日本では妊娠すると「5ヶ月目の戌の日に腹帯をもらって安産祈願」をしたり、出産後は「お宮参り」をしたりと妊娠/出産にまつわる様々なイベントがあると思います。
アメリカでは、どんな赤ちゃんのイベントがあるかご存知ですか?
それは出産前に開催する「ベビーシャワー」という一大イベントです。
アメリカで生活していると、このベビーシャワーに招待される事もありますし、妊婦側として参加する可能性もあるかもしれません。
今回はベビーシャワー(妊婦側として参加)を開いてもらったので、知っておきたいルールや慣習、ベビーシャワーとはそもそも何なの?をご紹介したいと思います。
そもそもベビーシャワーって何?
ベビーシャワーとはアメリカで発祥した妊婦さんと赤ちゃんの為のお祝いパーティーです。
「シャワーのようにみんなの愛情が赤ちゃんに注がれますように」という意味と「シャワーのようにたくさんのプレゼントで埋め尽くされる」という両方の意味合いがあり「ベビーシャワー」という名前がついています。
このベビーシャワーでは
- 経験者からお産や育児のアドバイスをもらう機会になる
- ゲストから様々なベビー用品をプレゼントしてもらえるので安心して出産に望むることができる
といったメリットもあります。
産まれてくる赤ちゃんの性別でデコレーションが違う
生まれてくる赤ちゃんが男の子か女の子によって、会場のデコレーションもブルー系にするのかピンク系にするかなどで盛り上がります。
今回は、性別は生まれるまで病院で聞かないことにしているので、黄色や白を基調とした中性のデコレーションです。
ベビーシャワーはどのタイミングでやるの?
ベビーシャワーの日程は、出産予定日に近くしてしまうと赤ちゃんが早く誕生してしまった場合にパーティーが出来なくなってしまいます。
赤ちゃんがまだお腹にいる間に開催され、妊婦さんが安定期に入ったら日程を調整し、盛大に開催します。
みんなで楽しくお祝いすることで妊婦の妊婦鬱/マタニティーブルーを解消するという理由もある様です。ナイーブになっている妊婦さんを励ますパーティーだなんて、とても優しい習慣ですよね。
ベビーシャワーを出来るのは1回だけ?
一度の出産につき一回の開催とは限りません。何回でも開催して良いのです。
ここからもアメリカ人のパーティー好きが伺えます。家族だけのパーティー、親しい女友達だけでのパーティー、職場でのパーティーと何度もする方もいます。
また、初めての赤ちゃんに限らず、第2子、第3子の誕生の時もベビーシャワーが開かれます。
誰が主催するの?
ベビーシャワーの当事者である妊婦や、妊婦と近すぎる親族(実両親、義理両親、旦那さん、妊婦の兄弟、旦那さんの兄弟など)は主催者にはならないのが慣習です。
友人や同僚、親戚が主催者になり、招待状を送るところから仕切ってくれます。
男性も出席するの?
元々は大人の女性だけでお祝いしていたパーティーです。
かつては男性や子どもはお留守番だったのですが、近年は妊婦の旦那さんはもちろん、会社の同僚や幼なじみ、親戚も出席するなど、男性・子どももウェルカムな風潮になっています。
最近のベビーシャワーでは男性をはじめ、子ども達も招待し、とても賑やかなパーティーになります。
今回はキッズも含めると30人弱のゲストが出席し盛り上げてくれました。
どんな事をするの?
会食、プレゼントオープンタイム、ゲーム、クラフトワークショップなどをして楽しみます。
妊婦さんへプレゼントタイム
プレゼントオープンタイムが最も盛り上がるところです。日本ですと産後祝いで贈り物をするのが一般的ですが、アメリカではベビーシャワーでプレゼントを贈ります。
ゲストが持ち寄ってくれたプレゼントを妊婦がひとつひとつみんなの前で開けていきます。
プレゼントは事前に妊婦が希望するものを聞き、送る事が多いです。以前は自分たちが欲しいものを招待状に記載しておくのが慣習だったようですが、近年はAmazonやベビザラス等のウィッシュリスト(欲しいものリスト)を活用するのが一般的です。
ゲームタイム
ベビーシャワーではゲームをしたりして楽しみます。例えば、赤ちゃんの性別が秘密であれば性別を予想したり、名前を秘密にしていれば、名前の予想ゲームをしたりしてゲームを楽しみます。
目の色や髪の色なども予想項目に入っていてとても面白いですよ!いったい我が子の目の色は何色になるのかワクワクしてしてしまいますね!
