台湾で働くには?台湾で就職したい日本人向けの仕事と就職方法を解説

台湾就職 海外転職ノウハウ

日本から近く、親日であることでも有名な台湾。日本企業も数多く進出しており、海外就職先として非常に魅力的です。台湾で暮らしたい!台湾で働きたい!でも、中国語ができないから就職は無理……とあきらめていませんか?

確かに台湾では、中国語ができないと仕事を探すのに苦労します。しかし、中国語が話せなくてもできる仕事はあります。

そんな語学不問の仕事も含め、台湾で就職・転職するために知っておきたいことをまとめました。

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台湾で働く魅力とは

台湾の魅力

冒頭でも述べた通り、台湾は親日であることで知られています。また、人が親切、食べ物が美味しい、気候が温暖、安全……など、一般的に良いイメージがあります。

実際に現地で生活し、電車とバスを使って台湾を1周した筆者の経験から言っても、非常に過ごしやすく魅力的なところです。親切な台湾人との素敵な出会いがたくさんありました。

私の考えでは、台湾で働くメリット・魅力は間違いなくデメリットよりも大きいです。例えば、

  • 日本人に優しい
  • 日本よりも気楽に働ける
  • 日本語を使って仕事ができる
  • 日本文化がたくさん
  • プライベートな時間がある
  • 社員同士がフレンドリー
  • 雰囲気が良い

日本人に優しい

台湾の人は本当に優しいです。特に日本人に対して優しいです。台湾では、日本の文化や日本人に興味を持つ人が多く、日本人の僕はとても関心を持たれました。

テレビでも日本の番組がたくさん放映され、街では日系のお店もよく見かけます。日本語を話せる台湾人も多く、日本は台湾の人にとってあこがれる国の一つのようです。

日本よりも気楽に働ける

台湾人の職場文化は日本人よりもフレキシブルで、日本でのようなハードな働き方が必要ないためより気楽に働くことができます。

会社員であってもプライベートな時間を重視する傾向があり、残業や休日出勤が少ないためストレスを感じることが少なく、気楽に働くことができます。

日本語を使って仕事ができる

台湾と日本はビジネス取引が盛んであり日本語を使ったコミュニケーションが欠かせません。台湾で働く場合にも、日本語が通じる職場があり、日本語でのコミュニケーションにおいてもスムーズに意思疎通ができることが魅力です。

特に、日系企業は多くの場合、日本語を使った業務が行われており、日本語を求められることも多いです。さらに、日本とのビジネス取引が盛んな分野では、日本語を使える人材が重宝されます。具体的には、ITや製造業、旅行業などが挙げられます。

日本文化がたくさん

台湾の街並み

距離が近く、日本人に対して優しい台湾では、日本の食べ物や製品、サービスがあふれかえっています。道を歩けば一定間隔ごとにファミリーマートがあり、道路をヤマト運輸のトラックが走っているのもよく見かけます。

三井アウトレットパークや新光三越など、日本人にはおなじみの商業施設も数多くあります。ユニクロ、無印良品、ファッションセンターしまむら、ドラッグストアのTomo’sなどもあるのです。

日本の商品や施設のあまりの多さに、ときどき「あれ、ここは台湾だっけ?」と疑ってしまうことがあるほどです。

海外で日本製品を使いたくなることもありますが、そうした時に全く困らなくて済むのが台湾です。

社員同士がフレンドリー

台湾の企業では社員同士がフレンドリーで、日本人も馴染みやすい雰囲気があります。これは、台湾人の社交性やコミュニケーションスタイルが背景にあります。

日本の大手IT企業で働いていたAさんは、台湾で就職することになりました。最初は台湾のビジネス文化に不安がありましたが、同僚からフレンドリーに接してもらえ、チームワークが良く仕事がスムーズに進むことを実感しました。

また、社内イベントなどの機会を通じて、同僚との交流を深めることができ、仕事以外でも楽しく過ごすことができました。

など、台湾で働くからこその利点があります。

また、中国語の勉強もできるので、語学を生かした仕事にも挑戦でき、幅が広がります。中国語はこれから成長していくアジアで活躍するために必須の言語です。

台湾での経験は貴重なものになりますよ。

台湾で働くデメリット

運転が荒い

タクシーやバスに乗っていると、よくこわい思いをします。カーブするときは基本的にあまり減速しません。ぎゅんと急カーブするので、乗っているとひやっとします。追い越し・追い抜きも多いです。

