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海外で生き残れるのは少数派!海外就職・海外移住した日本人の撤退原因とは?

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メコン河に沈む夕日は一見の価値あり!の美しい風景

※メコン川に沈む夕日は一見の価値あり!の美しい風景です。

華やかなイメージが強いのか、海外への就職や移住を希望する人は後を絶ちません。ただ、それらが手軽にできる時代になったとはいえ、数ヶ月や数年で日本へ帰国してしまう人が少なくないのも現実です。

海外は、ある人にとっては「とっても簡単で快適」であり、ある人にとっては「本当に面倒で辛いばかり」の場所であるようです。

私は東南アジアを中心に旅を続け、2008年にラオスに移住しました。そんな私の経験をもとに、せっかくの機会を失敗で終らせないよう、海外就職や海外移住の実態と成功への対策を紹介します。

※この記事の内容は2018年6月現在のものです。

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海外就職の失敗例:外国で働くことに対する誤った認識

タイの観光ビザ

※タイの観光ビザ。プロモーションで無料だったので取ってみましたが、未使用で失効しました。

例1. 現地採用に逃げ道を求めた旅行者たち

1990年代末から2000年代初頭までが、東南アジアを足がかりに世界中を旅する日本人バックパッカーブームの最盛期だったのではないでしょうか。

バックパックを背負って2~3年の極貧旅行を続けた挙句、日本へ帰国して現実社会に引き戻されることを嫌った多くのバックパッカーが、「日系企業に潜り込むことさえできれば全てが解決されるかも!」と東南アジアの日系企業の現地採用面接に足を運びました。

仕事に対する意識が驚くほど低いバックパッカーも存在し、現地で面接官をしていた知人の話では、ビーチサンダルにタンクトップ、短パン姿で履歴書も持たずに面接を受ける猛者も存在したようです。

採用活動を行う企業側も、就労希望者のレベルに合わせてそれなりの待遇で対応していたように思います。

やる気のない現地採用者は“使い捨て”

即戦力となり得るレベルの語学力や専門知識を持ち、尚かつ本気で職を求めている人は、就労ビザや給与面で厚遇されます。

しかし上記のような、帰国を延ばしたいだけで勤労意欲に欠ける人は、例え採用されても就労ビザは支給されず、法定賃金を下回る給与で使い捨ての存在として扱われることもありました。

私の古い旅行仲間には、前者も後者も存在します。

前者の中には、管理職として多くの現地人スタッフや現地採用の日本人スタッフを統括しながら働く人や、現地支社長にまで上り詰めアジア各地を飛び回る人、独立起業し自社を業界トップクラスにまで成長させている人も存在します。

一方、後者は数週間から長くても数ヶ月ごとに職場を渡り歩き、結局は全員日本へ帰国しました。

ジュライホテル跡

※バックパッカーの聖地ジュライホテル跡(バンコク)。かつて現地採用での職場を切り開いたのは現地にしがみつくバックパッカーたちでした。

例2. 夢の海外駐在生活のはずが・・・

日本で新卒で採用され、約2年の国内勤務を経たタイミングで東南アジア勤務の辞令が下り、東南アジア支社へ赴任した知人がいます。

「所属は日本のままで、数年以内には帰国できるから」という条件だったそうですが、赴任後1年で「あなたの所属は現地法人になりました。現地採用同等の待遇で構わないのであれば契約を更新しますが如何ですか?」と宣告されます。

迷った末に退職し、他の企業の現地採用社員として働いたものの、給与面などの待遇に満足できず日本へ帰国しました。

“格上”の駐在員の勘違い

かつて海外で働く日本人の中には、日本政府機関で働く人々や、日本の本社から現地法人の管理のために派遣されてくる駐在組を頂点とした明確なヒエラルキーが存在していました。

国策や社命で日本から現地に赴く駐在員にはしっかりとした福利厚生が用意され、住居としての豪邸や、どこへ行くにも運転手付きの車での移動が約束されるといった高待遇で赴任する人が多かったと言えます。

