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海外で生き残れるのは少数派!海外就職や海外移住者の撤退原因とは?

  • 公開日:
メコン河に沈む夕日は一見の価値あり!の美しい風景

※落日、メコン河に沈む夕日は一見の価値あり!の美しい風景です。

華やかなイメージが強いのか、海外への就職や移住を希望する人は後を絶ちません。それらが手軽にできる時代になったと言えども、数ヶ月や数年で撤退してしまう人は少なくありません。

海外はある人にとっては「とっても簡単で快適」であり、ある人にとっては「本当に面倒で辛いばかり」であるようです。

せっかくの機会を失敗で終らせないように、海外就職や移住の現地での実態を紹介してみようと思います。

旅先でも海外就職できる!お手軽な現地採用枠とは?

タイの首都バンコク

※タイの首都バンコクは、多くの旅行者が現地採用で仕事を見つけるリトルTOKYOだと言えるでしょう。

居酒屋

※昭和の雰囲気を再現した居酒屋もあるので、日本への帰国理由を見失ってしまいそうです。

日本ブランドのビール

※冷たく冷えた日本ブランドのビールも日本価格で楽しめるのが嬉しいですね。

かつて海外で働く日本人の中には日本政府機関で働く人々や、日本の本社から現地法人の管理のために派遣されてくる駐在組を頂点とした、明確なヒエラルキーが存在していました。

国策や社命で日本から現地に赴く駐在員にはしっかりとした福利厚生が用意され、豪邸に住みどこに行くにも運転手付きの車での移動が約束されるなどの高待遇で赴任する人が多かったと言えます。

各地で現地採用面接を受け、東南アジアにしがみつく旅行者の末路とは?

パスポート

※バンコクで長期滞在(沈没)していた時は毎月ミャンマーにビザランに通っていましたが、現在ビザランはできなくなっています。(沈没とは旅の途中で想定外の長期滞在することを指すバックパッカー用語です。)

タイの観光ビザ

※タイの観光ビザです。プロモーションで無料だったので取ってみましたが、未使用で失効しました。

1990年代末から2000年代初頭までの間が、東南アジアを足がかりに世界中を旅する日本人バックパッカーの最盛期だったのではないでしょうか。

バックパックを背負って2~3年の極貧旅行を続けた挙句に、日本へ帰国して現実社会に引き戻されることを嫌った多くのバックパッカーが、「日系企業に潜り込むことさえできれば全てが解決されるかも!」と日系企業の現地採用面接に足を運びました。

仕事に対する意識が驚くほど低いバックパッカーも存在し、現地で面接官をしていた知人の話ではビーチサンダルにタンクトップ、短パン姿で履歴書も持たずに面接を受ける猛者も存在したようです。

現地採用を行う企業側も、就労希望者のレベルに合わせてそれなりの待遇で対応していたように思います。

即戦力となり得るレベルの語学力や専門知識を持ち、尚且つ本気で職を求めている人は就労ビザや給与面で厚遇されます。

上記のような帰国を延ばしたいだけで勤労意欲に欠ける人は、例え採用されても就労ビザは支給されず、法定賃金を下回る給与で使い捨ての存在として扱われる事もありました。

私の古い旅行仲間の中には、前者も後者も存在します。

前者の中には管理職として多くの現地人スタッフや、現地採用した日本人スタッフを統括しながら働く人や、現在、現地支社長にまで上り詰めアジア各地を飛び回る人、独立起業し自社を業界トップクラスにまで成長させている人も存在します。

後者は数週間から長くても数ヶ月ごとに職場を渡り歩き、結局は全員日本へ帰国しています。

日本で就職、勤務した後に海外勤務に!夢の駐在生活のはずが?

