ベトナムのおすすめ料理!米粉麺ブン(Bún)料理とは

米粉麺ブン 東南アジア

ベトナムといえばフォー(Phở)ですが、フォーよりも多く食べられている麺があります。それが、米粉でできた麺「ブン(Bún)」です。

ブンがよく食べられている理由の一つは、その食べ方にあります。ブンをベースに、汁麺にしたり、つけ麺にしたりして食べます。

その時のスープやつけダレ、付け合わせによって様々なバリエーションがあります。その分、多くの店が街中にでき、食べられているというわけです。

本稿では、ベトナムのブンとは何か、その食べ方を中心にご紹介したいと思います。

ブン(Bún)とは

ブン

ブン(Bún)とは、米の粉から作られた麺です。日本で認知度が高いフォー(Phở)も米の粉から作られています。原料は同じですが、形や食感は異なります。

ブンを食べたことのない日本人に説明するとすれば、ビーフンを太くして、モチモチ感を与えたもの、と説明すればわかってもらえるでしょうか?

フォーの麺は、どちらかというと「きしめん」のように平らな麺ですが、ブンは断面が丸い麺です。そのため、同じ重量における表面積が大きくなるため、スープが絡みやすく汁麺にもつけ麺にも利用しやすい麺となっています。

ちなみに、日本にあるベトナム料理レストランでもブンを使った料理が提供されていますが、基本的には乾燥したブンを戻したものが出されているそうです。

乾燥したブンは、ベトナム国内で多く食べられている生のブンに比べると細く、もっちり感も弱い印象があります。どちらが良い悪いということではなく、ベトナム国内で食べるのと、日本で食べるのとで麺の印象が違う理由はここにあるようです。

ブンを使った料理のバリエーションの幅は非常に広く、その分だけ街中にはブンを提供する様々な店が多く存在します。そのため、フォーよりもブンの方がベトナム人の間ではよく食べられているといえます。

ブンの食べ方

前項で述べましたとおり、ブンは様々な形式で食べられます。汁麺やつけ麺にして、メインとして食べられることもありますし、日本でも有名な生春巻きの中に入れて脇を固めることもあります。

また、ベトナム料理レストランに行った際、コース料理を頼むと、最後にスープが出てくることがあります。そのスープとともにブンが出され、スープをかけていただくというパターンもあります。

この場合は、どちらかというと、ご飯の代わりとしてブンが出されているわけです。

以下では、ブンを使った代表的な麺料理を紹介します。なお、それぞれの料理は、店や注文する時のオプションにもよりますが、値段は、20,000〜 50,000VND(約150〜250円)ほどです。

Bún Riêu(ブン・ジウ)

Bún Riêu(ブン・ジウ)

「Bún Riêu(ブン・ジウ)」とは、酸味のきいた蟹あるいは魚の汁の中にブンを入れた汁麺のことです。トッピングの種類によって「Bún Riêu」の後に、単語がつきます。

例えば、プレーンなブン・ジウであれば、単に「Bún Riêu」あるいは蟹のスープであることを強調するために「Bún Riêu Cua」と書きます。そこに、タニシを入れたものであれば、「Bún Riêu Ốc」となります。

店の看板にどのようなブン・ジウを出しているかが書かれています。そのため、簡単なベトナム語の単語を知っていると、店の看板を見ればどのようなブン料理が提供されているかを予め分かったうえで入ることができます。

また、店によっては、「豚肉」や「さつま揚げ」など複数のトッピングを追加して注文することができる店もあります。

Bún Đậu Mắm Tôm(ブン・ダウ・マムトム)

Bún Đậu Mắm Tôm(ブン・ダウ・マムトム)

「Bún Đậu Mắm Tôm(ブン・ダウ・マムトム)」とはブンと付け合わせが皿に盛られて出されるだけのシンプルなブン料理です。シンプルですが、ボリューム感があり、想像以上に美味しいです。

「Đậu(ダウ)」は、漢字にすると「豆」で、この場合は、「厚揚げ」を指します。「Mắm Tôm(マムトム)」は、エビを発酵させて作る調味料のことです。

つまり、「Bún Đậu Mắm Tôm(ブン・ダウ・マムトム)」というのは、ブンと厚揚げがセットで出てきて、マムトムをつけていただく料理というわけです。

メインの付け合せは、厚揚げの他に、腸詰やさつま揚げ、茹で豚など、オプションで選べますので、さらにボリューム感が増します。

何の調理もされていない厚揚げが切って乗せられているだけなので、日本人の感覚ではそれほど美味しそうなイメージが湧きませんが、揚げたてなので、外側はカリッと、中身はふわふわで温かく、意外な美味しさがあります。

マムトムには、お好みでライムや唐辛子を加えて、味を整えます。ライムを入れることで心地よい酸味が加わり、食べやすくなります。そこに唐辛子を加えることで味の複雑さが増すというわけです。

また、メインの付け合せとは別に、ザルに野菜(シソやミントなど)が盛られて出てきます。マムトムは癖があるので、ザルの野菜を食べて、口の中をさっぱりさせましょう。そうすることで、更に食が進みます。

ザルの中の野菜はお店によっても少しずつ異なりますが、大体はシソやミントの葉、ディルなどが入っています。レタスが加わることもあります。

マムトムは非常に塩辛い調味料ですので、ブンや付け合わせの厚揚げ等につける際には、注意をしてください。初めて召し上がる際には、ちょっとつけて味を見た方が良いでしょう。

Bún Bò Huế(ブン・ボー・フエ)

Bún Bò Huế(ブン・ボー・フエ)

「Bún Bò Huế(ブン・ボー・フエ)」とは、料理名にあるとおり、中部地方の都市フエ(Huế)が発祥の汁麺です。この料理に使われるブンは、他の料理で使われるブンに比べて若干太めなのが特徴です。

トッピングとして、茹で豚や、豚足、血の塊などが乗ります。大変豪勢で、満足感も高いです。

ハノイで提供されているブン・ボー・フエのスープは、優しく飲みやすい味に調味されています。しかし、中部から南部にかけては、スープが辛い味付けに調味されます。

ブンが太いのは、辛いスープと合わせるためだと思います。(細い麺だと、スープが絡み過ぎて食べにくくなってしまうため)

ハノイでも提供されている店は多いですが、若干高めに価格設定されていることが多く、50,000〜 60,000VND(約250〜300円)ほどになります。

まとめ

繰り返しになりますが、ブンはフォーよりも多く食べられている麺です。麺の主原料はフォーと同じですが、食べ方のバリエーションはフォーと比べ非常に多いです。

ベトナムにお越しの際は、街中に溢れる「Bún(ブン)」と書かれた看板と露店で食べられているブン料理に注目をしてみてください。いかにブンがベトナム人にとって身近な存在かがわかると思います。

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