夜には信号無視で高速通過していく場面もよく見かけます。実際事故も多いみたいなので、ここは気をつけてほしいところですね。

いろいろとルーズ

南国特有の性格なのか、いろいろなところがルーズに感じます。注文したものが届かず、次もまた同じミスということがたくさんありました。待ち合わせの相手が時間通りに来ないことも多々ありました。遅すぎたり、早すぎたり、ドタキャンされることもありました。

それでも台湾の人たちの大らかな性格のおかげか、トラブルになりづらいのだと思います。きっと細かいことは気にしない人が多いのだと、自分なりに解釈しています。

台風がよく来る

僕が住んでいた時期に2度ほど台風に出くわしたことがあります。いろいろなものが飛んで来たり、屋根が吹き飛ばされそうになったりと、本当にこわかったです。

木が倒れることもめずらしくなく、結構な勢いの風が吹くので気をつけなければいけないなと思いました。

台湾で働くと女性にキャリアアップのチャンス

バリバリと仕事をこなすパワフルキャリアウーマン

台湾では、バリバリと仕事をこなすパワフルキャリアウーマンに良く出会います。台湾の女性は、物おじせず主張をする一方で、必要とあらば残業してでもバリバリと仕事をこなす責任感の強い方が多いです。

男性と対等なポジションで、仕事をしている方に出会うと堂々としていてかっこいいなぁと心から思います。そんな仕事環境ですので、日本人と言えど女性だからと言って軽くみられることは無いような気がします。

台湾での日本人のイメージ

台湾での日本人のイメージは仕事のクオリティが高く、責任感が強く、誠実というような非常に良いイメージであることもあり、現地採用の女性であってもマネージャーポジションとして採用されたり昇格する方も多くいらっしゃるように感じます。

日本では、女性の昇格はまだまだ厳しいのが現状ですが、台湾では女性でも能力のある方なら、キャリアアップの可能性が高いです。

台湾での働く方法

台湾で働くにはいくつかパターンがあります。

  • 現地採用(日系企業):台湾にある日系企業で直接採用される社員
  • 現地採用(外国企業):台湾企業もしくは外国籍企業に直接採用される社員
  • 海外駐在員:日本の本社から台湾の子会社や関連企業などに派遣される社員
  • ワーキングホリデー:台湾で働きながら台湾文化や生活を体験すること
  • 台湾インターンシップ:学生が実務経験を積むために台湾企業などで短期間働くこと

実際に台湾では、駐在員として来ている人もいれば現地採用の人もたくさんいますが、同じように海外で働くといっても両者には大きな違いがあります。

一番の違いは給与体系が大きく異なること。

つまり、同じ日本人でも全く違う給料となります。一般に、駐在員は現地採用社員よりも給与が高く、福利厚生も充実しています。

ただし、海外駐在員になるのは簡単ではなく、必ず台湾に派遣される保証もないため、すぐに台湾で働きたい場合は現地採用を目指し自分で就職先を探すことになります。

日系企業の現地採用

台湾の現地採用は、台湾に拠点を置く日本企業が現地で人材を採用することです。

日系企業は、台湾に進出している企業の中でも比較的多いため日本人が台湾で就労する場合、日系企業での現地採用が選択肢の一つです。

外国企業の現地採用

台湾の外資系企業は、高いグローバル性、多様性、そして国際的な雰囲気が特徴で現地採用も積極的に行われています。

採用ポジションとしては、ソフトウェアエンジニア、営業職、マーケティング職、翻訳・通訳職、HR職など多岐に渡ります。

海外駐在員

日本企業の台湾進出において、駐在員は現地での業務を担当します。主な仕事は、台湾の現地法人やパートナー企業との交渉、現地でのマーケティングやマネジメント、営業活動、人事・経理・法務などの業務を担当することが挙げられます。

一般的に、駐在員には給料がよく、住居手当、海外派遣手当、帰国費用の補助などが支給されます。また、海外保険なども用意されることが多く、安心して生活できるようになっています。

ワーキングホリデー:

ワーキングホリデー制度は、海外で働きながら現地の文化や生活を体験することができる制度です。

台湾では、日本との間でワーキングホリデー制度が調印されており、日本人が18歳から30歳までの期間、最長1年間、台湾で働くことができます。

台湾インターンシップ:

