日本は他の国に比べて治安が良いので、海外で日本と同じような行動をとっていると危険な目に遭いかねません。特にスリや置き引き、ひったくり、料金を過剰請求される詐欺などに気を付けなければなりません。
今回は旅・滞在の予備知識としてスリランカの治安を詳しく紹介していきます。
スリランカのテロ情報
スリランカでは、2009年5月まで30年にわたり続いた武力戦争の終結以降、テロ事件は発生していません。首都コロンボやその他主要都市も、軍警察による警戒態勢は特になく、ヨーロッパで頻発しているイスラム国によるテロ襲撃も受けていません。
しかし東南アジアの各国でイスラム国による誘拐、脅迫、爆破テロなどが起きており、100%安全とは言えない状況です。これらの被害に遭わないよう、渡航前には旅行ルートの情報及び報道を確認しておくようにしましょう。
戦争の跡地
タミル人とシンハラ人の戦争終結から8年以上が経過した現在でも、戦争中に隠された隠匿武器、弾薬の捜索は続いており、戦争の影響が残っています。そのためスリランカ北部の戦争が激化していた地域は、舗装されている道以外行かないようにするなど注意が必要です。
誘拐事件
スリランカ警察の統計によれば、2016年の誘拐発生件数は1,035件と、前年を64件上回る統計となっています。日本人の誘拐被害は確認されていませんが、夜道の一人歩き、観光客が少ないエリアの観光は避け、なるべく集団で行動するように心がけましょう。
乗り物
都市部の乗り物はいつも満員に近い状態で、日本の満員電車同様に混雑しています。車内で金品をひったくられたりする事例も多いので注意が必要です。
乗り物に乗る際は、金目のものをいくつかにわけてバックに閉まったり、かばんのファスナーに鍵をつけたりして簡単に盗まれない工夫をしましょう。
首都コロンボの中心駅であるコロンボフォート駅では、ボランティアで列車案内をする団体がいます。親切そうに見えて、最終的には案内料を請求される事例が多く、非常にしつこい人もいます。
わからないことは駅員に聞くか、事前にしっかり調べておきましょう。間違っても、親切に近寄ってくる案内人について行ってはいけません。
声をかけてくるドライバーに注意
また「観光地を案内してあげる」と声をかけてくる親切なトゥクトゥクドライバーにも注意が必要です。案内料として現金を請求するガイド詐欺や、価値のない宝石店に連れて行かれるケースなどがあります。
必要の無い商品を無理矢理買わされないよう、勧められたお店には行かないようにしましょう。巻き込まれるとしつこく現金を要求されます。
女性1人の旅行客を狙ってくるケースもありますので一人旅の方は心得ておきましょう。トゥクトゥクに乗る場合は、必ず事前に料金交渉をし、遠出はしないことをおすすめします。
スリランカでの両替時の注意
街の両替所は、空港やホテルに比べてレートが良いことがほとんどです。しかし観光客には割高なレートで両替する詐欺が頻発しています。現地のお金に慣れていない旅行者は気づかないことも多く、非常に厄介な詐欺方法です。
不安な方は、ホテル内か空港で両替するようにしましょう。また観光地の両替所はレートが悪いことが多いので、しっかり確認して両替しましょう。
スリランカのホテル
部屋に置いていたデジタルカメラや現金を盗まれたなど、ホテルでの窃盗被害も後を絶ちません。客室だから大丈夫という安易な考えはせず、高価な品はセキュリティーボックスや、鍵付きのスーツケースに入れましょう。
トラブルに遭った時の対処場所
日本国大使館
パスポートを紛失した際やトラブルにあった時に相談ができます。
- 電話番号+94-11269-3831
保険会社
海外旅行保険などに入っていれば、24時間のコールセンターなどが必ずあります。怪我や事故のときに、スムーズに対応してくれます。
クレジットカード会社
もし財布などを盗まれた場合は現金などは諦め、これ以上被害を増やさない為にもクレジットカードはすぐ止めましょう。
警察に届ける
どうしよもない事件に巻き込まれた場合は、日本同様警察に電話をして助けてもらいましょう。
- 011-243-3333(コロンボ市内のみ)
- 119(全土)
まとめ
トラブルを想定して、現金やクレジットカードを別に持ち歩いたり、貴重品を分散して持つように心がけましょう。スリランカは、インドなどに比べると治安も良く危険も少ないですが、しっかりと用心することが大切です。
また、夜は多くのお店が閉まり外でできることも限られますので、出歩かないことをおすすめします。
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