ドイツ・ライプツィヒの公共交通機関解説!電車や路面電車、バスを利用して快適な生活を

ドイツの駅 ドイツ生活・移住

ライプツィヒ市内は凹凸のない土地柄なので、自転車を利用する人も大勢います。しかし寒さの厳しい冬や、短いけれど灼熱の夏など、通勤や通学で体力を奪われては本末転倒です。

車社会のドイツですが、市内で生活するのであれば、縦横無尽に走る路面電車(Straßenbahn)やバスを利用すれば、駐車場を探して遅刻、なんてことにもなりません。

この記事では私が通学に路面電車を使っていた時の実情と、週一日程電車やバスを使う現状をお伝えします。

トラム、バスのチケットの選び方

券売機

利用人数がある程度いる停留所には乗車券の発売機があります。利用できるのは10セント以上のコインと10ユーロ紙幣まで、銀行のカードも使えます。

朝の忙しい時間に「あの自販機で買えばいいか!」とタカをくくっていると、夜のうちにはしゃいだ若者や酔っぱらいに破壊されていて利用できなくなっていたりするので、時間に余裕がない時のために事前にチケットを購入しておくといいでしょう。

トラムの中にも自販機はありますが、車内ではコインしか使えない上、購入時の時間がプリントされるので、その乗車でしか使えません。

券売機

写真は停車駅に設置してある乗車券販売機の画面です。車内の販売機の画面は小さいので多少異なります。1日券や4枚綴りの券は車内では買えないので注意しましょう!

まず行き先のゾーンを確認します。ライプツィヒ市内であれば、ほぼ全域が110ゾーンです。行き先の駅が他のゾーンになっていたら2ゾーンチケットを購入します。

例えば、現在私が住んでいるゾーンは147ゾーン、そしてライプツィヒは110ゾーンなので2ゾーン、と思いきや、168ゾーンを通過するので3ゾーンチケットを買わないといけません。

1ゾーンの1乗車は2.60セント、4駅までの短距離チケットは1ユーロ90セントです。(1ユーロは約131円。2018年3月現在)

6歳以上の子供や大型の荷物、自転車、犬は1乗車1ユーロ20セントします。4乗車できるチケットは10ユーロ40セント…まったくお得になっていません。去年までは50セントくらいお得だった気がしたのですが、いつの間にか値段設定が変わっていました。

ちなみに私がライプツィヒに来た2010年当時は1乗車で2ユーロ10セントでした。往復で1ユーロも上がっていますね。一日3乗車以上するのなら1日券は7ユーロ40セントなのでお得です。

毎日トラム、バスを利用することが確実なら定期券の購入をお勧めします。1ゾーンの1ヶ月定期券は75ユーロ80セントです(2018年3月現在)。

チケットオフィス

月額定期や1ゾーン以上のチケットも自販機で購入できます。が、ややこしくて訳がわからなくなったらライプツィヒ中央駅(leipzig Hauptbahnhof)前にあるチケット売り場のカウンターで買いましょう。

路線上の本屋さんや新聞やさんでもLVB Ticketのサインがでていれば購入できますが、どの店員もさほど詳しくないので一緒に迷うだけになります。

しかし、このチケットカウンター、観光客の多いシーズンになるとものすごく混みます。夏は日傘、冬は完全防寒して挑む事をおすすめします。

スマートフォンでチケットを購入

私は利用したことがありませんが、スマホでチケット購入もできます。ライプツィヒ、隣接するハレ、ウムランドの町の電車、Sバーン、トラム、バスの共通チケットが購入できます。チケットを失くす心配がないので便利ですね!

ライプツィヒの公共交通サービスアプリ、easygoのサイト(http://www.myeasygo.de/)はこちらです。

路面電車、バスの利用方法

チケットマシーン

トラム、バスはチケットを事前購入して車内でチケットを上記写真にある機械の口にいれ、乗車時間をスタンプします。

1ゾーンの乗車時間は1時間、その間なら乗り換えてもオッケーです。しかし、乗り換えて折り返し、出発地方向に戻る路線に乗るのは違反になります。1時間で買物して家に戻れる!と思っても往復分のチケットが必要です。

乗車率の高い時間に手に機械を持ったチケット点検の係員が乗り込んでくる事があります。この時になんらかの理由があっても有効なチケットを持っていないと罰金になります。

  • 小銭の持ち合わせがなかったから
  • 初めてで使い方がわからなかったから

なんていう理由は全く受け付けてくれません。身分証明書を提示し、現金、もしくは後日振り込みで罰金を支払うことになります。現在の罰金の額はおおよそ40ユーロで、自転車や大荷物を持っているとその分罰金が高くなります

また、トラムやバスの車体や自販機の破損は10,000ユーロの罰金です。軽い気持ちで落書きなどはやめましょう!

