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セブ島のダイビングショップで働く!30代で人生をリセットしフィリピン・セブ島で初の海外就職を叶えた経験談

フィリピンの海

海外への挑戦は、若い人だけの特権ではありません。ワーキングホリデーの年齢制限を過ぎても、英語が話せなくても、海外で働くことは可能です。人生がいろいろとわかってきた30代だからこそ、選べること・できることがあります。

私(女性)も30代でそれまでの人生の方向を転換し、フィリピン・セブ島で初めての海外就職を叶えました。

「このまま終わりたくない!」「楽しいことがしたい!」と考えながら新しい道を探った私の奮闘をここに記したいと思います。

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目次

人生が固まりかけたときの思わぬ転機

フィリピンの海

私は日本での会社員生活8年、飲食店での修行期間4年を経て、30歳で脱サラ起業しました。事業は飲食業。経営は順調で、このまま自分の将来はこの道で固まっていくものだと思っていました。

ところが、34歳の春先、仕事上で大きな悩みを抱えることとなります。

経営している飲食店が連日満員となりスタッフも増員、その分、手狭となったのです。もうひと回り大きな店舗に移るか、系列店を1店舗増やすかという決断を迫られました。

経営を大きくするには労力とお金がかかります。また、背負う責任も大きくなります。飲食業は流行に左右されるため、このまま事業家として生きていくことに一抹の不安を感じました。答えが出ず、頭を抱える毎日が続きます。

ダイビングと海が教えてくれた生き方

そんなある日、ふと目にしたダイビング雑誌の青い海に胸の高まりを感じました。「そうだ!気分転換にダイビングのライセンスを取りに行こう!

かねてより興味があったスキューバダイビングの初級コースを受講するため、仕事を休み2泊3日の合宿に向かうこととなりました。

悩んでいるときは突拍子もないことをすると突き抜けるものですね!この合宿で、ダイビングの奥深さ、自然の偉大さにすっかり魅了されてしまいました。

立ち止まって人生を見つめ直す

人生経験もある程度あり、自分のこともわかってきた30代。先のビジョンを描いたとき、ビジネスマンとしての将来の自分にはやはり違和感を覚えました。

その反面、このまま終わりたくない、まだきっと何かできる!と、未来への可能性を探る気持ちは加速度を増すばかりです。今ならまだ遅くない、飲食店経営をいったんやめて、ここでしばらく立ち止まってみよう……。

そうして事業の引き継ぎを半年かけて済ませ、その後は二度目の人生計画に没頭したのです。

セブに一石三鳥を叶える理想の就職先を発見!

パンフレット

一番強く湧き上がるのは「ダイビングを極めたい」という気持ちでした。

その最も効果的な方法はダイビングのプロになることですが、プロになるには団体が実施するプロテストに合格しなければなりません。その道のりはとても厳しいものです。

スキューバダイビングのプロになるまでに必要な資格・経験本数・金額

  1. オープンウォーターダイバー(40,000円)
  2. アドバンスドオープンウォーターダイバー(38,000円)
  3. エマージェンシーファーストレスポンス(20,000円)
  4. レスキューダイバー(52,000円)
  5. ダイブマスター(185,000円) ※ここからプロ資格
  6. ダイビング本数60本(300,000円)
  7. インストラクター(200,000円)
  8. ダイビング本数40本(200,000円)

合計:1,035,000円 ※料金は団体により異なります。

100万円を超える資格取得金額に加えて、海まで出向く交通費や宿泊費もかかります。インストラクターになるために100回のダイビングをするという道のりは長く、時間がかかる!しかも、こんなにも高額だとは……でも、あきらめきれない!

よくよく調べていくと、ダイビングショップには「社員になるとプロになるまでの費用を会社が持ってくれるところがあるらしい」ということがわかりました。しかもそれは、海外でも可能だと!

希望の条件を満たす会社がセブに

私は極度の寒がりなので日本でのダイビングが辛く、できれば暖かい海外の海で経験を積みたいと考えていました。海外で就職できれば、暖かい海・外国語の習得・海外での生活と、一石にて三鳥を得られる可能性があります。

そこで、「海外・ダイビング・就職」の3つのキーワードで希望に合う会社を探し出しました。

一番素晴らしいと感じた会社はフィリピンのセブ州にありました。セブで最多の店舗数を誇る、日本人経営のダイビングショップです。

フィリピンは暖かく、公用語が英語です。英会話学校に通ってもなかなか身につかなかった英語をあらためて学ぶチャンスでもあります。この会社に就職できれば、ダイビングに加えて英語も学べ、海外に移住することができる!願ってもないチャンスだと感じました。

トントン拍子にフィリピン行きが決定

さっそく海外転職サイト「求人free」から、その会社にメールを送りました。会社からの返答は「ダイビングショップで働きながら1年でプロテストに合格できるようサポートします」というもので、とても心強く感じました。