ジュライホテル跡

※バックパッカーの聖地ジュライホテル跡、かつて現地採用での職場を切り開いたのは現地にしがみつくバックパッカーたちでした。

新卒で採用され約2年の国内勤務を経たタイミングで、東南アジア勤務の辞令が下り、東南アジア支社へ赴任してきた知人がいます。

「所属は日本のままで、数年以内には日本に帰国できるから」という条件で赴任してきたそうですが、赴任後1年で「あなたの所属は現地法人になりました。現地採用同等の待遇で構わないのであれば契約を更新しますが如何ですか?」と宣告されました。

迷った末に退職し、他の企業の現地採用として働いたものの、給与面などの待遇に満足できず日本へ帰国しました。

私が知り合ったのは日本への帰国前だったのですが、話を聞く限りでは駐在として赴任したことで自分が出世したような錯覚を覚え、出勤時間に遅刻しても「重役出社だから問題ない」などと思い込んでいたことを始めとする、当時の彼の就労態度にも大きな問題があったようです。

海外就職で失敗しないための準備とは?

ワークパーミット(労働許可証)

※ワーホリ以外で海外で働く場合はワークパーミット(労働許可証)は必須です。

現在、海外就職での職場環境は劇的に改善されつつあります。既に紹介した就労ビザを発給しないまま雇用する企業が激減し、給与レベルも改善されつつあると言えるでしょう。

基本的に国外で就労するのには「就労ビザと労働許可証」が必要となります。就労ビザを持たずに働くと不法就労となり、日本への強制送還を含めた国外退去処分の対象となり得る犯罪行為です。

現地に何度も足を運び、ある程度現地採用での就労環境や条件を把握しているのであれば、現地での職探しも難航せず好条件で就職することも可能かもしれませんが、なんの準備もなくいきなり現地へ飛び職を探すのは極力避けるべきでしょう。

海外就職を斡旋するサイトなどが充実し、現在は海外就職情報を簡単に手に入れることができる状況ですから、初めて訪れる国などに就職を希望する場合は、このシステムを上手に利用するべきだと考えられます。

就職前に確認しておくべき条件とは?

海外就職斡旋サイトを利用する場合も、直接現地で就職活動を行う場合も、共通して確認しておきたいのは次の条件です。

就労ビザを発給してもらえるか

既述の通り就労ビザと労働許可証のない状態で働くことは犯罪行為ですから、必ず発給してもらう必要があります。

かつて多くのバックパッカーを不法労働させていた企業には、定期的に入国管理局の摘発が入り、捕まった不法就労者はその場で解雇され自己責任で当局との交渉を余儀なくされている人もいました。

勤務時間や公休などの労働条件

勤務体系が3交代のシフト制の企業は意外と多く存在します。海外での慣れない生活環境での3交代制の勤務体系は、日本国内以上に体に負担がかかります。海外の生活環境に慣れるまでの間だけでも、勤務シフトを融通してくれる企業が理想的です。

また、赴任先の祝祭日は日本の祝祭日とは異なりますので、盆や正月などの連休や公休のスケジュールも確認しておきたいものです。

給与額や賞与、昇給などに関する給与体系

勤務先が東南アジアや東アジアの場合、日本国内の給与レベルよりは低い金額が設定されていることが多いものですが、現在これらの地域は急速に経済成長しているために、物価が急騰している傾向にあります。

私の知り合いにも現地人が驚くほどカツカツな生活を送っている現地採用者が存在します。

就職先の物価指数

本来なら現地の物価指数を体感するために現地へ赴き、実際に確認しておきたいものですが、無理な場合でも積極的に情報収集を行いましょう。

現地の宗教観

日本国内ではあまり身近な存在ではない宗教ですが、多くの国では宗教は生活に密着しています。生活習慣が日本と大きく異なることも多いですし、例えば飲酒に対して規制や制約を行っている国も少なくありません。

旅行であれば楽しめるシチュエーションでも、実際に生活するとなると地味に堪えます。

治安情報

水と安全は無料で手に入ると言われるほど、日本は治安の良い国だと言われています。海外では自分の身は自分で守ることが求められますから、就職する現地の治安情報は事前に確認するべきでしょう。

憧れだけでは失敗する!海外移住の実態とは?