インターンシップとは、学生が実務経験を積むために企業などで短期間働くことです。台湾でも、大学生や大学院生向けのインターンシッププログラムがあります。

インターンシップの期間は、数週間から数ヶ月まで様々です。実習費や交通費などの手当が支給されることがあります。また、インターンシップを通じて、実務スキルの習得や国際的な人脈作りなどが期待できます。

台湾で働きたい日本人向けの仕事

日本人を対象に求人を出す会社とは

台湾で日本人を対象に求人を出す会社は、おおまかに4種類のパターンに分けられます。

  • 日本人オーナーが台湾で設立した日系企業
  • 本社が日本にある日本企業の台湾支店
  • 台湾法人
  • 外資企業の台湾現地法人

日系企業

日系企業は日本語で仕事ができ、クライアントも日本人である確率が高いので、初めて台湾で仕事をするにはおすすめです。働き方も、日本での働き方とそれほど異なりません。

安心感はありますが、台湾での仕事をしている醍醐味はあまり感じられないかもしれません。

日系企業以外

日系企業以外では、台湾人が設立した台湾企業か、日本以外の外資企業が台湾で設立した台湾現地法人が多いです。中国語または英語で仕事を行い、クライアントも台湾人である確率が高いので、語学に自信がある場合にはおすすめです。

台湾式のビジネスを経験することができます。一方で、外国人としての疎外感や孤独を感じる可能性もあります。

日系企業での需要

日本人オーナーの企業

まず、日本人オーナーの企業では、やる気とガッツがあれば日本人求職者は職を得ることが出来る確率が非常に高いです。日本人オーナーからすると、台湾で働きたいという意思を持つ日本人が日本からわざわざ応募してきてくれること自体が嬉しいからです。

台湾に根付いてローカライズしたとは言っても、やはり一番理解し合える安心感があるのは、同じ日本人です。専門的な知識があり、中国語も堪能であれば採用される確率がさらに高くなります。

日本企業の台湾支店または日本企業の現地法人

日本企業の台湾支店または日本企業の現地法人は、ハードルが高くなります。台湾人にとってもそのポジションは魅力的なためです。台湾人にとって給与が高めで安定している日系企業に勤めることは憧れです。

更に本社が日本の場合は、日本での勤務や日本への出張のチャンスがあるためニーズが高まります。企業にとっても、これから台湾でビジネスをしようとしている時に、台湾のことをよく知っている台湾人の力は必要です。

そのため、それらの需要を上回る魅力のアピールが必要です。台湾人従業員は既に十分いるので、日本人クライアントとの窓口をもっと強化したいなどの目的がある場合の採用であれば、日本人にとってもチャンスはあります。

しかし、そういった状況であれば、今度は既に働いている台湾人とのコミニュニケーション力を見られます。

初対面でもフレンドリーに接することの出来る方、台湾人が心から好きな方、中国語が堪能な方であればチャンスはあると思います。

台湾企業と日本以外の外資系企業での需要について

台湾企業では、既に日本向けのビジネス展開をしている企業や、これからのビジネス展開を考えているような企業で日本人の需要が高いです。

ただし、求められる語学力は高いものとなってきます。台湾では英語が出来る方も多いので、中国語はまだ初心者レベルだが、英語には自信があるという方は、チャンスがあります。

一方で、外国人をわざわざ雇用する際には、労働許可申請などが必要となってくるので、面倒くさがる企業も多いと思います。申請方法をよく理解していない企業などもありますので、注意が必要です。

外資企業の現地法人に関しては、日本人クライアント向けの問合せ窓口が必要であるという企業以外は、日本人の需要が薄いです。

求められているのは、外国語の堪能な台湾人求職者のケースが多く、日本人が現地で採用されるには語学力の他に専門的なスキルや経験など、突出した魅力を打ち出す必要があります。

日系企業の求人に多い業種・職種

業種や職種

台湾にはたくさんの日系企業があり、さまざまなポジションの求人が出ています。

業種で見ると、特に自動車や電機、IT関連、物流などが多いです。

また、よく求人が出ている職種には以下のようなものがあります。

  • 管理職
  • 営業職
  • カスタマーサポート
  • 事務スタッフ
  • 技術者
  • ITエンジニア

日系企業の取引先は、同じく日系企業もしくは日本にある会社というケースも多く、業務にはネイティブな日本語を求められます。

日本人専用のポジションがあるので、この枠を見つけられれば台湾就職に近づきます。台湾日系企業の求人を扱っている転職サイトなどをうまく利用しましょう。

管理職

台湾の管理職は、従業員の指導や調整、会社の戦略の策定や実行、利益の最大化など多岐にわたる業務を担当します。管理職は、多くの場合、企業の成長や繁栄に直接関わる重要な役割を担っています。