現地で欠員が出たということもあり、書類審査・スカイプでの社長面接を経て、連絡してから3ヶ月後にはフィリピンへ渡ることに。思っていたよりもトントン拍子に話が進み、現実味が感じられないほどでした。

セブでの毎日は驚きと感動の連続

フィリピン

ダイビングショップに就職し、まずはベテランフィリピン人スタッフのアシスタントとして働きました。彼らはとても優秀です。ダイビング技術はもとより、お客様に対する高いホスピタリティとエンターテイメント精神を持っています。

さらに、セブ地方の方言であるビサヤ語・業務に必要な日本語・英語と3つの言語を自在に操り仕事をこなします。「なんて多才な人たちなんだ!」スキルの高さに、驚きと感動が押し寄せます。

何よりも、どんなときでも陽気ですべてを優しく包み込むような彼らの生き方に、心から憧れました。

自然と調和した生活

太陽を浴びて、一日を海の上で過ごします。自宅に戻り夕飯を食べたらそのまま倒れ込んでしまうほど、体力を出し切ってしまいます。早く眠ってしまうため、起きるのは早いです。英語の勉強やダイビングのためのトレーニングは早朝に行いました。

夕日が沈んだら眠り、朝日とともに起きる。自然と調和した生活は、心身を癒し鍛えてくれました。

こうしてセブ州で3年間暮らし、無事ダイビングのプロになることができました。3年間でのダイビング経験本数は2,000本。世界最大の魚類ジンベエザメとのダイビングや、水深30メートルを超える水中洞窟へのダイブも経験しました。

セブ就職のポイント1. 英語は下手でも伝わればOK

職場の仲間

一番心配していたのは英語でのコミュニケーションでした。当時の私の英語レベルは中の下ほど、仕事をこなせるのか怪しいレベルです。しかし、朝から晩まで英語を使う環境のおかげで、割と早い段階で生きた英会話を習得することができました。

そして、コミュニケーションでは言語能力よりも「伝えようという意思」が一番大切なんだということを学びました。

現在、英語が話せるようになりわかったのは、みんなそんなに完璧な英語を話していないということです。

英語のネイティブスピーカー以外は「まぁ大体合っているかな」というくらいのレベルでも、自信満々に話しています。会話に求められるのは、文法が完璧かどうかではなく、伝わるかどうか、なのです。

英語力とコミュニケーション力が同時にアップ

セブ州で3年間暮らした今、洋画を字幕なしで理解できるようになり、外国人に対して少しも臆することはありません。英語を習得するとともに、外国人とのコミュニケーション能力も高めることができました

フィリピンの人が使う英語はとても聞き取りやすいので、初めて英語圏で働く人には大変おすすめです!

セブ就職のポイント2. 住居を保証してくれる会社を選ぼう

セブのまち

海外に暮らすとなると、住む家を見つけることとその契約が一番のネックとなります。

私の就職した会社には、日本人スタッフ専用社員寮が完備されていました。月の支払いは3万円のみ。この中に、電気・ガス・水道料金が含まれています。

フィリピンは年間平均気温が30度なので、クーラーがないと生きていけません。フィリピンは電気代が驚くほど高いため、このシステムは大変助かりました。

さらに、一日3度の食事料金もこの3万円の中に含まれます。その上、メイドさんがいて、食事の支度や部屋の掃除、衣類の洗濯、すべてを丁寧に行ってくれます。

不安なく暮らせる環境は重要

何も家事をしなくていいので、仕事と勉強に打ち込むことができ、外に出て海外生活をのびのびと楽しむことができました。

発展途上国では、暮らしの面で不安があります。必要な設備、治安の善し悪し、交通アクセスなどは住んでみなければわからないことが多いです。就職先を決めるときはまず、住居を手配してくれるかどうかを念頭に置いて会社を選びましょう。

まとめ~自分の可能性を信じて世界へ飛び出そう

ジンベイザメ

私は現在、海外での経験を活かし、ライターとして活動しています。

時代は変わりました。私たちは働く場所を世界各地から選ぶことができるようになったのです。年齢が若ければ挑戦できないわけではなく、むしろ世界では30代・40代の日本人が活躍しています。

英語が話せなくても、海外旅行をしたことがなくても大丈夫です!日本からの人材を求めている会社は世界にたくさんあります。

動機は単純でもOKです。必要なのは、自分の可能性を信じて枠から飛び出そうとする想いだけです。今までの人生経験を持って世界へ羽ばたき、フレームレスな未来に出会えますように!

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この記事を書いた人

都会暮らし・海外暮らしを経て、現在WEBライターとして活動中。
地方移住とWEBワークの融合を実践し、新時代のライフスタイルとして推奨している。
自然と共に暮らすクリエイターズコミュニティー「ソラノイスキア」代表。

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