赤ちゃんが誕生したら、予想が最も近かった人に賞品を送る予定です。
ワークショップ
ゲストの子ども達が飽きないように、こども参加型のワークショップを開きます。
今回はシンプルな赤ちゃんの洋服やよだれかけに、各々気に入ったワッペンをアイロンでつけてもらうというクラフトです。それを最後に妊婦(今回は私)にプレゼントしてくれました。
プレゼントはAmazonウィッシュリストを活用せよ!
最近のベビーシャワーのプレゼントはAmazonのウィッシュリストを使うことが主流です。では、このウィッシュリストとはどんなものなのでしょう?
ウィッシュリストとは「欲しいものリスト」のことです。ネット上で欲しいものを選んでリスト化しておくことで、プレゼントを送る人がそこから選んで商品を購入出来るシステムです。
先に誰かがそのアイテムを購入すると、他の人は買えなくなるようになっているので、同じプレゼントを2つもらってしまったという失敗もおきません。
受け取る側(妊婦)がすること
- 欲しいものを考える
- ネット上で検索して欲しいものを選ぶ(私の場合はAmazonを使用)
送る側がすること
- 送りたい人(妊婦)のウィッシュリストをみる→Amazonで妊婦の名前を検索するとヒットするようになっています
- リストから送りたいものを選ぶ
- ネット上でその商品を注文
リストには妊婦が選んだ様々なアイテムが並んでいるので、その欲しい物の中から送り手の好みもプラスして選べるのが楽しいです。
アメリカではこの方法でクリスマスプレゼントも購入する事が多いです。プレゼントをたくさん贈る習慣がある国ならではの発展したシステムではないでしょうか。
実際にもらったプレゼント
赤ちゃんの服などベビー用品が盛りだくさんになりました。
会場はどんなところ?
妊婦の自宅、レストラン、主催者宅、公園、イベント会場貸し切りで結婚式並みに豪華にやるなど、人によって様々な形態のベビーシャワーがあります。
食事はアメリカンな卵やハムを使ったキャッセロールディッシュ2種(陶器の大きめの器に入った食事をアメリカではキャッセロールと言います)と巻き寿司数種類、サラダ、フルーツポンチ、ケーキ等などです。
一般的に主役の妊婦は準備に参加しないことも多く、主催者サイドが段取りも含め、食事等をすべて仕切ってくれます。
ブランチ派?それともカクテルパーティー派?
ブランチかカクテルパーティーのいずれかのスタイルでベビーシャワーをする事が多い様です。
ブランチ開催の場合
ブランチは11時くらいからスタートするので、明るい時間にみんなが集まってパーティーできます。ゲストに子ども達も招きたいときはこちらがおすすめかもしれません。
休みの日にベビーシャワーをすることがほとんどなので、その日の午後解散することで夕方からは残りの休日を各自エンジョイできるのもいいですね。
ブランチとはいっても昼間からお酒を飲みます。(もちろん妊婦はアルコールは頂きません)
カクテルパーティーの場合
カクテルパーティーとしてベビーシャワーをする場合は16時くらいからスタートします。この場合もディナーとまではいきませんが軽食を準備し、カクテルも様々な種類を用意する事が多いです。
カクテルパーティーはどちらかというと大人メインのパーティーなことが多い印象です。
ミモザやブラッディーマリーといった飲み易いカクテルが用意されている事が多いです。我が家の場合はこれにビールも追加しました。男性陣にはビールがやっぱり人気です。
ミモザ:
シャンパンベースのカクテルです。シャンパングラスにオレンジジュースと混ぜて出来上がり。スパークリングワインで作ることもあります。
ブラッディーマリー:
アメリカ人が大好きなブランチのカクテルといえばコレ!!的な飲み物です。
ウオッカベースのカクテルで、トマトジュースと混ぜて作ります。セロリなどの野菜スティックを飾る事が多いです。塩、胡椒、タバスコ、ウスターソースなどの調味料で味をつけることもあります。
はじめは抵抗がありましたが飲んでみると結構美味しいです!
まとめ
ベビーシャワーが終わると妊婦からゲストに感謝状が届き、一大イベントが終了となります。
アメリカのベビーシャワーの習慣をご紹介しました。
たくさんの人に祝ってもらい、ハッピーな気分になるのは勿論、欲しい赤ちゃん用品がもらえるので妊婦の立場としてはいい事ずくめのパーティーです。
今後ベビーシャワーに招待させる機会があったら、めいっぱいお祝いする側でも楽しんでみたいと思います。とても華やかで幸せいっぱいのパーティーなので日本でも今後浸透してくるかもしれませんね。
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