台湾の管理職に求められるスキルとしては、リーダーシップ、チームビルディング、経営戦略の策定、財務管理、コミュニケーション能力、問題解決力、柔軟性などがあります。また、英語力も必要とされることが多いです。

営業職

台湾における営業職の需要は高く、多くの企業が営業職を募集しています。

営業職の仕事は、新規顧客開拓や既存顧客の関係構築、商品やサービスのプレゼンテーション、価格交渉、契約締結などが含まれます。また、台湾の営業職は中国語や英語を求められることが多いです。

とある日系企業が台湾で募集している日本人向けの営業職では、日系企業や日本企業の求人開拓を行うことが求められており、企業や求職者に向けた提案・説明を行う能力が必要です。

また、ビジネスマナーにも注意が払われ、地元のビジネスパートナーと円滑なコミュニケーションができることが必要です。

カスタマーサポート

カスタマーサポートの仕事は、顧客の問い合わせや苦情に応じて、迅速かつ丁寧な対応を行い、顧客満足度を高めることが目的です。

台湾での日本人向けのカスタマーサポートの仕事は、日本語での対応が求められます。

事務

日本企業の台湾現地法人の勤務では日本語能力が求められる仕事も多いです。主な業務は、台湾現地法人の経理、人事、総務、営業サポートなどが挙げられます。また、英語能力も求められることがあります。

技術者

技術者の仕事は多岐にわたります。具体的には、自動車メーカー、電子機器メーカーなど多くの産業分野において日本人技術者が求められています。

仕事内容としては、製品の品質改善や開発、テスト、生産技術など、技術分野における幅広い業務が含まれます。

ITエンジニア

台湾におけるITエンジニアの仕事は、日本企業による台湾進出や現地企業による海外展開に伴い需要が高まっています。

日本語を用いたシステム開発やアプリ開発、Webサイト開発やサポート業務としてネットワークトラブルの解決、システムの保守・運用などを行います。

台湾では日本語のみで働ける?語学力不問とは

語学不問

中国語ができないという時点で職探しは難しくなりますが、全く仕事がないというわけではありません。

台湾人でも日本語を話す人はたくさんいますが、日本人のような接客や対応ができる人が少ないのが現状です。そこで台湾には、より日本人らしさを求められるポジションが存在しています。

例えば、以下のような仕事です。 

カスタマーサポート

主に日本からの問い合わせに対し、メールや電話で答える仕事です。

相手が日本人なので、特に語学力は必要ありません。代わりに、日本語での常識ある丁寧な対応が求められます。

日本人向け・日系企業向け営業

相手が日本人であったり、日系企業であったりする営業は、中国語ができなくても採用されることがあります。

求人のタイミング次第なので、見逃さないようにしましょう。

日本語教師

日本に興味を持ち、日本語を勉強している台湾人はたくさんいます。台湾に行くと分かりますが、語学塾がたくさんあります。

そういった背景もあり、日本語教師の求人は比較的見つけやすいです。大学などで教えるなら日本語教師のライセンスが必要ですが、アルバイトで家庭教師などをする場合は必要ありません。

選択肢の一つが語学学校です。

語学学校は台北の至る所にあります。まずは教師を募集していないか、それぞれの語学学校へ行って聞いてみることをおすすめします。英語や中国語ができない場合は、日本語の分かる友人にお願いしてもいいでしょう。

また、語学学校ならすでに日本人が働いていることがあるので、インターネットを利用して事前にコンタクトを取っておくこともできます。

日本式の居酒屋

日系企業が多いこともあり、日本の食べ物屋や飲み屋も台湾へ多く進出しています。特に日本人が多い地域では日本人御用達の居酒屋などがあり、そこで正社員やアルバイトの募集をしていることがあります。

アルバイトを探す時は、現地リクルートサイトである「1111人力銀行」や「518人力銀行」を活用すると比較的見つかりやすいです。ただ、全て中国語のため、友人などの助けを借りる必要があります。

