ラオスで働いて分かった、ラオス人と日本人の働き方・考え方の違い

ラオスの女性 ラオスでの働き方

日本国籍以外の人と一緒に働いたことがありますか?当たり前ですが、海外で仕事をすると自分が外国人という扱いで働くことになります。

私はラオスに来るまで海外で仕事をしたことがなかったので、日本人とそれ以外の国の人の働き方の違いは全く知りませんでした。しかし、ラオスで働き始めて約6ヶ月、ラオス人と一緒に仕事をしていると毎日のように事件が起き、毎日が驚きの連続です。

ラオス人にとって何ができないのか、何が分からないのか、その感覚は日本人とは全く異なるものでした。

読者からの感想

不思議とヨーロッパ人とも共通するような傾向があることが意外でした。イタリア人がしょっちゅう嘘をつくのに辟易していたころを思い出しました。

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ラオス人はマイペース

ロハス

ラオス人はマイペースでおとなしく、照れ屋な人が多いです。

私の仕事場でも、ラオス人スタッフ人は目が合うとニコッと微笑んでくれ、女性ははにかんで恥ずかしそうにする人もいます。そして、家族や仲間を大切にします。

ラオスには「ボーペニャン」という言葉があります。これは「大丈夫、気にしない、なんとかなる」という意味のラオス語で、非常によく使われます。

あまり細かいことを気にしないおおらかな性格は、ある意味潔くて気持ちがいいです。しかし、仕事となるとマイナスになる場合もあります。

きちんとした製品を納期までに仕上げられるか

時間

私の仕事場は日系の工場ですが、細かい作業で正確さが求められます。ここで大雑把な性格が出てしまうと、出来上がったものが製品として出荷できません。

ラオスの工場に日本人が常駐しているのは、間違いがないかどうかをチェックする役割を担うためです。

また、製品には納期があるので、マイペースな性格が出てしまうと納期に間に合わないという事態になってしまいます。

ラオス人は時間に対してもとてもマイペースで、極端に言えば約束した時間が家を出る時間です。しかし、仕事となると時間を守れないのは困りますよね。

私の仕事場ではタイムカードを設置しているので遅刻するラオス人はとても少ないですが、他社では遅刻するスタッフに困っているという話を聞きます。

ラオス人にとっては目に見えるものが全て

工場では、たくさんのパーツを組み合わせて一つの製品を作ります。とても細かいパーツがたくさんあるので、ラオス人スタッフは頻繁に物をなくしてしまいます。

目の前から物がなくなると、日本人なら無意識に他の場所に置いたかもしれないとか、引き出しに入っているんじゃないかとか色々な可能性を考えて探しますよね。

しかしラオス人スタッフの場合、目の前から物がなくなると存在しなくなったという考えになるようで、「なくしたので新しいものをください」と言いに来ます。このような場合には、まず引き出しの中を見たり他の人に聞いたりして探すよう伝えます。

「もしかしたらこうかもしれない」という考え方があるかないかというところが日本人とは少し違うかなと思います。

ラオス人は謝らない

仕事をしていて驚いたことは、ラオス人は自分が間違ったことをしても決して謝らないということです。謝らないどころか、笑いながら「ボーペニャン(大丈夫)」と言うときもあります。

ただ、本当は自分が悪いことをしてしまったということには気づいています。

しかし、謝ってもらうことより、同じ間違いを何度も繰り返さないことの方が大事なので、何が悪かったのかに気づいてもらえるよう質問の仕方を工夫することが大切だと思います。

ラオス人はすぐに仕事を辞める

ラオス人

ラオス人は自分にとって良い居心地を追求します。もし職場で嫌なことがあったり、仲良くしていた友達が退職してしまったりした場合、仕事を辞めてしまいます。

私の働いている職場には200人以上のラオス人スタッフがいますが、2〜3日に1人は「今日で仕事を辞めます」と報告しに来ます。報告するならまだしも、何も言わずに来なくなる場合もよくあります。

しかし、何ヶ月か経ってからまた働きたいですと戻って来ることもよくあります。

ラオス人にとって仕事を辞めることはネガティブなことではないそうです。一度会社に入ればなかなか辞めづらい日本とはかなり違うところだと思います。

ラオス人は細かいことを気にする

ラオス人の小売

先に、ラオス人はマイペースで大雑把な性格だと述べましたが、実は細かすぎるという一面もあわせ持っています。私たち日本人が思う、これぐらいなら大丈夫というボーダーラインがラオス人は異なります

私が働く日系企業では日本人の考え方で物事を進めます。しかし時々、そんなところを気にするの?というようなラオス人の細かい一面を見ることがあり、やはり日本人とでは考え方や感覚が違うんだろうなと思うことがあります。

彼らなりのこだわり

例えば、服をたたむときに日本人はサイズのタグが見えるようにというのを基準にしますが、ラオス人はたたんだときの襟の角度を気にします。

また、セロハンテープで紙を貼り付けるとき、日本人はしっかり貼れるかどうかを気にしますが、ラオス人はセロハンテープの向きを気にします。

任された仕事はきっちりやろうとするラオス人なので、細かいことが気になるのかもしれません。

ラオス人は純粋

ラオス人の子供

ラオス人はよく嘘をつきます。その嘘は、自分が優位な立場になるような嘘です。ものすごく小さな、そしてすぐにバレてしまうような嘘をつくこともあります。

例えば、何か物をもらったとき、後になってもらっていないと言い張るようなことです。自分がなくしたことを認めたくがないための嘘です。

大多数の日本人は、小さな嘘でもつくこともつかれることも嫌がりますが、ラオス人は自分や自分の家族を守るために嘘をつく傾向があります。子供がつくような嘘であることが多いので、ある意味、純粋なのかもしれません。

まとめ~違いを認めてお互いに歩み寄る

握手

一緒に仕事をしていると、少し子供っぽいなと思うところがあるのがラオス人です。

私たち日本人にとってラオス人のことを理解できない部分はありますが、逆にラオス人が日本人を理解できない点もあるのだろうなと思います。しかし、お互いに歩み寄り、妥協点を見つけて同じ方向に向かって仕事をすることが大切だと感じます。

毎日のように驚くことはありますが、ラオス人は今まで考えてもみなかったことを教えてくれるので、とても面白いです。

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ラオスの首都、ビエンチャンに住むアラサーOLです。
一度も足を踏み入れたことのない国“ラオス”に軽い気持ちで移住しました。ゆったりとしたラオスの、心地のいい時間の流れの中で生活しています。好きなラオス料理は「チンチュム」。

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