私がその人と知り合ったのは本人が日本へ帰国する前だったのですが、話を聞く限りでは、ヒエラルキーの上位である駐在員として赴任したことで自分が出世したような錯覚を覚え、遅刻しても「重役出勤だから問題ない」などと思い込んでいたことをはじめとする、当時の彼の就労態度にも大きな問題があったようです。

パスポート

※バンコクに長期滞在(沈没)していた時は毎月ミャンマーにビザランに通っていましたが、現在ビザランはできなくなっています(沈没とは、旅の途中での想定外の長期滞在を指すバックパッカー用語)。

海外就職で失敗しないためには情報収集と条件確認が必須

ワークパーミット(労働許可証)

※ワーキングホリデー以外で海外で働く場合はワークパーミット(労働許可証)が必須です。

現在、海外での職場環境は劇的に改善されつつあります。就労ビザを発給しないまま雇用する企業は激減し、給与レベルも改善されつつあると言えるでしょう。

それでも、最低限の知識と準備、そのための情報収集は不可欠です。

現地に何度も足を運び、ある程度、現地採用での就労環境や条件を把握しているのであれば、現地での職探しも難航せず好条件で就職することも可能かもしれませんが、何の準備もなくいきなり現地へ飛び込み職を探すのは極力避けるべきでしょう。

現在は海外就職を斡旋するサイトなどが充実し、情報を簡単に手に入れることができる状況なので、初めて訪れる国などに就職を希望する場合はこのシステムを上手に利用するべきです。

就職前に確認しておくべき条件とは

海外就職斡旋サイトを利用する場合も、直接現地で就職活動を行う場合も、共通して確認しておきたいのは次の条件です。

就労ビザを発給してもらえるか

基本的に、外国で就労するためには「就労ビザと労働許可証」が必要となります。就労ビザを持たずに働くと不法就労となり、これは日本への強制送還を含めた国外退去処分の対象となり得る犯罪行為なので、必ず発給してもらう必要があります。

かつて多くのバックパッカーを不法労働させていた企業には定期的に入国管理局の摘発が入り、捕まった不法就労者はその場で解雇され、自己責任で当局との交渉を余儀なくされている人もいました。

勤務時間や公休などの労働条件

勤務体系が3交代のシフト制の企業は意外と多く存在します。海外の慣れない生活環境での3交代制は、日本国内以上に体に負担がかかります。現地の環境に慣れるまでの間だけでも勤務シフトを融通してくれる会社が理想的です。

また、勤務先の祝祭日は日本の祝祭日とは異なるので、盆や正月などの連休や公休のスケジュールも確認しておきたいものです。

給与額や賞与、昇給などに関する給与体系

勤務先が東南アジアや東アジアの場合、日本国内の給与レベルよりも低い金額に設定されていることが多いですが、現在これらの地域は急速に経済成長しているため、物価が急騰しています。

私の知り合いにも、現地人が驚くほどカツカツの生活を送っている現地採用者が存在します。

就職先の物価

本来なら、現地の物価を体感するために就職前に現地へ行き、実際に確認しておきたいものですが、無理な場合でも積極的に情報収集を行いましょう。

現地の宗教観

日本国内ではあまり身近な存在ではない宗教ですが、多くの国では宗教は生活に密着しています。生活習慣が日本と大きく異なることも多い上、例えば飲酒に対して規制や制約を行っている国も少なくありません。

旅行であれば楽しめるシチュエーションでも、実際に生活するとなると地味に堪えます。

治安情報

水と安全は無料で手に入ると言われるほど、日本は治安の良い国だと言われています。海外では自分の身は自分で守ることが求められるため、就職する現地の治安情報は事前に確認するべきでしょう。