ベトナム・ホーチミン市

※フランス植民地時代の建物が多く残るベトナム・ホーチミン市。ロマンティックなライトアップが魅力的な街です。

私はラオスに移住して10年目を迎えますが、その間非常に多くの「海外移住に憧れている」または「海外移住を視野に入れている」という人に出会ってきました。

2000年から国外を点々とする生活を送っていたせいか、個人的に全く抵抗なく海外移住という結果に至ったのですが、多くの人にとって海外移住は依然として敷居の高いもののようです。

2000年から約18年間の間に数多くの海外移住者とも知り合いましたが、現在も現地に残る人は減少する一方です。相当数の海外移住者の撤退事例を見聞きしてきた結果、陥りやすい移住失敗のパターンに気付きましたので紹介します。

壮大な野望を持っての移住は失敗しやすい?

ビーチ

※東南アジアで一攫千金を夢見てコンドミニアムへの投資をする人も少なくないですが、なかなか難しいようです。

せっかく海外移住を決意して実行に移したのですから、期待に胸を膨らませている人が多いのですが、夢や希望が大きすぎるとそれは無謀な野望になってしまいます。

移住と共に起業する場合でも、回収可能な程度の初期投資で抑えないと、初期投資を回収しないまま撤退の憂き目にあってしまいます。

異性関係が海外移住の動機となっている場合は、相手との関係がこじれてしまうと嫌になって帰国するパターンが非常に多いと言えるでしょう。

相手に夢中になって頭に血が昇っている間はホイホイと車の購入や家の購入を行いますが、東南アジアをはじめ海外では「金の切れ目が縁の切れ目」の傾向が日本国内よりも遥かに強いために、全ての財産を相手に取られて放り出される話は珍しいものではないことを知っておいて下さい。

ナイトスポット「パッポン」

※ナイトスポット「パッポン」で始まる恋愛の多くはお金次第なのですが、理解できない男性が後を絶ちません。

現地の生活習慣に溶け込めない人は失敗しやすい?

ローカルフード

※東南アジアのローカルフードは世界的に見てもクオリティーの平均値が高いと思うのですが。

マツタケ

※ラオス北部では6月頃にはマツタケが取れます。

定期的に遭遇するのが「この人なんで海外移住したんだろう?」と思ってしまうほど日本至上主義で、現地の生活習慣を受け入れない人です。

確かに日本の生活には事細かなルールや暗黙の了解が存在し、次元の高い秩序が保たれていると言えます。

私も祖国である日本は好きですし、日本の生活習慣は素晴らしいものだと感じていますが、ラオスに移住した現在はラオスの生活習慣に倣って生活しています。

現地の生活習慣を受け入れることができなければ、海外移住しても正直言って楽しい生活を送ることは難しいのではないかと感じます。

事実毎日の生活が楽しくないから現地人への不満が更に積もっていくという、負のベクトルに巻き込まれる人は結果的には帰国してしまいます。

現地の生活習慣に馴染めず海外移住に失敗する人の多くは、生活コストをセーブするために海外移住をしているような傾向があるように感じます。

「低コストでハイレベルのサービスを希望するのであれば、競争原理が発達した日本で暮らせばいいのに」と思わずにはいられません。

現地情報の事前リサーチは不可欠!リサーチ不足で海外移住すると失敗しやすい!

公道の橋

※公道の橋がこんな状態なこともラオスでは珍しいことではありません。

海外に移住するのですから移住前に現地の視察を行うべきではないかと思うのですが、下見に訪れることもなく十分なリサーチを行わない状態で、移住に踏み切ってしまう人も案外多く存在します。

現地に来てから「ビザの手配はどうすればいい?」「思ったよりも物価が高くて困っている!」「銀行口座の開設ができない!」と右往左往する結果になり、夢の海外移住の出鼻を挫かれてしまうようです。

