現在韓国に住む日本人は、短期の語学留学または結婚による移住が圧倒的に多いようです。
また韓国で就職したり、長期留学されたりしている方もいますが、前述のような滞在者と比べるとあまり多くないようで、そのせいか現地で家族や会社などのサポートなく、自力でお部屋探しをする長期滞在者向け情報は、ちょっと不足気味な印象があります。
そこで今回は、就職や長期留学など主に単身者が韓国で長期滞在される際に知っておきたい部屋探しのポイントをご紹介します。
韓国・ソウルで部屋を探す前にあらかじめ知っておきたいポイント
日本とは違い独自の文化もあるため、部屋を探す前に知ってくと安心です。
保証金システム
日本で言う敷金のようなものです。
基本的には退室時全額戻ってきますが、一番の違いはその金額の大きさ。物件によって異なりますが、通常家賃6ヶ月分以上に相当する保証金を入居前に大家に預けなくてはなりません。
契約について
韓国は、保証人などが必要な日本の賃貸物件に比べて、パスポートなどの身分証明書と保証金を用意するだけで入居契約が可能で、比較的簡単だと言えるでしょう。
しかし、本人の都合で部屋を急にでなくてはいけなくなった場合が思いのほか大変です。
契約期間中の退出は大変
韓国の賃貸システムには、契約期間(通常、1年か2年)があり、契約期間中に何らかの事情で退室しなければならなくなった場合、次の入居者を探さなくてはなりません。
次の入居者が決まるまでは、家賃を払い続けることになり、預けた保証金も返してもらえませんので、注意が必要です。
韓国の主な賃貸形態
韓国では以下の通り、多様な賃貸形態があります。
【ウォルセ】保証金+月々の家賃
現在、韓国で最も多い賃貸形態です。相場は、ソウルのワンルーム基準、保証金500/家賃50万ウォン。
契約可能な期間は、通常1年または2年です。
【チョンセ】保証金+管理費
保証金の相場は、ソウル市(4月基準)で4億520万ウォン
(参考URL:http://news1.kr/articles/?2660043)
加えて月々20万前後の管理費を払います。近年、チョンセ物件は激減中で多くの物件がウォルセ物件になっています。
【無保証・低保障】
滞在期間の家賃を入居前に一括払いする無保証契約可能物件、コシウォンなど家賃の1ヶ月分くらいの低めの保証金+月々の家賃を支払うシステムの低保障物件などもあります。
どちらもオプション付ですが、食器などは用意されていません。
家賃を抑えたいなら?
月々支払わなくてはならない家賃は、家計で大きな比重を占めますよね。
そこで少しでも家賃を抑えたい!と言う方のためにお部屋選びの際、参考にしていただきたい節約方法をご紹介します。
お部屋のタイプを選ぶ・・・半地下部屋またはオクタプ(屋上)部屋
日本ではなかなか見かけない物件タイプですが、相場に比べて月々の家賃が10万ウォンほど安く設定されています。保証金の設定も低め。
ただ一般的に半地下は、湿気、安全面などの問題点、オクタプは、夏は暑く冬は寒いというような欠点があるとも言われています。
時間と体力を投資する・・・ソウル以外で探す
韓国の首都ソウルは、人口の50%が集中しているとも言われ、超密集地帯。おのずと家賃も高くなるしかありません。
家賃を抑えたいなら、移動時間が長くなるのを覚悟の上で、キョンギ道に住むのも手です。
ソウルと地下鉄で繋がっているキョンギ道エリアなら、ソウルだとワンルームしか借りられないお値段で小規模マンションが借りられたりします。
大家さんと交渉する・・・保証金の上乗せ
ウォルセ契約の際、大家さんが承諾してくれる場合、多めに保証金を預けることで、月々の家賃がダウンできます。(全ての物件が該当するわけではないので、ご注意ください。)
例えば通常保証金1000万ウォン/家賃が月40万ウォンの物件が、保証金を2000万ウォン預けると、家賃が月30万ウォンになるなど。(参考額、差額は物件によって異なります。)
まとめ
ソウルは、世界でも物価が高い都市と言われています。また契約についても日本とはかなり違う部分が多く、知らずに契約し、困ったと言う話もよく耳にしました。
もちろん私自身も経験したことがあり、その度に大きなストレスを感じたものです。楽しい海外生活のために、事前にしっかり調べて、安全かつ楽しい韓国生活を送ってくださいね!
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