タイの首都バンコク

※タイの首都バンコクは、多くの旅行者が現地採用で仕事を見つけるリトルTOKYOだと言えるでしょう。

居酒屋

※昭和の雰囲気を再現した居酒屋もあるので、日本への帰国理由を見失ってしまいそうです。

日本ブランドのビール

※冷えた日本ブランドのビールも日本価格で楽しめるのがうれしいですね。

海外移住の失敗例:憧れだけではうまくいかない

ベトナム・ホーチミン市

※フランス植民地時代の建物が多く残るベトナム・ホーチミン市。ロマンティックなライトアップが魅力的な街です。

私はラオスに移住して10年目を迎えますが、その間、非常に多くの「海外移住に憧れている」または「海外移住を視野に入れている」という人に出会ってきました。

個人的には国外を点々とする生活を送っていたせいか、全く抵抗なく海外移住という結果に至ったのですが、多くの人にとって海外移住は依然として敷居の高いもののようです。

2000年から約18年の間に数多くの海外移住者とも知り合いましたが、現在も現地に残る人は減少する一方です。相当数の海外移住者の撤退事例を見聞きしてきた結果、陥りやすい移住失敗のパターンに気付いたので紹介します。

例1. 壮大すぎる野望は無謀

ビーチ

※東南アジアで一攫千金を夢見てコンドミニアムへの投資をする人も少なくないですが、なかなか難しいようです。

せっかく海外移住を決意して実行に移したので期待に胸を膨らませている人が多いのですが、夢や希望が大きすぎるとそれは無謀な野望になってしまいます。

移住とともに起業する場合でも、回収可能な程度の初期投資で抑えないと、その初期投資を回収できないまま撤退する憂き目にあってしまいます。

例2. 恋愛は長く続くとは限らない

異性関係が海外移住の動機となっている場合は、相手との関係がこじれてしまうと嫌になって帰国するパターンが非常に多いと言えるでしょう。

相手に夢中になって頭に血が昇っている間はホイホイと車や家を購入しますが、東南アジアをはじめ海外では「金の切れ目が縁の切れ目」の傾向が日本国内よりもはるかに強いため、全ての財産を相手に取られて放り出される話は珍しいものではないことを知っておいてください。

ナイトスポット「パッポン」

※バンコクのナイトスポット「パッポン」で始まる恋愛の多くはお金次第なのですが、理解できない男性が後を絶ちません。

例3. 現地の生活環境に溶け込めない

ローカルフード

※東南アジアのローカルフードは世界的に見てもクオリティーの平均値が高いと思います。

定期的に遭遇するのが、「この人なんで海外移住したんだろう?」と思ってしまうほど日本至上主義で、現地の生活習慣を受け入れない人です。

確かに日本の生活には事細かなルールや暗黙の了解が存在し、次元の高い秩序が保たれていると言えます。

私も祖国である日本は好きですし、日本の生活習慣は素晴らしいものだと感じていますが、ラオスに移住した現在はラオスの生活習慣にならって生活しています。

現地の生活習慣を受け入れることができなければ、海外移住しても正直言って楽しい生活を送ることは難しいのではないかと感じます。

生活コストを抑えるなら日本がベター

事実、毎日の生活が楽しくないから現地人への不満がさらに積もっていくという負のベクトルに巻き込まれる人は、結果的には帰国してしまいます。

現地の生活習慣に馴染めず海外移住に失敗する人の多くは、生活コストをセーブするために海外移住しているような傾向があるように感じます。

しかし、低コストでハイレベルのサービスを希望するのであれば、競争原理が発達した日本で暮らせばいいのにと思わずにはいられません。

マツタケ

※ラオス北部では6月頃にマツタケが取れます。

海外移住に失敗しないためには事前リサーチが不可欠

公道の橋

※公道の橋がこんな状態のこともラオスでは珍しくありません。

海外に移住するのだから移住前に現地の視察を行うべきではないかと思うのですが、下見に訪れることもなく十分なリサーチを行わない状態で移住に踏み切ってしまう人も案外多く存在します。

重要な情報は移住決定前に確認を

現地に着いてから「ビザの手配はどうすればいい?」「思ったよりも物価が高くて困っている」「銀行口座の開設ができない!」と右往左往する結果になり、夢の海外移住の出鼻を挫かれてしまうようです。

