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台湾の外食で朝から元気!台湾人が昔から食べるおすすめの朝食とは

朝食

台湾人は日本人に比べて朝早くから行動します。学校では7時30分から遅くても8時前には席に着かねばなりません。会社も同じく8時から始まるところも多いのです。

それに加えて、台湾では共働きの夫婦が多いので、大人も子供も家で作った朝食をゆっくり食べる時間がなかなか持てません。

そんな台湾では外食産業が盛んなので、朝から外食するのは当たり前です。いつも活気で溢れて元気な台湾人は、果たしてどんな朝食を食べているのでしょうか?いくつかご紹介したいと思います!

目次

豆漿(ドウ・ジャン)、鹹豆漿(シェン・ドウ・ジャン)、米漿(ミー・ジャン)

食べ物

豆漿(ドウ・ジャン)、鹹豆漿(シェン・ドウ・ジャン)、米漿(ミー・ジャン)

豆漿

写真の右下にある豆漿とは豆乳のことです。台湾では無糖もしくは砂糖入りのものが選べ、また、温度も冷たいものから熱いものまであります。

日本のスーパーで売っているような、豆乳独特の匂いは全くありませんが、お店によっては焦げた味がするところと、しないところがあります。

私が初めて焦げた味の豆漿を飲んだ時は、「失敗品?」とまで思いました。その位しっかりと焦げた味がついています。でも実は、わざと焦がして香りをつけているのです。

というのも、豆漿は作る時にお鍋の底をずっとかき回す必要があり手間も時間もかかります。昔、台湾で豆漿を売るお店の人は、他の朝食も同時に調理する必要があり忙しかったので、ほとんどの人がうっかりお鍋の底を焦がしていました。

そのため当時は豆漿と言えば、当たり前のように焦げた味がするものだったのです。そして今でもお年寄りにはこの昔懐かしい味が好まれることもあり、わざと焦がして香りをつけているお店が存在するのです。

鹹豆漿

それから台湾の朝食と言えば、もう1つの豆漿があります。鹹豆漿という写真左下のものは、飲み物というよりもスープに近い感覚で、スプーンを使って食べるものです。

お椀にザーサイや干し蝦などの具、そして酢やラー油などの調味料も入れ、そこに熱い豆漿をかけると柔らかい豆腐のように凝固します。

その酸っぱくて少し辛い味が台湾に住む人々だけではなく、観光で訪れる日本人にも好まれます。

また豆漿と鹹豆漿には油條(ヨウ・ティアオ)と呼ばれる、小麦粉を揚げて作った棒状のものを入れて食べることが多いです。サクサクとした歯ざわりの油條は中に入れると水分を吸って、まるでパンのような、ふわふわとした食感に変わります。

米漿

上の写真にあるこげ茶色の飲み物は米漿というものです。お米とピーナッツを使用して作ったもので、豆漿と同様に冷たいものと熱いものが選べます。

水のようにさらっとしているわけではなく、わずかにとろみがある口当たりで甘くて飲みやすいので、台湾の子供にも人気がある飲み物です。

台湾で朝食を売っているどのお店でも、砂糖入りのものだけが売られているので、残念ながら私は未だかつて無糖の米漿を飲んだことがありません。

鍋貼(グゥオ・ティエ)

鍋貼(グゥオ・ティエ)

日本で言う焼き餃子です。「朝食で餃子か!」と昔私は思っていましたが、今では朝昼晩といつ食べても不思議ではない、台湾の食べ物の1つになりました。

中身の豚肉とキャベツの味がしっかりついているので、そのまま食べても充分美味しいのですが、人によっては醤油にとろみをつけたようなものや、辛いたれをつけて食べます。

それぞれの店で胡椒の利き具合や味付けが若干違うので、色々と食べ比べたり、自分の好きな味付けをしているお店を発見するのも面白いです。

また、鍋貼や水餃(スェイ・ジャオ)という茹で餃子を売っている専門店に行くと、キムチ味、カレー味などの別の味付けの鍋貼も食べられます。

韭菜盒(ジョウ・ツァイ・ハー)

韭菜盒(ジョウ・ツァイ・ハー)

韭菜とは日本にもある野菜のニラの事です。表がさくっとした歯ざわりの皮の中に、ニラ、春雨、いり卵、そして豆干(ドウ・ガン)と呼ばれる豆腐を凝縮したような食べ物が、全て小さく切られて入っています。

中身のメインはニラなので、私のようにニラ好きの人にはたまりません。塩と胡椒だけのような味付けであっさりしていますが、口当たりは少し油っぽいです。

朝食以外でも、おやつなどで食べることがあります。韭菜盒の中身のニラもそうですが、台湾人はニンニクなど匂いが強い食べ物も平気で朝から食べます。そしてこれが、台湾人の元気の源ではないかと私は思っています。

しかし、これらを食べた後の口臭が気になりますよね?でも私は今までほとんど他人の口臭が気になったことがなく、家族にも聞いてみましたが同じ答えでした。

実は高温で調理することと、たんぱく質が豊富な飲み物やお茶を一緒に飲むことで、それらの匂いが抑えられるからです。確かに韭菜盒も鍋貼も高温で焼いていますし、たんぱく質が豊富な豆漿を一緒に飲んでいます。

饅頭(マン・トウ)

饅頭(マン・トウ)

饅頭(マン・トウ)

蒸しパンです。全く甘くないものもあれば、砂糖や黒砂糖が入って少し甘いものもあります。決して食感がぱさぱさしているわけではないのですが、これを食べている時は豆漿のような飲み物が欲しくなります。

テイクアウトする時には熱々の饅頭をビニール袋に入れてくれるため、手を汚すことなく片手で食べられ、仕事や勉強をしながらでも食べやすい朝食です。

私はこれだけでは栄養が足りないと思うので、荷包蛋(ハー・バオ・ダン)という目玉焼きや、蔥蛋(ツォン・ダン)という青葱入りの卵焼きと一緒にオーダーするようにしています。これらを饅頭の間に挟んで食べても美味しいです。

飯糰(ファン・トゥワン)

飯糰(ファン・トゥワン)

飯糰(ファン・トゥワン)

飯糰(ファン・トゥワン)

台湾版のおにぎりです。中に油條、肉鬆(ロウ・ソン)と呼ばれる乾燥肉、ザーサイをもち米で包みます。

もち米のもっちりさと、油條のカリっとした歯ざわり、そして、ザーサイのこりこりとした3種類の食感のミックスは格別で、台湾人の食に対するレベルの高さが分かる1品です。

適度な塩加減が利いているので、日本のおにぎりと同様にそのまま食べます。さすがに使用しているお米がもち米だけあって、1本食べた後はお腹にずっしりと来る感じがします。こちらもビニール袋に入れてくれるので、手を汚さず食べられる朝食です。

まとめ

我が家でもそうですが、台湾に住む人々は忙しくて家で朝食が準備できなくても、栄養がある朝食を外で買うことができます。

今回ご紹介した、2種類の豆漿と米漿、鍋貼、韭菜盒、饅頭、飯糰は、朝食を売っているお店で台湾人がよく食べているものです。台湾には他にも朝から元気が出そうな朝食がまだまだありますので、また別の機会にご紹介したいと思います。

忙しいとつい朝ごはんを抜いてしまいがちですが、忙しい毎日だからこそ朝食をしっかり食べるようにしたいものです。

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この記事を書いた人

学生時代はハワイに留学。帰国後は航空会社で働き旅を楽しんでいましたが、ネイリストになりたくて退職。
結婚のため台湾に移住した後は、息子2人のママをしながら夢を持ちつつ楽しくライターをやっています。

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