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5月はスイスも祝日がいっぱいあるの?スイスの祝日事情とは

スイスの国旗

日本の大型連休ゴールデンウイーク。実家に帰省して家族とのんびり過ごすお盆休みと年末年始。日本には国民の祝日と、季節や年の変わり目に休む期間があります。

学生時代が終わってしまえばまとまった休みはなかなか取れないもの。憂鬱な月曜日を休みにしてくれる祝日は人々の心を救います。

そんな祝日は国が違えば考え方もルールも違います。スイスには一体どんな休みがあるのか?1年の中で何日休みがあるのか?などスイスの祝日をご紹介していきます!

目次

スイスと日本の祝日の違い

カフェ

スイスの祝日を知る前に、日本の祝日について把握していますか?

日本には1年365日のうち16日が国民の祝日として存在します。2016年に20年ぶりに新しい国民の祝日として施行が始まった「山の日」、天皇退位による「天皇誕生日」の問題と、近年は祝日に関する出来事が日本で取り上げられることがありました。

日本の祝日は法律で定められており、一つ一つに意味があります。例えば、「海の日」は”海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う”。「春分の日」は”自然をたたえ、生物をいつくしむ”といった意味があります。(*内閣府ホームページ参照:http://www8.cao.go.jp/

スイス連邦の定めた祝日は1日のみ

一方スイスはというと、スイス連邦が定めた国民の祝日は8月1日の建国記念日のみです。日本は16日もあるというのにこの違いは驚きです。

しかし本当のところはスイスの祝日が1日しかないというわけではありません。スイスには、法廷祝祭日はカントン(州)ごとに1年で8日まで自由に制定できるという仕組みが存在します。

次の章では細かくスイスの祝日について見ていきます。

スイス祝日カレンダー

2018年版

日付
祝祭日名称(日本語)
祝祭日名称(現地語)
1月1日
元日
Neujahrstag/Jour de l’An
3月30日
*聖金曜日
Karfreitag /Vendredi Saint
4月2日
*復活祭月曜日
Osternmontag /Lundi de Pâques
5月10日
*キリスト昇天祭
Auffahrt/Ascension
5月21日
*聖霊降臨祭月曜日
Pfingstmontag/Lundi de Pentecôte
5月31日
*聖体祭
Fronleichnam/Fête-Dieu(Corpus Christi )
8月1日
建国記念日
Bundesfeiertag/Fête de la Confédération
12月25日
クリスマス
Weihnachtstag/Noël
12月26日
ボクシングデー
Stephanstag/Saint-Étienne

これはスイス内での一部の祝日を示したものです。

カントン(州)ごとに祝日が異なるので、上に示している日はスイス全土で休みということではありません。ただし、赤枠の日はほとんどのカントンが祝日に制定しています。

カントンごとの祝日を知りたい方はこちらのサイト(https://www.feiertagskalender.ch/)で確認することができますよ。

また*印が付いている祝日に関しては毎年日が変わるものです。

スイスの祝日から見えてくること

祝日カレンダーを見て何か気付いたことはありますか。ほぼ全ての祝日に共通しているものがあります。それは「キリスト教の行事」だということです。答えは簡単だったかもしれませんね。

スイス人口の約80%がキリスト教徒ということで、宗教行事を大切にしていることがわかります。ほとんどの人が無宗教と言われている日本では考えにくいことです。

日本の祝日の場合は、自然に感謝したり天皇と関連したりしているものが多いような気がします。

上の表内には含まれていませんが、地元のお祭りの日がその地域だけ休みになることもあります。

演奏や仮装をしながらのパレードをする大きなお祭りがスイス各地で行われます。日本の夏祭りのような気合いの入りっぷりです。日本のお祭りはお盆や祝日に行われることが多いので、この点ではスイスに似ていると言って良いのではないでしょうか。

祝日中のスイスの様子

船

住民の大半がキリスト教を信仰している国では、毎週日曜日を休息日としています。つまりスーパーもショッピングモールも基本営業しません。電車やバスのダイヤも少なくなります。

この日曜日と同じことが祝日でも起こります。1日だけなら家でゆっくりするのも悪くないですが、クリスマスシーズンや年末年始は街がひっそり静かになってしまうので、少し退屈に思えてしまいます。

こちらの人がいかに「休みの日は休む」ことに徹底しているのかが伺えます。

もちろん、土日と祝日の連休を利用して旅行に出かける人は大勢います。しかしここで問題があります。

それはその時期休みになるのはスイスだけではなくヨーロッパ全体だということです。キリスト教の行事のために休日になっているので当たり前です。

交通機関や宿泊施設が非常に混んだり価格が普段より上がるので、この時期に旅行を計画される場合は早めの準備をしてください。

そして1番大事なことが、行き先の営業時間をチェックすることです。何も知らないで旅行すると、お店が営業していなかったり、早く閉店してしまい入れないことがあります。

スイス唯一の国民の祝日

花火

祝日の一例としてスイスで唯一の国民の祝日「建国記念日」についてご紹介いたします。

1年間の中でスイス内にはたくさんイベントや行事がありますが、この日以上にスイスを感じられる日はないでしょう。

街には伝統的な衣装を着た人、スイスならではの楽器であるアルプホルンを演奏する人たちがいます。この日はまったり家族でバーベキューというスタイルも一般的です。

しかし、建国記念日の夜はというと何といっても各地で上がる花火が見物です。建国記念日である8月1日に向けて7月からお店では花火を売り、人々は準備を始めます。

もしこの日にスイスにいる予定がある方は、滞在予定先の花火大会の場所と時間は要チェックです!街に湖がある場合はクルーズに参加して遊覧船に乗りながら花火を眺めることができます。花火が作り出す絶景に圧倒されること間違いなしです!

まとめ

国の違い、宗教の違いでスイスと日本の祝日は全く異なっていることがわかりました。そして、スイスはカントンごとに祝日を制定しても良いということには驚きがあったのではないでしょうか。

24時間365日営業のコンビニが当たり前にある日本人からしたら、家族の時間を大切にするために日曜日と祝日はお店が閉まるスイスは不便に思えるかもしれません。しかし見習っても良いポイントだとも思えます。

日本は祝日だからといっても土日の延長として過ごす方が多いと思いますが、全ての祝日には意味があるので、そのことを意識して過ごしてみては?

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この記事を書いた人

海外就職・海外求人マッチングサービスGuanxiを運営しているIT企業。
世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

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