以下、ラオスを例に取って説明します。

適切なビザを選ぶ

ラオスにはリタイアメントビザは存在しません。現地人の配偶者がいる場合は結婚ビザが発行されますが、ラオスで婚姻届を提出していない場合は当然発給されません。

ラオス人の保証人を立てて申請する訪問ビザというビザが存在しますが、国外に移住しラオス国籍を持っていないラオス人だけに発給されるとの話もあるので、日本人には現実的ではありません。

思っているほど物価は安くない

物価については漠然と「後進国だから日本と比べるとタダみたいなものだろう」という思い込みがあるようです。

しかし、クオリティを考えれば実際そこまで安いわけではありません。訪日経験がある私の知人のラオス人とタイ人は「日本は物価が安い!」と喜んでおり、実際、何度も日本へ観光で足を運んでいます。

サービスのクオリティを高く保ったままデフレが長く続いた日本の物価は、東南アジアと比べてもかつてのように高いものではなくなっているようです。

口座開設には就労ビザが必要

例えば日本で外国人が銀行口座の開設を行うには在留カードの提出が求められるのと同様に、ラオスでも「就労ビザ、就労許可証、滞在許可証」の提出が求められます。

ラオス人の保証人を立ててくれと言われる場合もあるようです。

慎重な検討が不可欠

海外移住前のリサーチが十分ではないことから発生するこれらの問題が原因で、ラオスに対して幻滅してしまい帰国する人も少なくありません。

海外移住は人生を左右する非常に大きな転機であると言えるでしょう。新天地を文化や生活習慣が異なる海外に求めるわけなので、日本国内での引越し以上に慎重に検討し実行するべきだと言えます。

ラオスに移住し起業した私が今、思うこと

ラオス

※未舗装の素朴な風景がラオスの魅力。自然の迫力にも魅せられて私はラオスに住み続けています。

上述した通り、私は2000年からタイ、インドネシア、ベトナム、中国、ラオス、エジプト、イスラエルなどに長期滞在しながら住み心地の良い場所を探す旅をし、2008年にラオスに移住して起業、そのまま現在に至ります。

移住先としてラオス以外にも、タイ、インドネシア、ベトナム、中国などの候補地がありましたが、久しぶりに再会したラオス人の友人の「おー、久しぶり!ってか、もういい加減住めば?」の言葉でラオスへの移住を決めました。 

ラオスには旅の最中に何度も足を運び、そのたびに1~2ヶ月の滞在を繰り返していたので、現地人との人間関係は既にある程度できていたと言えます。町の住人の多くが歓迎してくれ協力してくれたのは幸運だったと思います。

現地を見て選び、感謝の気持ちを忘れない

移住先の選定には、実際に何度か現地に足を運び、現地の気候や風土、現地人の人間性や生活習慣、物価などをしっかりと確認することが必要です。そして、できるだけ現地の言葉を理解するための努力も求められます。

旅行者として何度も現地に通い、現地人の友人や知人、現地の在住外国人などとの人脈を構築した上で海外移住を実行すれば、失敗する確率は下がると考えられます。

そして、移住先に惚れ込み、現地人の生活エリアに住まわせてもらっているという感覚を持ち続けることが、海外移住を失敗させない秘訣ではないでしょうか。

ラオスの結婚式

※ラオスの結婚式は自宅で素朴に執り行われます。

まとめ~せっかくの海外生活を楽しもう

海外就職や海外移住をする日本人は年々増加傾向にあるようです。ラオスにも首都ビエンチャンを中心に、新しい住人だと思われる日本人の姿を見かけることは少なくありません。

同じ飲食店などに居合わせた場合などは声をかけてみることもありますが、他人との接触を嫌う人も増えているようなので、基本的にはスルーしています。

もし、ラオスや東南アジアで私を見かけた場合は遠慮なく声をかけてください。美味しいビールでも飲みながらラオスの豆知識など紹介しますね。

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投稿者プロフィール

2000年から東南アジアを中心に滞在型の旅行(タイに1年半、中国に2年など)を続け2008年にラオスに移住しました。
現在は飲食店の経営や旅行商品の開発を行いながら暮らしています。
趣味はバイクツーリングとビールを飲みながらギターを触ること。
ラオスに興味がある方はご連絡ください。

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