唯一罰金が免除されるのは、自販機が故障していた場合です。乗車駅の自販機、乗車したトラム、もしくはバス内の自販機が故障していた場合は罰金を払う必要はありません。

もし、それでも罰金だと言われたら現金での支払いは避け、後日郵送されてくる支払い書に「何月何日、◯◯駅/◯番線の車内 のチケット販売機が故障していました」と書いて返送しましょう。

電光掲示板

だいたいのトラムでは次の降車駅と乗り換え情報が車内の電光掲示板にて確認できます。時たま出くわす、レトロな風貌のトラムには電光掲示板はついていません。さらに走行してる時の音がうるさいので車内放送は全く聞こえません。

どのトラムでも最後尾には自転車、バギーや優先車向けの車両がついています。このような車両にはほぼ電光掲示板がついています。

時刻表はあくまでも目安に

時刻表

日本の電車、バスは定刻に来る事がほとんどですが、きっちりしてると言われるドイツでも、日本ほどの定刻運行ではありません

電光掲示板が消えていたり、ネット、電車内に張り紙で数日掲示していただけで、今日は工事中なので運行していないなんてこともよくあります。

ライプツィヒ交通機関のLVB公式サイトにて運行状況を確認することもできますが、ある停車駅で全員がいきなり降車するときは、その電車はそこまでで、本来の目的地まではバスが代行していたりするので、周囲の状況をよく見ましょう。

車内放送で「この駅までで、〜行きは何番に乗り換え、もしくは〜通りに仮バス停ができています」と流れることがあります。

路面電車なので、車との事故で一台がつっかえるとその他の電車は身動きがとれません。私はトラム通学をしていた時、多くて月3、4回はなんらかの事情で運行していなかったり待たされたりしたので、最終的に悪天候でなければ自転車通学にしました。

ライプツィヒ公共交通機関、通称LVBのホームページ(https://www.l.de/)はこちらです。

まさかの連発があるので移動手段を一つだけに頼らない

電車

ドイツではさまざまな活動やデモが毎週あります。在留届を出していれば大使館、領事館から「今週はここでこんなデモがあるので気をつけてください」というメールが頻繁に来る程です。

私は実際危険な目にあったことはないですが、通勤、通学の電車のケーブルが燃やされて、修復までの数日間はやたら時間のかかる代行バスになったりします。

デモの参加者を減らそうとして誰かが電車のケーブルに火をつけた、とか聞きましたが、ドイツは車社会です。まったく迷惑な話ですが、こういうことが1回どころが結構頻繁にあります。

大事な予定があるときは、時間に余裕をもって、そしていざと言うときのために何通りか交通手段を下調べしておきましょう

ライプツィヒ内の移動なら自転車のほうが確実?

自転車

6ヶ月通った語学学校で、私が定期を購入してトラム通学をしたのは冬期の2ヶ月だけでした。ライプツィヒ内の多くの主要路線には自転車道があり、凹凸のない土地なので割と楽に移動できます。なので自転車を活用していました。

なにしろ事故や事件などの都合で足止めを食う事がないので、自転車移動は気が楽でした。

雪が降り始めた11月でも昼間は自転車、帰り道はトラムに自転車を乗せて通学していましたが、自転車料金が取られるならば往復トラムにして定期を買った方がいいかな、とトラム通学に変えました。

変えて実感、やはり冬は無理せず暖房が整備されている場所を渡り歩いた方が、体力を温存できますね。

電車もバスも、ショッピングモールも工具屋さんでも犬はOK!

犬

口輪をする、ちゃんと繫ぐ、など規定はありますが、特に盲導犬などでなくともドイツのバス、電車では犬の乗車が許容されています

小型犬などは口輪をしていませんし、中には「うちの犬は口輪きらいだから」と堂々と違反している人も。犬の乗車料金は大型荷物料金か、犬料金があるので、地方線に乗るときは確認しましょう。

まとめ

上手に地元線を乗りこなせるようになると、時間の節約に繋がります。また、人懐こいライプツィヒの人はよく話しかけて来たりするので、トラムの中は不思議な出会いの場です。

電車は東西南北に、バスはその間を繫ぐ様に運行しているので一度慣れてしまえばどこにでも気後れせずに出かけられます。

ライプツィヒでの滞在をより楽しむための手段として、電車、バス、トラムにも是非乗ってみてくださいね!

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