台湾内で現在地下鉄が通っているのは、実は台北と高雄だけなのです。バスはどの都市でも運行していますが、初めて来た人にはバスの路線はわかりづらく、中国語が話せないと乗りこなすのは難しいです。
台湾の地下鉄は安い上に安全で、外国人にもわかりやすいので便利ですよね。高雄も地下鉄で、空港を含め、ほとんどの主要スポットに簡単にアクセスすることができます。
また、日本と同様にICカードがあるので、毎回切符を買う必要もなく、チャージをして改札でタッチするだけで楽に乗ることができます。そんな便利な高雄の地下鉄の利用方法についてご紹介します。1元=3.7円
高雄の地下鉄(MRT)の概要
台湾では地下鉄は「捷運(ジィエユン)」またはMRTと呼ばれています。多くの主要観光スポットはもちろん、高雄国際空港、他都市とを結ぶ鉄道駅、新幹線の駅にもアクセスしているので観光にも大変便利な交通機関です。
地下鉄の路線図
高雄の地下鉄の路線図は南北に走る紅線(レッドライン)、東西に走る橘線(オレンジライン)とシンプルでわかりやすいです。
運行時間
運行時間はおおよそ6:00から24:00で、間隔も5~10分おきと頻繁に運行しており、時刻表もあります。高雄の地下鉄は3両編成と短いですが、日本のラッシュほどの混雑に出くわしたことはありません。乗車料金は20~60元(約72~220円)です。
地下鉄(MRT)以外の電車「輕軌(チングゥイ)」
輕軌(チングゥイ)の概要
地下鉄の他に「輕軌(チングゥイ)」またはライトレール、LRTと呼ばれる、路面電車も運行されています。2017年1月に開通した新しい路線で、環境に配慮された架線レスの次世代型路面電車です。
運行時間
運行時間は7:00~22:00で、15分間隔で運行しており、乗車料金は1回30元(約110円)です。
現在も全線開通はしておらず、将来的には高雄を1周する環状線になる計画です。
高雄の地下鉄(MRT)切符の購入方法
トークン(單程票)
單程票(片道切符)はプラスチック製の小さなトークンであり、駅の券売機で購入することができます。
まず、券売機画面の左側「購買單程票」を選択します。
次に、券売機の上にある料金表から運賃を確認し、運賃と枚数を選択します。最後に料金を投入すると、トークンとお釣りが出てきます。ちなみにMRTの券売機は画面下部で言語選択ができ、日本語もあります。
ICカード
高雄で発行されているICカードは「一卡通(イーカートン)」(i-pass)で、MRTの駅の他、コンビニでも購入する事ことができます。また、台北で発行されている「悠遊卡(ヨウヨウカー)」(easy card)も使用可能です。
カード本体の価格が100元(約360円)で、駅にある券売機やコンビニでチャージして使用します。
券売機でのチャージ方法
高雄では、以前まで駅の券売機でのチャージは一卡通のみ可能だったのですが、現在は悠遊卡のチャージも対応可能になりました。
券売機でのチャージ方法ですが、最初の画面で「加值/查詢」を選択し、一卡通あるいは悠遊卡をかざすと、現在の残額が出ます。お金を入れて、「加值」を選択すると、その金額がチャージされます。
お釣りが出ない
お釣りが出ないので、小さな紙幣を持ち合わせていない方は、駅の窓口かコンビニでチャージされるのがよいと思います。
乗車料金の割引
一卡通と悠遊卡はMRTやLRTだけでなく、鉄道やバスでも使用可能です。また通常の切符(トークン)で乗車するのと比べて、乗車料金の割引(15%引き)があり、あります。
特にLRTは10元(36円)とお得で、通常の3分の1の値段になるなどお得なので、料金になりますので、滞在中何度も使用する場合はICカードを買うことをおすすめします。
高雄の地下鉄(MRT)の乗り方
改札
改札のセンサーにICカードまたはトークンをかざして、改札を通過します。
プラットフォーム
高雄のMRTは写真のように全てホームドアが設置されており、とても安全です。ただ、電車は3両編成と短いわりに、ホームはやたらと長いので電車が停車する進行方向の前方に行かないといけません。
改札付近には電光掲示板、ホームにも掲示板とモニターがあり、あと何分で電車が到着するかがわかります。電車内にも、ドアの上に次の駅がどこか表示され、英語のアナウンスもあるので、中国語がわからなくても心配はありません。
乗り換え駅や鉄道が通る主要駅に至っては、日本語のアナウンスまで流れます。
改札を出るとき
改札を出るときもICカードをかざすか、トークンを投入口に入れて通過します。LRTの場合はホームにある券売機で切符の購入、チャージができます。ICカードを使う場合はホームにある読み取り機にタッチして乗車しますが、車内にも読み取り機があるので、先に乗車してから支払うことも可能です。
高雄の地下鉄(MRT)の注意点
飲食禁止
台湾のMRTは喫煙はもちろん、飲食も禁止です。電車の中だけでなく、改札を通った先から、飴やガムでさえ禁止なので注意が必要です。
私も以前ホームで電車を待っていたときに、ついつい手に持っていた飲み物を飲んでしまい、友達に注意されたことがあります。もし見つかった場合は罰金が科されるのでくれぐれも気をつけてください。
罰金
ホームや車内での飲食が見つかった場合、1,500元(約5,500円)以上7,500元(約27,000円)以下の罰金が課されます。係員が常に見回りをしているわけではないですが、他の乗客が注意しているのを見たことがあり、みんな厳格に守っています。
優先席
また、台湾の電車は座席の1番端の1席が優先席となっています。そして、譲るべき人が来てから譲るのではなく、始めから座るのは避けて空けておくのがこの国のマナーです。日本では端っこの席を好んで座る人が多いかと思いますが、優先席には「博愛座」と書かれているので、確認してから座るようにしましょう。
まとめ
台湾のMRTは、飲食が禁止なこともあってホームも車内もとても綺麗です。台湾人は親切で、譲り合いの精神が強く、年配の人や妊娠中、体の不自由な人だけでなく、大きい荷物を持った人や女性に対して、席を譲ってくれることもあります。
また、乗客のマナーも良く、大声で話す人や泥酔した人なども見たことがありません。安全で、日本の電車のように居眠りをしていても問題ありません。このように、日本に負けていないどころか、日本を上回るくらい綺麗で安全なMRTで快適に移動しましょう。
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