居酒屋なので基本的には夜の仕事となります。そのため、午前中は語学学校に通いたいという人などに向いています。

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台湾駐在員として働くには

海外駐在員

日本で採用され、辞令が出て台湾勤務になるのが台湾駐在員です。

先述しましたが、海外駐在は現地採用と比べると待遇が良いため非常に人気が高いです。

メリット

一般に給料は現地採用の倍以上、また住居手当や海外旅行保険、海外駐在手当など福利厚生もしっかりしています。

海外駐在員になるためには、駐在員を募集している企業に転職することが近道です。台湾駐在員は年収500万〜1200万円の求人が多いようです。

デメリット

台湾での任期が決まっています。一般的には3年程度の駐在員生活になるでしょう。

また、日本の本社から赴任する形になるので、駐在できる時期は会社次第になり、滞在期間は制限されることもあります。

それでも駐在員は希望者が多いため、転職活動はいかにスピーディに動くかが重要になります。

台湾の大手企業で働くには

台湾で有名な企業としては、以下のものがあります。

  • 半導体のTSMC
  • 電子機器のホンハイ
  • 石油のフォルモサ
  • 通信の中華電信
  • 製造業の台湾プラスチック

現地企業や外資系企業を狙うには、専門知識+英語力(中国語)があると有利です。台湾では特に、エンジニア・技術者などが求められています。

とにかく台湾で働きたいなら日系企業の方がハードルは低いですが、経験や語学力を活かしたい、また実力を試したいという人は現地企業や外資系企業でキャリアアップを目指しましょう。

台湾の現地企業や外資系企業を狙うなら、サポートもしっかりしていて「無料」で使える大手転職サービスの利用がおすすめです。サイトごとに扱っている非公開求人も異なるので、複数登録し比較してみましょう。

無料で使えるおすすめ転職サービス】

台湾でインターンシップとして働くには

台湾では多くの学生が夏季休暇の間に1~3カ月程度のインターンをする習慣があり、外国企業も多いことから海外インターン生の受け入れに積極的です。

募集情報は日系サイトでも見つけることができます。日本語サイトのタイガーモブは求人数は少ないですが、応募時の語学力を問わない案件や日系企業の募集情報が主に掲載されているため、海外に初挑戦をする方におすすめです。

glass door

英語サイトのglass doorでは、会員登録をせずともインターンシップ業務の詳細・企業情報・評価なども閲覧ができます。

短期ではなく長期インターン情報も掲載されているほか、ほとんどの企業が動画を公開しているので応募前に企業風土も予測ができます。

台湾で働くためのビザを取得する

台湾のビザ

台湾で働くためには就労ビザと居留証の取得が必要です。

流れとしては、

  1. 労働許可を申請・取得
  2. 就労ビザを申請・取得
  3. 居留証を申請・取得

になります。

台湾の日系企業に就職すればビザ取得サポートを受けられるので、過度な心配は不要です。面接時にビザサポートがあるかどうかしっかりと確認しましょう。

ビザ取得には条件がある

ただし、就労ビザの取得にあたっては学歴やこれまでの勤務経験が問われます。中国語ができても就労経験がないためにビザが下りないというケースを筆者も何度も見てきました。

しかし、職種によっては経験がなくてもビザが取れることもあるため、そこはケースバイケースです。

なお、アルバイトなどをする場合はワーキングホリデービザを取得する必要がありますが、これについては会社がビザを申請してくれることは絶対にないので注意が必要です。

台湾で働いた場合の給料

台湾

外国人が台湾で就労ビザを取って働く場合には、2017年12月現在、月給47,941台湾元(約190,000円)が最低賃金となっています。つまり、日本人にはこの金額が保証されているということです。

ただし、ここから税金と社会保険料を支払う必要があります。

稀に最低賃金以下の求人広告を見ることがありますが、これは違法なので絶対に応募しないようにしましょう。採用されても就労ビザが出る可能性は低いです。

こうした違法求人は台湾ローカルの求人サイトで見かけることが多いので、信頼できる日系大手の転職サイトを利用しましょう。

※上記円換算額は以下の記事より抜粋。

台湾で働くための仕事を探す方法

台湾の求人サイト

転職エージェントを利用する

日本人向けの仕事を探す方法はいくつかありますが、オーソドックスなのは日系転職エージェントなどの転職サービスを利用することです。

日系転職エージェントを使う理由とは

台湾では、日系企業以外にも台湾系企業、中国系企業、ドイツ系企業などさまざまな企業が求人を出しています。転職エージェントを使うメリットは、数多くあるこれらの求人情報の中から理想の仕事を探し出せる可能性が高くなることです。

海外就職においては、とにかく情報を集めることが重要になります。

また、

  • 給料はいくらなの?
  • ビザは出るの?
  • 不法に労働させられないの?

