「ドイツで就職したい」と思っても、一体何から始めればいいのか、どうやって就職先を探したらいいのか迷われることもあると思います。
私自身はドイツで2010年と2018年の2回就職活動を行い、どちらも内定を受けることができました。
これからドイツで就職活動を考えている方の参考になるように、自分自身の経験も踏まえて、ドイツで就職活動をしている日本人がよく使う求人サイト、そしてドイツ人がよく使う求人サイトをご紹介します。
【海外求人をチェックしたい方はこちら】
- リクルートエージェント(未経験から幅広く求人を探す)
- LHH転職エージェント(全世界から幅広く求人を探す)
- JAC Recruitment(海外勤務・外資系を狙う年収600万円以上の方向け)
ドイツのビザの種類を把握する
ドイツで就職を考える際にまず初めに考えないといけないのは、自分が持っているビザと、自分に可能な仕事形態を明確にすることです。
日本から仕事を探す場合はビザのサポートがある企業、すでにドイツに滞在している場合は、持っているビザで働ける企業など確認する必要があります。
ビザの種類
ビザには、語学学校生ビザ、大学生ビザ、配偶者ビザ、1年限定で働けるワーキングホリデービザ、就労ビザ、永久ビザなどがあります。
例えばすでにどのような仕事もできる永久ビザを持っている方は、自分と相手企業の希望に合わせて給与も仕事形態(フルタイム・ハーフタイム・パート・成果報酬等など)も自由に決めることができます。
ビザの確認
就労ビザがない人、または就労ビザがあってもまだ勤続年数が浅く「現在勤めている企業のみ就労を許可する」という制限付きのビザの人は、就職先に就労ビザを取得してもらわなくては働けません。
パートでは就労ビザは取得できません。ハーフタイムでも個人の家族構成、家賃の金額等などによって個人個人で条件が違うため、担当者と労働局間で条件の合意が必要です。
これは個別に行わなくてはならず、かなり時間もかかりそのうえ難しいケースも多いので、多くの企業はフルタイム以外の就労形態を受け付けません。
就労ビザを取得するならフルタイム勤務
フルタイム募集の場合でも、ビザのサポートの用意がない企業もあります。ご自分が永久ビザを持っていない場合は、就労ビザの条件を事前に確認してから応募する企業を検討しましょう。
ドイツでの転職活動の流れ
ドイツでの転職活動の流れは以下の通りになります。
- 求人を探す
- (無料の転職エージェントに登録する)
- 面接
これから紹介するドイツ転職で使えるサイトを紹介していきます。一つのサイトで探すのではなく、複数のサイトを活用して根気よく求人を探すことがポイントです。
人気の求人は競争率が高くなりますので、少しでも気になったら応募してみましょう。
まずは話を聞いてみるだけでも、転職のコツが掴めてきます。
日本の大手転職サイト2選
リクルートエージェント
日本の転職エージェントであるリクルートエージェントを使う理由はサポートがしっかりしているからです。
求人数自体は多くなりませんが、プロのキャリアアドバイザーから直接話を聞けたり、履歴書の添削、給料の交渉まで行ってもらえます。もちろん全て無料で使えます。
非公開求人なども多いので登録は必須です。
- リクルートエージェント(未経験から幅広く求人を探す)
JAC Recruitment
JAC Recruitmentは海外に複数の拠点があるエージェントになります。
主に外資系や駐在案件を扱っており、年収600万円以上の求人を探している方におすすめの転職エージェントです。30代以上の方でキャリアアップを狙う方は登録必須です。
- JAC Recruitment(海外勤務・外資系を狙う年収600万円以上の方向け)
ドイツ現地で求人を探せるサイト3選
以下のサイトはインターネットで名前を検索すればすぐに見つかります。求職している人は、常に求人内容をチェックし、自分のスキルにあった職にどんどん応募するのがいいと思います。
応募方法は、私は100パーセントメールでやりとりを行いました。求人内容は、エンジニア・通訳・事務職・営業職・ホテルや飲食業と多岐にわたっています。
ドイツニュースダイジェスト
ドイツに住んでいる人のための日本語のフリーペーパーです。すでにドイツに住んでいる人向けの情報サイトになります。
日本語教師、エンジニア、営業アシスタントなどを募集しています(2021年現在)
MixB(ドイツ)
掲示板のMixB(ドイツ)でも求人を掲載しています。日本食のスタッフ、引越し作業スタッフなどのアルバイト契約の求人が多いです。
転職向きではないので、アルバイトを探したい人におすすめのサイトになります。
キャリアマネジメント
例えば私の場合は、メールのやりとりだけでなく、担当者が私の住んでいる地域まで出張に来た際に直接1度お会いしたり、履歴書のアドバイス、面接直前には電話アドバイスもありました。
