープも点心の一つとして並んでいるので、こちらもおすすめです。
値段は、他の飲茶レストランに比べると少し高めですが、二人でおなかいっぱい食べても50リンギット(約1300円)しないくらいです。
何より、朝からペナンの海を眺めながら飲茶ができるところがこのレストランのよいところ。旅行で訪れるにもうってつけの場所です。
基本情報
- 名称: Bali Hai Seafood Market
- 住所: 90A-D, Persiaran Gurney 10250, Penang
- 営業時間: 月曜~日曜7:00~14:00 (飲茶)
- 電話番号: 04 228 8272
大東酒楼(Tai Tong Restaurant)(タイトン)
ペナン島の飲茶でおすすめの店2つ目は、大東酒楼(タイトン)です。こちらはジョージタウンのチャイナタウンにあり、観光ガイドブックにも載っていますが地元の人にも人気のお店です。
ここでは点心類を載せたワゴンをおばちゃんが押して回ってくるスタイル。テーブルの近くに来たら欲しいものをおばちゃんに伝えます。指さしでOKです。
- 蒸し系点心のワゴン
- 揚げ系点心のワゴン
- お粥のワゴン
- スイーツ系のワゴン
などなどと、別れてまわって来るので、お目当てのものがワゴンになくても待っていれば大丈夫です。
こちらでのおすすめは、蒸し系の点心。皮がもちもちしていて、中の具はプリップリ。味も日本人好みです。
お粥もありますが、私の家族の中ではバリハイのお粥の方が人気。でもタイトンのお粥の方がバリハイよりも好きという人もいます。バリハイのお粥の方がさっぱりしていて、タイトンの方が味が濃いです。ぜひ食べ比べてみてください。
値段は二人でお腹いっぱい食べて、30~40リンギット(約800~1000円)くらい。リーズナブルです。
また、こちらのお店は夜でも飲茶を提供しています。飲茶は朝から昼だけやっている店が多いので、夜に飲茶が食べたくなったらこちらのお店がおすすめです。
基本情報
- 名称: 大東酒楼(Tai Tong Restaurant)
- 住所: 45, Lebuh Cintra, Georgetown, 10100 Penang
- 営業時間: 6:00~15:00 18:30~23:00
- 電話番号: 04 263 6625
飲茶の作法
以前香港に住んでいたときに驚いたのは飲茶には独特の作法のようなものがあることです。
香港ローカルの人と飲茶に行くと、席についてまず、茶碗・取り皿・箸をお茶で洗います。そして急須にお茶がなくなると蓋をずらして置いておきます。すると給仕の人が急須にお湯を注いでくれます。
蓋をずらしておくのは、お茶がなくなったので注いでほしいという合図です。
また給仕の人に「ありがとう」の合図として指でテーブルをコツコツと叩きます。日本人の私から見るとイライラしているのかな?と思いましたが、このしぐさは中国では感謝を表す作法とのことです。
また、これは作法とは関係ないかもしれませんが、ローカルの人は点心をテーブルいっぱい食べきれないくらい注文して、残ったものはパックに入れて持って帰ることが多かったです。
日本人にとってはあまり馴染みのない飲茶の習慣、とても面白いです。特にやらなくても無作法にはあたらないみたいですが、もしローカルの人と一緒に飲茶をすることがあったら、話題にしながら同じようにやってみると仲良くなれると思います。
まとめ
マレーシアは他民族国家なので、食事のバリエーションが多く、様々な料理を楽しめる場所です。マレー料理にインド料理、ニョニャ料理などなど。
でも日本人にとってはあまり馴染みのない味付けやスパイシーな料理の連続で飽きてしまうこともあるかもしれません。そんなときは、ぜひ飲茶をおすすめします。
焼売や小籠包など日本人にとって親しみやすい点心は、旅の途中で胃を休めるのにも最適ですし、何より美味しく楽しむことができます。
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