昨今、多くの日系・中華系企業が進出してきているフィリピンでは、以前より多くの外国人が現地採用されて働いています。
リゾート地として人気のセブ島で働く日本人も増えていますが、「セブにはどんな仕事があるの?」「お給料はいくらぐらいなの?」などの疑問や不安を持っている方もいるでしょう。
そこで、セブ島で5年間過ごしている筆者から、現地にある求人の内容をご紹介します。セブ島で働くイメージを具体的なものにしていただけると幸いです。
※1ペソ=約2.3円
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セブ島の求人情報を探すには
現地にいればフリーペーパー
もしすでに現地入りしているのであれば、日本語フリーペーパー「Cebu Pot」や「Sakura」に求人が細かく載っています。どちらも2か月ごとに発行されており、ほとんどの日本食レストランに置いてあります。
特に「Cebu Pot」には毎回10件以上の求人が載っており、セブ島内で日本人向け就職説明会なども行っています。
日本からはWebサイト
ウェブサイトでは「REERACOEN(リーラコーエン)」が有名です。東南アジアを中心に人材サービスを手掛ける転職エージェントのサイトで、フィリピンだけでも50以上の求人が掲載されています。
転職が前提なのでキャリアアップに重点を置いた求人が多く、日本語で記載されている点がとても便利です。
その他、留学情報サイトにも求人が載っている場合があります。例えば、語学学校スタッフなどの募集があります。
では、これらの情報源をもとに、求人の内容を分析していきます。
セブ島で日本人向け求人が多い地域
セブでの就職は、大きく2つの地域に分けられます。
マクタン島とセブ市内
1つは、空港があるマクタン島という島です。セブ本島へは橋が2つ架かっており、セブ市内へ1時間未満で行ける距離です。
マクタン島には工場が多くあり、日系企業の場合などは日本オフィスとのやり取りや、フィリピン人を管理する仕事になります。
もう1つはセブ市内です。
セブ市内には広範囲で求人がありますが、もっとも求人が集まっているのは巨大商業施設(アヤラモール)がある「セブビジネスパーク」と、インフラが整っている「ITパーク」です。
どちらの地域が良い?
マクタン島とセブ市内、どちらも良い点があります。
マクタン島はビーチに近く、のんびりした雰囲気が特徴です。逆にセブ市内は経済の発展が見受けられる場所で、様々な商業施設などもあり、生活に便利です。
セブ島で日本人向け求人が多い職種
語学学校スタッフ
一番求人が多いのは語学(英語)学校です。語学学校といっても、オンラインに特化した学校と、英語留学を専門とする通学タイプの学校に分かれます。
オンラインに特化した学校では、先生のスケジュール管理や日本人生徒への対応などが主な業務です。オンラインで有名な「DMM英会話」や「Native Camp」の求人もよく見かけます。
留学の方は「SMEAG(エスエムイーエイジー)」や「QQイングリッシュ」などが大手の学校で、どちらも必ず日本人サポートスタッフが常駐しており、そういったポジションの求人もよく見かけます。
IT技術者、Webデザイナー
語学学校に続いて多いのは、アメリカ資本の会社や日系会社でのプログラマーやIT技術者の求人です。また、語学学校でも一般の会社でもウェブデザイナーの募集が多くあります。
フィリピンのウェブ関係の教育機関は日本と比べて劣っているので、こういった人材が育ちにくい環境にあるためです。
日系企業であれば、ウェブ周りが日本語だったり、上司が日本人であったりするため、日本語を使えるウェブデザイナーなどは重宝されます。
セブ島で働く場合の給与や待遇
月給の目安
前述のフリーペーパーCebu Potに記載されているものは、一般職で月55,000ペソ(約126,500円)が相場です。
高くはありませんが、Cebu Potに載っている求人の多くは日本人スタッフが面接をしたり、人事を日本人が行っていたりするので、高い英語スキルが求められることはありません。
逆に、REERACOENが扱う求人はスキルが必要とされるものが多く、特にITの技術系になると月80,000ペソ(約184,000円)から100,000ペソ(約230,000円)といったケースがあります。
福利厚生
最近のセブ島求人を見ていると、会社の寮や借り上げてあるコンドミニアムの提供があり、住居に困らないものがよくあります。
また、ビザサポートについても会社で行っているところが大半です。求人情報にビザの記載がない場合は必ず面接等の際に確認しましょう。
マニラとの条件の違い
首都マニラと比べると、マニラの方が2割ほど給料は高いですが、住居などの生活費はセブ島の方が有利です。東京に住んで仕事をするか、都心から少し離れて仕事をするかというような違いです。
フィリピン人の給与相場
最後に、フィリピン人の給与相場を紹介します。
高卒と大卒の違い
まず、高校卒業程度(18歳くらい)で職に就いた場合は月6,000ペソ(約13,800円)ほどです。生活するのがやっとのレベルで、ほとんどの人が家族と暮らしています。
次に、大学卒業(22歳くらい)では月10,000ペソ(約23,000円)が一般的です。コールセンターや英語教師など、海外企業が関係している場合はさらに2,000ペソから5,000ペソ(約4,600~11,500円)ほど高いですが、それでも日本円に換算すると月30,000円前後です。
外国人は高給取り
ご存知の方も多いでしょうが、フィリピンは貧富の差が激しく「富裕層1割、貧困層9割」とも言われています。そのため、国が出している平均所得はあまり参考にはならないかもしれません。
このような事情から、日本人には安く感じられる初任給50,000ペソ(約126,500円)というのも現地の人からするとかなりの大金であり、外国人は高給取りというイメージがフィリピンでは抜けません。
まとめ~日本にいても情報収集は可能
セブ島の求人には、語学学校や一般企業のホームページからも直接応募することができますが、セブ島に行ったことがない人も安心して職を探すには求人サイトなどがおすすめです。
現地から求人傾向をお伝えしましたが、日本からでもインターネットで職を探し、パソコンのアプリで面接ができる時代になりました。事前に様々な情報を調べることが可能なので、しっかり準備して後悔のないよう職探しをしてください。
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