ラオスを例に取るとリタイアメントビザは存在しません。現地人の配偶者がいる場合は結婚ビザが発行されますが、ラオスで婚姻届を提出していない場合は当然発給されません。

ラオス人の保証人を立てて申請する訪問ビザというビザが存在しますが、国外に移住しラオス国籍を持っていないラオス人だけに発給されるとの話もあるので、日本人には現実的ではありません。

物価指数については漠然と「後進国だから日本と比べるとタダみたいなものだろう」という思い込みがあるようです。

クオリティを考えれば実際そこまで安いわけではありません。訪日経験がある私の知人はラオス人、タイ人共に「日本は物価が安い!」と喜んでいますし、事実何度も日本へ観光で足を運んでいます。

サービスのクオリティを高く保ったままデフレが長く続いた日本の物価は、東南アジアと比べてもかつてのように高いものではなくなっているようです。

銀行口座の開設に関しても、訪日外国人が日本で口座開設を行うのには在留カードの提出が求められるのと同様に、ラオスでも「就労ビザ、就労許可証、滞在許可証」の提出が求められます。

ラオス人の保証人を立ててくれと言われる場合もあるようです。

海外移住前のリサーチが十分ではないことから発生するこれらの問題が原因で、ラオスに対して幻滅してしまい帰国する人も少なくありません。

海外移住に失敗しない方法とは?

ラオスの結婚式

※ラオスの結婚式、自宅で素朴に執り行われます。

海外移住は人生を左右する非常に大きな転機であると言えるでしょう。新天地を文化や生活習慣が異なる海外に求めるのですから、国内の引越し以上に慎重に検討し実行するべきだと考えられます。

私が10年前のラオス移住の際に気をつけたこととは?

ラオス

※未舗装の素朴な風景がラオスの魅力、私は自然の迫力にも魅せられてラオスに住み続けています。

既述したとおり私は2000年からタイ、インドネシア、ベトナム、中国、ラオス、エジプト、イスラエルなどに長期滞在しながら、住み心地の良い場所を探す旅をし、2008年にラオスに移住して起業、そのまま現在に至ります。

移住先としてラオス以外にも、タイ、インドネシア、ベトナム、中国などの候補地がありましたが、久しぶりに再会したラオス人の友人の「おー、NOBU久しぶり!ってかもういい加減住めば?」の言葉でラオスへの移住を決めました。 

ラオスには旅の最中に何度も足を運び、そのたびに1~2ヶ月の滞在を繰り返していたので、現地人との人間関係は既にある程度できていたと言えます。町の住人の多くが歓迎してくれ協力してくれたのは、幸運だったと思います。

移住先の選定には、実際に何度か現地に足を運び、現地の気候や風土、現地人の人間性や生活習慣、物価指数などをしっかりと確認することが必要です。そしてできるだけ現地の言葉を理解できるような努力も求められます。

旅行者として何度も現地に通い現地人の友人や知人、現地の在住外国人などとの人脈を構築した上で海外移住を実行すれば、移住が失敗する確率は下がると考えられます。

そして移住先に惚れ込み「現地人の生活エリアに住まわせてもらっている」と言う感覚を持ち続けることが、海外移住を失敗させない秘訣ではないでしょうか。

まとめ

海外就職や海外移住を行う日本人は年々増加傾向にあるようです。ラオスにも首都ビエンチャンを中心に、新しい住人だと思われる日本人の姿を見かけることは少なくありません。

同じ飲食店などに居合わせた場合などは声をかけてみることもありますが、他人との接触を嫌う人も増えているようなので基本的にはスルーしています。

もしラオスや東南アジアで、私を見かけた場合は遠慮なく声をかけてください。美味しいビールでも飲みながらラオスの豆知識でも紹介しますね。

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投稿者プロフィール

2000年から東南アジアを中心に滞在型の旅行(タイに1年半、中国に2年など)を続け2008年にラオスに移住しました。
現在は飲食店の経営や旅行商品の開発を行いながら暮らしています。
趣味はバイクツーリングとビールを飲みながらギターを触ること。
ラオスに興味がある方はご連絡ください。

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