ベルギーの気候や気温は?ベストシーズン、天気、服装も徹底解説

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ベルギーは北海道より北に位置しますが、海洋性気候のため緯度から考えると気候は比較的温暖です。

1年を通して曇りや雨の日が多いので、ベルギーっ子たちはちょっとでも晴れた日は太陽を感じながらカフェのテラス席でコーヒーやビールを飲むのが大好きです。

日本と同じく四季があるので、それぞれの季節ごとに違ったベルギーの魅力を発見することができるでしょう。ここではベルギーのベストシーズンや天気、服装などについてご紹介します。

ベルギーの天気は?

飛行機

気候

ベルギーは海洋性気候のため、北海道と同じくらいの緯度でありながら比較的温暖な気候です。日本のように春・夏・秋・冬の四季がはっきりしています。

年間を通して日本よりも涼しい気候なので、やや寒いことを想定して旅行の準備をすると良いでしょう。雨が多いのも特徴ですが、1日中降り続くことは少なく、通り雨や霧雨が多いです。

春(3~5月)

ベルギーの春は3~5月ですが、3月、4月は肌寒い日も多く、霧雨や通り雨も降るので不安定な天気が続きます。4月後半からはようやく春らしい陽気で、太陽の陽射しが気持ちの良い天候となります。

この頃には「ラーケン王宮温室の一般公開」(宮殿敷地内にある温室が4月下旬~5月上旬のみ一般公開)など、春の庭園や花々を楽しむことができるイベントがたくさんあります。

基本情報

  • 名称:ラーケン王宮温室一般公開 (Palais de Laeken)
  • 住所:Avenue du Parc Royal, 1020 Laeken
  • アクセス:バス53、230、360系統 Serres royales 下車
  • 営業時間:毎年4月下旬〜5月下旬 ※月曜は休館日です。
  • 公式サイト:https://www.hollandflanders.jp/

夏(6~8月)

乾燥していて天候に恵まれた日が続く夏は、ベルギー人がとても楽しみにしている季節です。日本よりも乾燥していて、湿度が低いのでベルギーの夏は過ごしやすく、日陰に入るとひんやりしています。朝晩に冷える日もあります。

ただ、温暖化の影響か、ヨーロッパの夏も年々と気温が高くなっているそうで、去年は35度を超す日が続くこともありました。一般家庭の多くはクーラーがなく、施設やホテルでもクーラーがない所もあるので、35度を超す日は辛いです。

秋(9~11月)

ベルギーの秋は雨が多く、日の入り時刻も早まるので憂鬱な気持ちになることもしばしばあります。天気は不安定になりますが、収穫の秋ということで食べ物が美味しく、また、アルデンヌ地方を中心に美しい紅葉を見ることができます。

冬(12~2月)

厳しく辛い冬が始まるのが12月です。そんな冬を乗り越えるためなのか、ベルギー人は冬を全力で楽しみます

12月の楽しみと言えばもちろんクリスマス。ベルギーでは12月6日が「聖二コラ祭」をお祝いするので、子供たちは12月25日のクリスマスと合わせて2回プレゼントをもらえる家庭が多いそうです。

2月にはユネスコの無形文化遺産にも登録されている「バンシュのカーニバル」をはじめとしたカーニバルが各地で開催されます。

ベルギーの気温は?

ベルギー

ベルギーの気温は四季に応じて変化します。以下、四季ごとに気温と特徴を紹介します。

春(3~5月)

3月はまだまだ寒く、平均最高気温は9.4度、平均最低気温は1.6度です。4月の平均最高気温は13.8度、平均最低気温は4.4度です。

5月には気持ちの良い暖かさが続き、過ごしやすくなります。平均最高気温は17.7度、平均最低気温は7.7度です。

夏(6~8月)

6月の平均最高気温は21.1度、平均最低気温は11.1度と寒暖差が大きいです。7月は平均最高気温が22.7度、平均最低気温12.7度です。8月は平均最高気温が23.8度、平均最低気温は12.7度です。

湿度も低いので日本よりは過ごしやすい夏と言えますが、温暖化の影響で35度を超す日も増えてきており、昨年の2018年は37度を記録する猛暑となりました。

秋(9~11月)

紅葉も深まる美しい季節ですが、雨が多くなります

9月の平均最高気温は18.4度、平均最低気温11.1度です。10月は平均最高気温が13.3度、平均最低気温が6.6度とかなり肌寒くなります。11月は平均最高気温が8.8度、平均最低気温3.3度とコートが必要となってきます。

冬(12~2月)

雪が降ることはあまりありませんが、気温が低いので道路が凍ることがあります。

12月は平均最高気温が5.5度、平均最低気温0.5ですが、クリスマスマーケットやクリスマスギフトを買う人で街は混雑しています。

1月は平均最高気温が3.8度、平均最低気温が0.5度です。2月の平均最高気温は6.1度、平均最低気温は0.5度となり、日照時間も少しずつ長くなります。

ベルギーのベストシーズンは?