このような疑問があるときにも頼りになります。エージェントの担当者も日本人なので、メールで気軽に相談できます。事前に疑問点を書き出し、質問していきましょう。

さらに、履歴書の書き方についてアドバイスをもらったり、給料の交渉などを任せたりすることができます。日本とは異なる海外での求職活動に味方がいるのは心強いです。

登録は無料、早めの行動がカギ

転職エージェントへの登録は3分程度で終わります。また、登録からサポートまで全て無料です。

登録することで非公開の求人情報を知ることができ、希望の仕事を見つけられる確率が上がります。紹介してもらうだけでなく、自分で求人を探すことももちろん可能です。

求人を見るだけでも台湾で働く自分の姿がイメージでき、より具体的に何をすべきかが見えてきます。

台湾は人気のある地域なのでライバルが多いです。転職活動はスピード勝負になります。以下におすすめの転職サービスをご紹介するので、自分に合いそうなものを選び、積極的に登録してみてください。

台湾駐在を狙うならJAC Recruitment

JACリクルートメント

日本企業の台湾駐在員を目指すなら外せないのがJAC Recruitment。日本国内だけでなく海外にも複数の拠点を持ち、グローバルに展開する転職エージェントです。

台湾での駐在案件から現地採用の案件までさまざまな求人があります。30代以上で台湾駐在員や外資系企業を狙うならぜひ登録しておきましょう。

下のボタンをクリックするとページ下に登録欄があります。

 

 

未経験から台湾求人を探すならリクルートエージェント

転職といえばリクルートエージェントが定番です。

非公開求人などが多数あり、海外求人数が一般の転職エージェントよりも多いため、台湾での就職・転職を考えている方はまず登録してみましょう。

他の転職エージェントと併用し、比較しながら仕事探しをするのが上手な使い方です。

 

台湾の友人に仕事を紹介してもらう

日本では、一度入社したらその会社に長く勤めることがいいとされてきましたが、台湾はその逆で転職する人がたくさんいます

給料や勤務場所、始業時間、人間関係など自分に合わないとなれば転職先を探します。また、キャリアを積んでより待遇の良い会社へ移ることが普通です。

そのため、1人の台湾人がいくつかの会社を経験している可能性が高く、もしかすると友人から以前の職場などを紹介してもらえることがあるかもしれません。

実際に筆者も何度か友人から仕事を紹介してもらったことがあるので、不可能ではありません。当時、中国語は話せませんでしたが、今までのキャリアなどを見てもらいなんとか採用してもらうことができました。

