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新卒での海外就職にはメリットもリスクもある!ベトナムで3年勤務した私の経験談

ベトナム

私は新卒でベトナムに渡り約3年間、人材紹介会社で働いていた27歳の男です。

このサイトをご覧になっている方の中には、海外就職についてのイメージが漠然としている人もいるのではないでしょうか。私の経験を参考に、海外就職、特に新卒で海外就職することについて冷静に考えてみて頂けるととてもうれしく思います。

とはいえ、たった一つの記事にまとめられる話ではないので、今回は、新卒で海外就職するメリット・デメリット・その後のキャリアの3つのテーマに絞ってお伝えします。

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目次

新卒で海外就職するメリット

海外就職

リスクが高いと考えられがちな新卒での海外就職ですが、もちろんメリットはたくさんあります。

外国語に触れる機会が多い

海外就職を視野に入れている方は、海外で働くことによって語学力が生かせる、語学が身につくなどのメリットをイメージしていると思います。概ねその通りで、日本にいるよりも圧倒的に外国語に触れる機会が多いです。

ちなみに私がベトナムを選んだ理由は、日本語と中国語が使えない環境に身を置いて強制的に英語を使うようにしようと思ったことですが、結果的にベトナム語がある程度話せるようになってしまい、英語は中途半端になりました。

日本のビジネスマナーに洗脳されない

海外から見て日本の働き方やビジネス習慣が揶揄されがちなのはご存知ですか?何事も謝罪から入ること、空気を読むこと、さらには名刺交換などです。

主観ですが、名刺交換会は「私には語れるものはありませんが、こういう会社のものです」とか「大手企業様の名刺をください。私の株が上がります」と言っているように感じてしまいます。

これは極端な見方ではありますが、マインド面で言うと、個人的に変に日本の習慣に洗脳されずに済んだこともメリットの一つと捉えています。

外国人と働く経験を得られる

その他のメリットとしては、「海外で外国人と一緒に働く」経験を早くから積めることです。日本社会全体で、海外で働いたことのある25歳前後の比率は1%以下とされています。つまり、市場価値が高い人材になりやすいわけです。

日本では阿吽の呼吸で済むことが、海外では10倍くらい時間がかかることはざらにあります。私が帰国して日本で働いて感じたのは、説明は短くても、主語がない会話をしても、理解してもらえることです。

それほどまでに日本式の考え方を持っている人の方が多いので、海外で働いた若者は外国人とのビジネスコミュニケーションに長けている人材として重宝されるに違いありません。

新卒で海外就職するリスク

ベトナム

人生、何事もトレードオフ。何かを得るためには何かを失わなければならないのが世の常です。新卒で海外就職する場合、以下のようなリスクが潜んでいます。

給料は現地水準

1つ目のリスクは、金銭面です。

新卒で海外就職する場合、給与は現地の水準になることが大半です。いわゆる現地採用と言われる雇用形態です。駐在員のような好待遇で働くことはあまり望めません。

研修などのサポートなし

2つ目のリスクは、仕事の仕方について学ぶ機会の損失です。

基本的に即戦力として働くことを求められるため、懇切丁寧なビジネスマナー研修やエクセル講座などは受けられません。自ら学ぶことが得意な方にとってはさほどリスクではありませんが、ずっとサービスを享受する側として生きることを当たり前としてきたのであれば、不幸と感じるかもしれません。

優秀な同期もいない

そして3つ目は、人脈形成の機会損失のリスクです。優秀な同期に囲まれることは望めません。

例えば日本のメガバンクであれば、数百人単位で優秀な人が揃います。一方で海外就職する場合は、新卒は自分一人しかいない環境がほとんどです。

寂しがりやの人や、優秀な同期と切磋琢磨して向上していきたいと考える人にとってはデメリットとなります。

どちらを選んでもマイナス面はある

逆に、海外に行きたいという自分の気持ちを誤魔化し、日本の大手企業に就職したとしたら、高い給与とボーナス、丁寧な研修プログラムが用意され、優秀な同期たちに囲まれた理想の社会人生活を送ることができるかもしれません。

ただ、話は逸れますが、Fintech(フィンテック=情報通信技術による革新的な金融サービス)の流れで、今時メガバンクを選ぶぐらいなら海外就職した方がましです。

リスクの話をすると、さすがに皆さんもリアリストになってしまうかもしれません。しかしマイナス思考になることなかれ、フラットなマインドと語学力を備えた市場価値の高い人材にはその後どのようなキャリアパスが考えられるのかを次にお話ししたいと思います。

新卒で海外就職した後のキャリア

ベトナム

十人十色ではありますが、新卒での海外就職を果たした後は

  • 経験を生かして起業する
  • 日本帰国後、海外戦略系の部署で勤務する
  • 帰国せずに同国もしくは別の国で転職する

などの道が想定されます。

起業する

他の選択肢と比較すると割合は少なくなりますが、海外就職する人は普通に雇われて働くことを好まない傾向があるので、思い切って自分でやってみようと決心する人も多いと思います。

何より海外で働いたことが一つの自信になるのでしょう。かくいう私も、そのうち起業していることでしょう。

海外戦略系の部署で働く

日本には「東南アジアに進出しなければならない、インドにも新しく拠点を作って第二の中国を取りに行きたい」といったように、飽和した日本市場から脱して新たな活路を見出そうとしている企業が多数あります。

高学歴で優秀な人材は特に大企業に流れがちなので、中小企業やベンチャー企業では海外経験のある若い人材が欠如しており、そのような会社に入ればほぼ確実に海外戦略系の部署に配属されることになるでしょう。

私も試しに面接を受けてみたら、やはり海外系の部署には採用されやすいことがわかりました。

帰国せずに転職する

これも決して悪くない選択肢です。

例えば、ベトナムで日本人を採用したい企業があるとします。ただ、ベトナムに来たことがない人を採用すると文化的ミスマッチが起こりうるので、企業はある種の恐怖を感じる傾向があります。

そんな時、応募者の中にベトナムで働いた経験のある人がいれば、確実に採用となる確率は高くなります。

ベトナム国内に限らず、ベトナムから他の国への転職の際にも有利です。というのも、日本以外の国で現地人と一緒に働いた経験がある人は、別の国で働く際にも持ち前のバイタリティーを発揮してくれる可能性があるからです。

実際に、ベトナムから中国やインドに行った人や、タイからシンガポールに行った人はいるので、決して珍しい話ではありません。

まとめ~リスクをメリットに変えるのは自分自身

新卒での海外就職にはデメリットやマイナス面もあり、不安も多いと思いますが、そのリスクは数年後にはメリットに変わることが多いと私自身は感じています。

リスクをメリットに変えるためにも、戦略的に自分のキャリアを考える必要があります。

メリットとリスク、将来のキャリアや希望などを冷静に見極めて、自分にとって後悔しない道を選んでください!

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この記事を書いた人

海外就職・海外求人マッチングサービスGuanxiを運営しているIT企業。
世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

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