ドイツ人が使う求人情報サイト2選
日本語で書かれたサイトに限らなければ、その他の就職情報サイトもたくさんあります。
試しにグーグルでjobbörse(直訳すると「仕事市場」のような意味です)と検索するといくつもの求人情報サイトが出てきます。検索で出てきた求人サイトを順番に見てもいいのですが、こちらでいくつかご紹介します。
Zeit
こちらはドイツ大手の週末発行の新聞『Zeit』が運営しているオンライン求人サイトです。ドイツ全土の求職情報が載っています。
求職者は自分で興味のあるワードやジャンルを登録しておくと、新しい求人が出たときにメールで連絡がくるようになっています。
ドイツの労働局
こちらはドイツの労働局が出している求人情報サイトです。ここに載っているのは、ドイツで推奨されている給与基準をクリアしている求人ばかりなので、求職者にとっては安心です。
失業して失業保険受給者はここに自分の求職情報を載せることもできるので、条件があえば企業の方からオファーが来ることもあります。
ドイツで奨励されている給与基準とは
上で述べた「ドイツで推奨されている給与基準」が具体的にどれくらいなのか気になる方もいると思います。
実のところ業種・勤続年数・各州ごとなどあまりにも多岐に分かれており、しかもこれらの基準を取り入れている企業ばかりではないので、大抵は自分が該当する分野を参考程度に確認するくらいです。
しかし外国人にとってビザを取得する際は、これらの数字が労働許可取得の基準になります。まだ永久ビザを所持しておらず、労働許可が必要な人はこの数字が参考になります。
まず、業種ですが、 以下のリンクを見ていただければわかりますが、卸売・小売り・医者・個人店などの業種 約40種類に分かれています。
その中から例として1つ、卸売業用の給与基準をみてみます。40種の中のたった1つの業種で、各州ごと、勤続年数ごと、月給、時給など、33ページにわたる情報があります。同じ職種でも州によってもかなり違いがあるのがわかります。
専門性・地域制のある求人サイト5選
その他、研究職など専門性のある職種に特化したサイト、または地域に密着した求人サイトもあります。
特別に日本と関係ある求人が載っているわけではないので、ビザの心配のないドイツ人のライバルと争わなくてはならないですが、求人数が多いのでドイツではどのような職種があるのか、見ているだけでも役に立ちます。
以下のサイトは、すべて実際に利用しているドイツ人からお勧めされたサイトです。 私もすべてのサイトを試したわけではありませんが、自分にピッタリの職種を見つけたときは応募してもいいと思います。
jobsuma
このサイトは主に学生や卒業生・若手専門家に向けての研修やインターシップなどの情報が載っている、求人検索エンジンです。学術・研究系の経験を積みたい方用のサイトです。地域別に検索することもできます。
このサイトはハンブルクで設立された求人サイトです。単に求人だけではなく、イベントやセミナー、メッセなどの情報収集もできます。このサイトは私の今までのスキルを知ったドイツ人にお勧めされました。
kimeta
”決めた”というアルファベットから推測できるように、翻訳・顧客サポート・日本語でのリサーチアシスタントなど、他のサイトと比較して日本に関係した求人が多いです。以前日本学を専攻していたドイツ人にお勧めされました。
meinestadt
このサイトは地域に特化したサイトです。自分が仕事を探している都市名を入れるとその都市の求人が出てきます。ご家族の関係などでどうしても決まった地域で仕事を探している時は、このサイトが役に立つと思います。
ヘッセン州の教職用求人サイト
こちらは教職用に特化したサイトになります。人に教える仕事を探している人は、このサイトを見ると興味のある求人を見つけることができます。このサイトはヘッセン州の教職用求人サイトです。
まとめ
いくつかのドイツでの就職用サイトをご紹介させていただきました。ひと口でドイツで就職と言っても、各個人の持っている背景やスキルはさまざまです。
どのような職種を希望しているのか、そのためのスキルはすでに持っているか、それともドイツで専門の学校に通いマイスターの資格をとるなど、研修から勉強したいのか、言語のスキルの有無、ある場合ドイツ語なのか、英語なのか。
求人の選択肢はたくさんあります。特別なスキルや言語知識がないと絶対に仕事が見つからない、というわけではありません。
実際に私を含め、周りでもさまざまな背景を持った人がドイツで仕事を見つけて生活しています。自分の現在のスキルと希望を冷静に判断・検討し、自分にあった方法を試してみてください。
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