本当に困る前に、現地の友人に相談するのも一つの手です。

台湾の104人力銀行を利用する

104人力銀行は台湾で最も有名な求人情報サイトの1つで、様々な職種や業界の求人情報を掲載しており、求職者が自分に合った仕事を探すことができます。

ITエンジニア、営業職、事務職、販売職など様々な職種が掲載されており、また、勤務地など検索条件も細かく設定できるため、自分に合った求人を探すことができます。

台湾で働きやすい都市

台北

台北は台湾の中で最も発展している都市で、また歴史的建造物も数多くあります。

台北内は、新幹線、電車、地下鉄などの交通網が発達しており、自由に移動ができます。交通費は日本と比べてかなり安いです。

また、働き口が多く、大手企業の本社が台湾に集中しているため、台北には各分野の仕事があります。

基隆

基隆は台北のベッドタウンです。台北で働く場合は車で30分程度で通勤することが可能です。電車、高速バスなどの交通手段もあります。

そこまでは大きくなく、コーヒーショップや古着ファッションのお店も多く、台湾の若い人たちが新規で出店するなど勢いを感じられる街です。

生活面ではユニクロや無印良品、 ABCマートもあるので買い物に便利です。

台南

台南は旧首都です。台南は日本のように電車は多くありませんが、その代わりバスが多く走っているので交通の便もとても良いです。

台南はその名の通り南に位置しているので、1年を通して温暖で、分厚いダウンなどは必要ありません。

30分間は無料で利用できるレンタルサイクルがあちらこちらに設置されているので、自転車を持っていなくても簡単に自転車を利用することができます。

台南に進出している日系企業は、100社を超えています。

高雄

高雄は、台湾の南部の都市です。高雄の港は通称「港都」と呼ばれています。冬季の平均最低気温が15度くらいで、年中ほぼ薄着で過ごせる気候です。

実は「台湾の大阪」と呼ばれるほど、大雑把の市民性が特徴的で、会話の音量は喧嘩していると勘違いされるほどボリュームが大きいです。

2020年には、高雄と交流のある現地日系企業の10社が表彰を受けました。このうち50年以上にわたって高雄に投資してきた日系企業もあります。

台湾の税金事情

世界中、どこに住んでも避けられないのが税金です。

台湾の税金のうち、日常生活にもっとも関わりが深いのが営業税。日本の消費税にあたり、日本と同様、買い物をする際に支払います。

また、所得税は収入によって税率が異なり、毎年5月に自分で申告・納税する必要があります。台湾で就職した場合には、就職先の企業に確認するようにしましょう。

台湾で働いたら勤務時間は?

始業は午前8時半〜9時、終業は午後5時半~6時という会社が多いです。

アフター5が充実するのが台湾で働くメリットの一つ。残業する人があまり多くないので、終業時間から15分以内にほとんどのスタッフがいなくなる会社も。中国語の勉強、ジム、ヨガ、映画鑑賞など自分のことをする時間が確保できます。

仕事中の雰囲気もピリピリしたものではなく、台湾らしさを感じられる職場が多いでしょう。

ほぼ全員定時で退社

私の会社の同僚達を見ていると、特別なケースを除いて、基本的には、みなほぼ定時で退社します。会社としても、必要であれば残業してもよいが無駄な残業はしないでくれ、というスタンスなので、日本勤務にありがちな、皆が帰っていないから残業しなければいけない的な雰囲気は全くありません

仕事が終わっていれば定時でさっさとあがる。今日残業してやらなければならない仕事でなければ、明日やるという判断と切り分け判断が非常に早いように見えます。

定時で仕事をあがる習慣がつくと、勤務時間を有効に使おうとするようになり、自然と仕事の処理スピードも早くなっていきます。

定時後のプライベートライフも充実するので、オフィスだけでない海外生活を更に満喫することも出来るようになります。

台湾での生活費

台湾は物価が安いといわれていますが、実際のところ生活にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。台湾に住む日本人の例を見てみましょう。

  • 台北で1人暮らしの場合:月20,000台湾元(約70,000円)※交通費は含まず
  • 高雄で大人2人暮らしの場合:月29,680台湾元〜(約103,880円〜)※交際費や交通費を含まず

※1台湾元=3.5円

台湾の中でも、日本人が多く住んでいるのは台北です。高雄は台北と比べると物価や家賃が安いので生活費を抑えられるようです。

また、台湾は外食が安いのが特徴ですが、自炊するなら食材はローカル市場で買うのがおすすめです。

詳しい内訳はそれぞれ以下の記事で紹介されています。

※以下記事中ではそれぞれ公開当時のレートで計算しているため、上記円換算額とは異なります。

台湾で働く際の注意点

台湾の台北

中国語ができない状態で職探しをしていると仕事を紹介してくれる人が神様のように思えますが、そんなときは注意が必要です。中には悪徳業者も存在します。

日本人はしっかりと仕事をするため、安く雇えるなら採用したいと考えている企業が日系・現地企業問わずたくさんあります。そのため、おいしい仕事の話があっても飛びついてはいけません。

怪しいと思ったら、周りの人に聞いたり、インターネットで調べたりして情報を得ることをおすすめします。また、信頼できる転職サイトから仕事を探すようにしましょう。

まとめ~自ら行動しチャンスを広げよう

台湾で働きたいという日本人は近年、増えてきています。日本人としての能力が求められているポジションにはチャンスがありますが、できる仕事は限られてくる可能性があります。

日本で中国語を事前に勉強していくか、現地で語学学校に通ってから仕事を探すというのが最も効率的です。

どうしても台湾で働きたいという人は、ワーキングホリデービザを利用するのも一つの方法です。現地でコネクションをつくり、それを就職のチャンスにつなげていきましょう。

台湾就職・台湾転職するには

今すぐ台湾で働くことを考えていなくても、理想の仕事を見つけるには転職サイトを使い気になる求人をストックしておくことが大事です。情報収集が進めば、より具体的に台湾にいる自分をイメージできるはずです。

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