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四季折々で様々な魅力があるベルギーのベストシーズンを決めるのはとても難しいですが、私にとってのベストシーズンは、紅葉が楽しめる「秋」です。

時折雨も降りますが、10月、11月上旬でしたらそこまで気温も低くないので、旅行者にとって街歩きもしやすいです。そんな紅葉が魅力的な場所を2つご紹介します。

ブルージュ

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フランドル地方の水の都と呼ばれるブルージュは、運河に囲まれた街で、中世には貿易と商業で栄えた美しい街です。レース編みとチョコレートの街としても有名です。

歴史的な建物に囲まれて運河を行き来するボート、白鳥をたくさん見ることのできる公園など、どこの景色も絵になる美しい街です。

夏の緑に彩られた運河ももちろん美しいですが、川面に映る紅葉が美しい秋にブルージュを訪れることをおすすめします。

デュルブイ

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ワロン地方にある、人口500人足らずの世界で一番小さな町と言われるデュルブイは、グルメの町としても有名です。普段は緑深いウルト渓谷にすっぽりと包まれていますが、秋には美しい紅葉に模様替えをします。

鉄道最寄り駅はBarvaux(バルヴォー)で、ブリュッセルから約2時間、さらにそこからタクシーで10分ほどです。ただし、時期によっては、バスやタクシーのサービスが休止しているので、注意が必要です。

小さな町ですが、おとぎ話の世界に迷い込んだかのようで、思い出に残る旅行ができるでしょう。

ベルギーの服装は?

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ベルギーで旅行する場合、季節に応じた服装をすることで快適な旅行ができます。それぞれの季節に応じたアドバイスを参考にしてみてください。

春(3~5月)

3月はまだまだ冬の延長のような日も多く、厚手のセーターやダウンを着ている人もたくさんいます。街歩きで外に出ている時間が長い旅行プランを考えている場合は、防寒対策をしっかりとしましょう

また、4~5月は花の季節を迎え、日照時間も長くなり暖かさを感じるでしょう。ですが、5月までは天気も不安定で、雨が降る肌寒い日もあります。薄手のセーターなど重ね着で体温調節できる格好をすることをおすすめします。

夏(6~8月)

日中は30度を超える日もありますが、湿度が低いので日本の夏よりは過ごしやすいです。

日陰に入ってしまうと、涼しいどころか風が冷たく感じることがありますし、朝晩は冷えるのでサマーカーディガンやショール、ウィンドブレーカーがあると便利です。ただし、近年の気候変動によりベルギーでも35度を超す日があります。

秋(9~11月)

10月の終わりごろからアルデンヌ地方などベルギーの各地で紅葉を楽しめるシーズンです。ただ、曇りや雨の日が増えてくるので、レインコートやレインジャケットを用意して、中にはセーターを着込む必要があります。

ベルギー人の多くは機能性に富んだアウトドア用のレインジャケットを着ているので、雨でも傘をさしません。中には、人生で傘をさしたことがあるのは数えるほどしかないという強者までいます。

11月の終わりごろには冷え込みが厳しくなるので、厚手のコート・手袋・帽子・マフラーで防寒対策をしてください。

靴もブーツや革靴を履き、厚手の靴下やタイツを着用して、足元から冷えないようにすると良いでしょう。ベルギーは石畳の道路が多く、芯から冷えます。

冬(12~2月)

ベルギー

冷え込みが一段と厳しく、日照時間も短くなる冬は防寒対策をしっかりして街歩きをしましょう。

12月にはクリスマスマーケットが各都市で開催され、2月はカーニバルシーズンで街中をパレードが練り歩くので、街歩きをする機会も増えます。ベルギー人も分厚いコートや帽子、マフラー、手袋をして冬を楽しんでいます。

「ホッカイロ」などの携帯カイロはアウトドア用品店で山登りやスキー用に売っているのを見かけますが、高価なので必要な場合は日本から持参することをおすすめします。足元もブーツや底の厚い靴を履くなどして寒さ対策をしましょう。

マスクをすると風邪予防にもなり、顔も覆われるので温かいですが、ヨーロッパでマスクをしている人は見かけません。かなり目立ってしまうと思います。

ベルギーの持ち物は?

ベルギー

年間を通して雨が頻繁に降るベルギーですが、傘をささなくてよい程度の霧雨や、すぐやむ通り雨が多いので、防水加工の上着があれば便利です。私は濡れるのが嫌いなので、出かけるときに天気がよくても折り畳み傘を携帯しています。

夏は日差しがとても強く、沖縄よりも強い日差しだそうで、肌が痛いくらいなので、日焼け止めとサングラスを用意するとよいでしょう。日傘やアームグローブを使って日焼け防止をしている人はいないので、かなり目立ってしまうと思います。

冬は「ホッカイロ」があると安心です。これらのアイテムはベルギーではなかなか手に入りにくいし、高価なものなので、日本から持参すると良いでしょう。

まとめ

ベルギーは九州と同じくらいの大きさの小さな国でありながら、世界遺産が11カ所あり、中世の名残を感じる美しい都市が現存しています。EUの本部も首都ブリュッセルに置かれるなど、ヨーロッパの歴史において重要な国でもあります。

また、ビールやチョコレートなど、美食の国と呼ばれるベルギーにはたくさんのおいしい物があるので、観光におすすめの国です。

日本と同様に四季があり、それぞれの季節に特徴がありますので、記事を参考に旅行の準備をしっかりとして、ベルギー観光を楽しんでください。

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記事を書いた人

ベルギーのルーベン在住。
フィンランド・イマトラで、中学校、高校の日本語教師としてインターンシップを半年間経験。
海外にて英語のサブ・ティーチャーなど。

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